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【徹底比較】天然ライブロックvs人工ライブロック!どっちがおすすめ?

悩む人
悩む人
水槽を立ち上げようと思うんだけど、ライブロックは天然物と人工物どっちがいいかな?

ハタタテ
ハタタテ
どちらにも利点と欠点があるよ!それぞれ紹介しよう

今回は天然ライブロックと人工ライブロックを、それぞれのメリットとデメリットを考えながら比較していきます。

本記事で分かること

・天然ライブロックと人工ライブロックのお互いの特徴

・それぞれのメリット・デメリット

・それぞれどんなときにおすすめ?

天然ライブロックについて

まず天然のライブロックは、自然の海から採取した岩で、主成分はサンゴの死骸からできた石灰岩(主に炭酸カルシウム)です。

その石灰岩の塊にバクテリアやヨコエビ、ゴカイや海藻などの豊富な生物層が付着しており、海水水槽ではバクテリアを主として、この生物層を持ち込むことを目的としてよく利用されます。

宮古島の海岸で撮影した写真。ムラサメモンガラの下にはサンゴの死骸からできた骨格がたくさん積もっていることがわかる。このようなものに生物層が付着してライブロックになる

しかし近年は環境保護の観点から採取が禁止されている国が多く、輸入量は減少傾向にあるようです。

ハタタテ
ハタタテ
日本での採取も禁止されているみたい!

メリットとデメリットをまとめるとこんな感じ。

【メリット】

・生物層がとても豊富で、生物ろ過能力が高い

・自然な見た目でレイアウトしやすい

【デメリット】

・シャコやウミケムシ、肉食のカニ、カーリーなど、水槽にとっては有害な場合がある生物を持ち込んでしまう可能性がある

・輸送中に死んだり、水槽内に馴染めない生物を取り除くために導入前に「キュアリング」が必要

・有害な雑菌を持ち込んでしまう可能性がある

メリットで特に重要なのは豊富な生物層にあります。

ライブロックに大量に付着したバクテリアやヨコエビなどの微小甲殻類は水槽内の環境を整えるのにとても有用で、安定した環境の構築に役立ちます。

アケボノ
アケボノ
なるほど~

しかしいくらキュアリングしたとしても、有害な生物や雑菌を持ち込んでしまうリスクはあります。

ここが天然ライブロックを使うときの大きなデメリットになりますね。

▼サンゴ用の薬浴剤を用いれば有害生物の大部分を除去できるが、薬浴によって生物層が減ってしまうという、あちらを立てればこちらが立たずな部分も。

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しかし生物層による環境安定性能は高く、天然ライブロックを使うときは主にこれを目当てに使うことになります。

人工ライブロックについて

人工ライブロックのひとつである「マメライブロック」

人工ライブロックは基本的に石灰岩の主成分となる炭酸カルシウムから作られていて、成分的には天然ライブロックと遜色ありません。

昨今の規制強化のトレンドと、環境負荷をかけないという人工ライブロックの特徴が合致して、市場を絶賛拡大中です。

ハタタテ
ハタタテ
多孔質でバクテリアが繁殖しやすく生物ろ過に貢献できるという点も同じだよ!

商品としては「マメライブロック」や、「ライフロック」「リアルリーフロック」などがあります。

▼おすすめの人工ライブロック3選

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メリットとデメリットはこんな感じです。

【メリット】

・水槽内に有害な生物や雑菌を持ち込んでしまうリスクが皆無

・水槽外でのレイアウト作成を行いやすい

・人工的に形状がつくられているためレイアウトしやすいものが多い

【デメリット】

・生物層の付着はほぼない

・見た目は天然ものに比べると自然さが劣る

やはり人工のライブロックというだけあって有害生物や雑菌を持ち込んでしまうリスクは一切ありません。

またライブロックのように生き物が付着していることがないため、水槽外でじっくり時間をかけてレイアウトを作成することができます。

▼マメライブロックを用いて水槽に合わせたライブロックを作成した様子

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アケボノ
アケボノ
有害生物を持ち込まないのはいいね!

ただしやはり天然ものに比べると生物ろ過能力が圧倒的に劣ります。

バクテリアを人工的に付加しているものもあるにはあるのですが、天然ものの生物層の多様性にはまるでかないません。

総じて水槽の環境を安定させる効果は低いです。

▼生物層が貧弱だと、水槽内でよく問題になりうる「ダイノス」の発生原因にもなる

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また最近の商品では、見た目は天然ものにかなり寄せられてきてはいるのですが、自然な風合いは劣りますね。

ハタタテ
ハタタテ
人工ライブロックのみで統一したレイアウトを作成すれば統一感が出るけど、天然ものと混ぜて使用するのは微妙かも

それぞれどんなときにおすすめ?

天然ライブロックがおすすめのとき

天然ライブロックが持つ豊富な生物層は、海水水槽の立ち上げにおいて素晴らしい効果を発揮します。

なので、初めて海水水槽を立ち上げるときや、水槽の環境を整えたいときにおすすめです。

天然ライブロックがおすすめのとき

・初めての立ち上げのとき

・水槽の環境を整えたいとき

人工ライブロックがおすすめのとき

マメライブロックで作成したレイアウト

人工ライブロックはやはり生物が付着していないので、水槽外でじっくりレイアウトを作成できることが強みです。

また有害生物を持ち込むことありません。

なので、レイアウトをしっかり考えて構築したい方や、ウミケムシやカーリーなどの有害生物を水槽内に持ち込みたくない方におすすめと言えるでしょう。

人工ライブロックがおすすめのとき

・レイアウトを水槽外で作成したいとき

・有害生物や雑菌を持ち込みたくないとき

また貧弱な生物層に関しては、多様なバクテリアを含むバクテリア剤である「ビオアクアマリン」や、シュリンプさんの「付着性 or 浮遊性プランクトン」などで補給するという手段もあります。

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まとめ

*天然ライブロックは豊富な生物層が特徴

*その分、水槽にとって有害な生物を持ち込むことも…

*人工ライブロックはレイアウトの作りやすさや、有害生物を持ちこむリスクがないことが特徴

*しかし貧弱な生物層は水槽の環境安定には貢献できない

*状況とニーズに応じて好きな方を選んで使おう!

今回は水槽の立ち上げに使う天然ライブロックと人工ライブロックの違いと、それぞれのメリット、デメリットについてお話ししました。

どちらにも有用な点と使いづらい点があるので、ご自身の使い方に合わせて選択するとよいと思います!

それでは、皆さんが良いマリンアクアライフを送れますように。

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