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【海水水槽】ダイノスが発生する原因とは?実際に効果のあった対策も紹介

悩む人
悩む人
海水水槽にダイノスが発生する!

ハタタテ
ハタタテ
それはツライね…。

というわけで今回は我が家で発生したダイノスについてと、我が家で行った対策についてです。

細かいことはほかの方がまとめてくださっているので、この記事では我が家での経験に基づいてジッサイの対策の効果などについてお話ししていきます。

本記事で分かること

・考えられるダイノスの発生要因

・ダイノス発生時の被害について

・我が家で行った対策

ダイノスの発生要因

発生要因

ダイノスの基本情報については、こちらこちらの方々が詳しくまとめてくださっているので、詳しくは省きます。

ここでは我が家の水槽でのダイノスの発生要因について考えていきます。

ダイノスは渦鞭毛藻の仲間で、海水水槽ならどんな水槽でも必ず水槽内にいると思われます。

それが何らかの原因で大増殖してしまうと、水槽内でも問題になりうるわけですね。

ではなぜ大増殖するかというと、少なくとも我が家では「生物相の貧弱さ」「添加剤の使用開始」さらに「ライトの追加」が影響したように思います。

なお、よく超低栄養塩環境だとダイノスが発生しやすいといいますが、我が家の水槽では硝酸塩が普通に50ppm以上ある状態で発生していました。

なので低栄養塩環境はあくまでも「ダイノスとの競争相手(コケとか)がいなくなるためにダイノスが発生しやすい環境」というだけで、ダイノス発生の必須条件ではないようです。

生物相について

自然界のサンゴ礁も、多様な生物と多様な環境の共存によって成り立っている。沖縄・慶良間諸島で撮影

そもそも私の水槽はマメライブロックというライブロックレプリカ(バクテリアの付着がないドライロック)で立ち上げたこともあり、水槽内の生物相の多様性が乏しかった可能性があります。

一応チャームさんのライブアラゴナイトサンドは利用していたので、バクテリアは十分に持ち込めたと思っていたのですが、それでは不十分だったようです。

▼ライブサンドについてはコチラ

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そのような生物の多様性に乏しい環境というのは不安定です。

何らかの環境変化によって、ある特定の種にとって競争に有利な環境になってしまった場合に、その種が爆発的に増殖するということがあり得ます。

自然界ならどのような生物にも必ず天敵がいるのでそのようなことはないのですが、水槽内という限られた環境ではあり得るわけですね。

このプロセスで増殖する可能性が高く、特に水槽に問題を引き起こしがちなのが悪名高き「ダイノス」なのです。

添加剤の使用開始・ライトの追加

私の水槽ではちょうどこの時期、ヤドカリの脱皮不全防止のためのヨウ素添加として「パープルアップ」を使用開始していました。

▼ヤドカリの脱皮不全はヨウ素不足が原因かも、という話

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またサンゴの色揚げのために「グラッシーレディオRX072eディープ」というライトも追加しました。

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ちょうどこの時期から少ししたくらいから、我が家の水槽にはダイノスの大増殖が始まっていました。

ダイノスは光が大好き、しかも添加剤はダイノスの栄養になる可能性があります。

つまりこの時、我が家の水槽の生物多様性がない環境に、光量の増加添加剤による栄養の増加が引き金になってダイノスが大量に増え始めてしまったのだと考えられます。

我が家で行った対策

ここからは実際に我が家で行った対策についてお話しします。

物理的に除去する

スポイトや網などでダイノス自体を水槽内から直接除去してしまう方法です。

これは増殖の初期や、発生はしていても勢いがそこまでない場合には有効だと感じています。

こんな感じで生えたダイノスを…
スポイトで直接吸い取る

こんな風に直接回収すれば、その塊がそれ以上増えることもありませんし、見た目もキレイに保てます。

スポイトで回収したダイノスを、目の細かい網でこしとれば飼育水を減らさなくて済むのでおすすめです。

ダイノスは光合成で発生した酸素を気泡としてそのままつけていることが多いことや、他のコケと違って容易に吸い取れる(他のとろろゴケなどはしっかりと活着していてスポイトでは吸い取れない)ことから判別可能なので、そうやって除去してあげましょう。

