というわけで、今回はサンゴ飼育におすすめの高品質な人工海水の素を5つ紹介していきます。
本記事で分かること
・サンゴ飼育向けの高品質な人工海水について
人工海水の選び方
海水魚用の人工海水はいろいろなものが販売されています。
その中には、たくさんのミネラルが含まれていてサンゴの飼育に向いているもの高品質のものや、最低限の成分で値段を抑えたもの、また成分と値段のバランスが良いものなどがあります。
人工海水の選ぶ際は、まず目的をしっかりと決めましょう。目的は基本的には3パターンあります。
【海水水槽の目的】
①海水魚のみの飼育
②ソフトコーラル(と海水魚)の飼育
③ハードコーラル(と海水魚、ソフトコーラル)の飼育
①の場合、人工海水は非常に安価な最低限のもので大丈夫です。
②の場合、最低限のものではやや心配ですが、特に高品質のものは必要ありません。
③の場合、含有成分などにも気を使った高品質な人工海水を使用することをおすすめします。
高品質な人工海水
①:海水魚までの飼育におすすめ、②:ソフトコーラルまでの飼育におすすめ、③:ハードコーラルまでの飼育におすすめ
リーフクリスタル:③
「リーフクリスタル」はナプコリミテッドジャパンさんから販売されているリーフタンク用に開発された人工海水です。
サンゴのためにビタミン、ミネラル、微量元素が配合されており、サンゴなどの無脊椎動物生体に最適な水質を作り出してくれます。
ただ少し気になるのは、ビタミン入りというポイント。
ビタミンは有効成分であることは間違いないのですが、あくまでも有機物。水槽内で酸化され硝酸になってしまうため、コケの原因になりえます。
他の人工海水と比べて水質変化を招きやすいことが予想されるため、合う水槽、合わない水槽がハッキリ分かれるかもしれません。
コーラルプロソルト:③
「コーラルプロソルト」はレッドシーさんから販売されているサンゴ飼育用の高品質な人工海水。
サンゴの成長を持続、促進するために、カルシウム・マグネシウム・ストロンチウム・炭酸塩などがバランスよく配合されています。また均一性や溶けやすさにも力を入れているようです。
とにかくサンゴに必要なミネラル分が強化されていて、ハードコーラルを「調子よく成長させる」ことに特化した人工海水です。
ヴィーソルト:③
今回ご紹介する中では個人的に最もおすすめな「ヴィーソルト」です。日本海水さんから販売されています。
下位モデルの「シーライフ」の時点で海水に近いように成分が調整されていたのですが、ヴィーソルトでは銅・亜鉛・リンなどの重金属をシーライフよりもさらに減少させ、微量元素もより海水に近くなるように調整されています。
ヴィーソルトではシーライフ譲りの溶けやすさも健在で、実際すぐ溶けてくれるのでかなり助かります。
またヴィーソルトのひとつの特徴は専用の「マスキング剤」。
これを使用することで水道水に含まれる銅、亜鉛、ケイ素、窒素、リン
などの重金属を中和し、より純水に近づけた状態で水換えに使用できます。
浄水器を通した「RO水」を水換えに使用する場合は必要ありませんが、水道水を使用する場合には非常におすすめです。
ヴィーソルトでは2023年3月にリン酸検出騒動があったのですが、その時の返金・交換対応が誠実で、逆にイメージが上がった印象があります。
なお当時問題となったロットはすでに判明しており、2024年現在販売中のロットからはリン酸は検出されていません。
当時の日本海水さんの文書:20230309viesalt.pdf (nihonkaisui.co.jp)
それぞれどんな時におすすめ?
個人的なおすすめは安定性が高く溶けるのも速い「ヴィーソルト」です。水道水で水換えする場合にはマスキング剤も合わせての使用をおすすめします。
またミネラルやビタミンなどの成分にこだわる場合には「コーラルプロソルト」や「リーフクリスタル」がおすすめです。
まとめ
*ビタミンやミネラルがたっぷり「リーフクリスタル」
*サンゴのための高ミネラル「コーラルプロソルト」
*成分の安定性が高くて溶けるのも速い「ヴィーソルト」
今回はサンゴの飼育におすすめな人工海水を3種類ご紹介しました。
どの人工海水もサンゴの飼育に対してしっかりと活躍してくれるので、ぜひ気に入ったものを利用してみてください!