アケボノ
アケボノ
ふむふむ…

この方法の欠点は「発生するたびに毎日除去する必要がある」ことや、「根本的な解決は図れない」「多すぎて取りきれない場合はどうしようもない」という点です。

あくまでも増殖の初期や、勢いが弱いときの対処療法的な対策になります。

ただ目に見える分は簡単に除去できるので、お手軽なのはいいとこですね。

ひとつだけ気をつけてほしいのは、ダイノスをスポイトで吹き飛ばすと新たな場所に付着してどんどん増やす原因になってしまいます。

しっかりと吸い取って水槽内から取り除きましょう。

ハタタテ
ハタタテ
初期や少ないときの対処療法として有効ってことだね

減光・遮光する

これは一時的には有効な対策でした。

やり方としては、つけるライトの数を減らしたり出力を弱める減光と、ライトを消して水槽にタオルなどで幕をかけ一切の光も入らないようにする遮光があります。

ダイノスは光が大好きなので、この方法によってダイノスの勢いを弱めることが可能です。

向かって右側のライトを消した状態の我が家の水槽

減光をすればダイノスの発生速度は下がりますし、物理的除去などによって水槽を掃除してから数日間遮光をすれば、一時的とはいえダイノスは完全に消え去ります。

我が家でも遮光を行った結果、ダイノスを消し去る効果は感じられました。

しかし遮光をやめた翌日にはダイノスが発生し始め、数日後にはふたたび遮光前の状態に戻ってしまいました。

減光も勢いを多少弱める効果はあるものの、根本的な解決にはつながりませんでした。

アケボノ
アケボノ
減光・遮光は一時的には著しい効果が認められるけど、根本的な解決にはならないってことかあ

ハタタテ
ハタタテ
逆に言えばいったんはかなり効果があるから、そういう意味で使い道もあるよ!

生物相の強化・水槽内の生物多様性を高める

ダイノスの根本的解決を図るならこの方法が最も有効であると感じます。

水槽のバクテリアの多様性強化におすすめな「ビオアクアマリン」

結局のところ、ダイノス発生の根本的要因は「水槽内の生物多様性の乏しさ」だと感じます。

なのでそれを解決してあげるのがダイノス対策のメインになるでしょう。

生物相の強化には、バクテリアやプランクトンなどの多様な生物を水槽に直接添加することがおすすめです。

具体的には、良質なライブロックの追加や、シュリンプさんで販売されているプランクトンの導入、あらゆるバクテリアを含む「ビオアクアマリン」の添加などです。

アケボノ
アケボノ
生き物を直接持ち込んじゃえばいいんだね

シュリンプさんのプランクトン、いわゆる「ワラワラ(ワラワラしてる小さいミジンコみたな生き物だからワラワラ)」の導入はとても有効とされています。

私も今後利用してみようと思うので、その時にまた記事を書きますね。

次に「ビオアクアマリン」ですが、これは私の水槽ではダイノスに対して非常に大きな効果を発揮しました。

ビオアクアマリンの中身はこんな感じ

ビオアクアマリンは自然界に生息する多様なバクテリアをオカラに付着させて長期保存を可能にしたもので、魚に食べさせることで最大効果を発揮します。

これを入れることで我が家におけるダイノスの勢いは著しく弱まりました。

多様なバクテリアがダイノスとの生存競争相手になることで、我が家の水槽ではダイノスの勢いが抑えられたようです。

▼ビオアクアマリンを使ったらダイノスが消えた話・ビオアクアマリンについて。ビオアクアマリン使用時のbefore&afterはこっちの記事に載っているのでぜひご覧ください!

ダイノス、消える。「ビオアクアマリン」すげえ。【レビュー】今回は話題の「食べさせるバクテリア」の「ビオアクアマリン」を我が家のダイノス蔓延る水槽で使ってみたので、感想をお話ししていきます。本当に驚きの効果でした...。...

ただ、完全に撲滅できたわけではないみたいなので、今後シュリンプさんのプランクトン導入なども含めて、完全撲滅を図ろうと思います。

その時はこの記事に追記しますね!

▼【追記】シュリンプのプランクトン導入でダイノスに対して効果がありましたので、記事を書きました!

【ダイノス】シュリンプさんの「付着性プランクトン」を投入!効果は?今回はシュリンプさんの「ヨコエビ&付着性プランクトン」を水槽に投入してみてしばらくその経過を観察してみたので、ジッサイに感じた効果をご紹介します。これ、ホントに素晴らしい商品ですよ...。...

ハタタテ
ハタタテ
ダイノス発生の根本的な原因解決には生物相の強化が必要!

どうすればいいのか考えてみた

ではジッサイの対策をどうすればいいのかということですが、ここからは我が家での対策の効果や状況を踏まえて考えていきます。

ただここからすることはただの考察なのでどうしても文字が多くなりますし、興味がなかったら飛ばしても大丈夫です。

また、正確性も保証しません(笑)。あくまでも考察としてご覧ください。

文字ばっかりにならないように私お気に入りのヨコハマおもしろ水族館(もう閉館しちゃったけど…泣)の写真たちを合間に載せていきます。

まず、ダイノス発生の根本的原因は生物相が貧弱なことなので、これを強化する必要があるでしょう。

そのためビオアクアマリンの添加や、シュリンプさんのワラワラ導入を行う必要があるのですが、これをダイノスだらけの水槽で行っても効果が薄いと思うので、見た目上だけでも事前に取り去っておくべきだと思います。

ダイノス自体が少ない状態から、他の生物との競争を行わせて自然と負けるように仕向ける感じですね。

ダイノスが多い状態だと、そのダイノスが水槽内のニッチ(要するに生き物が入り込める余地)を占めてしまって他の生物が入り込めない可能性があると考えています。

ヨコハマおもしろ水族館のタコ水槽。タコは喧嘩するので水槽に1匹しか入れられないらしい。これもある意味「ニッチ」が埋まっている状態といえるかも

なので、ダイノスが埋めてしまったニッチを開ける、つまりバクテリアやプランクトンなどの生き物を水槽に導入する前に、ダイノスを除去しておく必要があると思うんです。

このために物理的除去、あるいは遮光を用います。

物理的除去をしたうえで遮光を行い(遮光はなくてもいい)、そののちにバクテリアやプランクトンを導入することで、水槽内で競争を行わせてダイノスの大繁殖を抑制できるのかなと考えています。

ただ私の水槽ではダイノスが多い状態からビオアクアマリンを添加してもダイノスは減ったので、大事なのはやはり水槽内の生物多様性を維持して自然な競争を促すことでしょう。

ひとつ言えるのは、少なくとも私の水槽では、水槽内の生物多様性が低い限りはダイノスが発生し続けていたので、ダイノスの根本的解決を目指すのならいずれにせよバクテリアやプランクトンの導入は必須だと思います。

まとめ

*ダイノスの根本的原因は生物多様性の乏しさと考えられる

*生物多様性がない環境で、添加剤の使用開始やライトの追加などの環境変化が大発生の引き金になる可能性がある

*物理的除去はダイノス自体が少ない状態なら有効だが、毎日の手間がかかる

*物理的除去といってもスポイトで吹き飛ばすのは絶対NG。生息域を広げるだけになる

*減光・遮光は一時的には非常に効果ありだが、根本的解決にはならない

*多様なバクテリアやプランクトンの添加で、水槽の生物多様性を高めるのが根本的解決につながる可能性が高い

今回はダイノスの発生原因と効果のあった対策についてお話ししました。

ダイノスは本当に汚らしく、水槽のモチベーションを非常に低下させるものですが、逆にしっかりと取りされたときの達成感は非常に大きいです。

まあ、最悪の場合は水槽リセットしかなくなる場合もあるみたいですが…。

そうならないように、この記事が皆さんのダイノス対策に役立てば幸いです!

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