今回は人工ライブロックで海水水槽を立ち上げるときに気をつけるべきことを紹介します。
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本記事で分かること
・人工ライブロックとは
・人工ライブロックで水槽を立ち上げるときに気をつけること
人工ライブロックとは?
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人工ライブロックはその名の通り、人工のライブロックです。
多くの商品は石灰岩の主成分となる炭酸カルシウムから作られていて、成分的には天然ライブロックと遜色ありません。
昨今の規制強化のトレンドと、環境負荷をかけないという人工ライブロックの特徴が合致して、市場を絶賛拡大中です。
商品としては「マメライブロック」や、「ライフロック」、「リアルリーフロック」などがあります。
▼おすすめの人工ライブロック3選
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メリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。
【メリット】
・水槽内に有害な生物や雑菌を持ち込んでしまうリスクが皆無
・水槽外でのレイアウト作成を行いやすい
・人工的に形状がつくられているためレイアウトしやすいものが多い
【デメリット】
・生物層の豊富さが天然ライブロックに大きく劣る
・見た目は天然に比べると自然さが劣る
やはり人工のライブロックというだけあって有害生物や雑菌を持ち込んでしまうリスクは一切ありません。
またライブロックのように生き物が付着していることがないため、水槽外でじっくり時間をかけてレイアウトを作成することができます。
▼マメライブロックを用いて水槽に合わせたライブロックを作成した様子
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人工ライブロックで水槽を立ち上げるときに気をつけること
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というわけでここからはジッサイに人工ライブロックで海水水槽を立ち上げるときに気をつけることについて紹介します。
立ち上げ能力が低い
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人工ライブロックはやはり天然ライブロックに比べると水槽の立ち上げ能力でははるかに劣ります。
「ライフロック」では乾燥したバクテリアが付着させてあったりもするんですが、それでも天然にはまるでかないません。
きっちりと水槽が立ち上がるまでの時間は天然使用の時に比べれば遅くなるのは間違いありません。
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そのため、人工ライブロックで水槽を立ち上げるときはライブサンドの併用や、バクテリア剤の使用がおすすめです。
ライブサンドはバクテリア付きの砂で、海水水槽の立ち上げを速めてくれる効果があります。
▼ライブサンドについて
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▼海水水槽でおすすめのバクテリア剤3選
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生物層が貧弱
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また立ち上げ能力にも関連することなのですが、人工ライブロックでの立ち上げだと水槽の生物層が貧弱になってしまいがちです。
というのも、天然ライブロックを立ち上げに使用するメリットにはバクテリアのこともあるのですが、もう一つの目的として「豊富な生物層の持ち込み」というものもあります。
天然ライブロックにはバクテリアのほか、ヨコエビやカイメン、ゴカイや藻類などの多様な小さな生き物たちが付着しています。
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このような生きものたちはいろいろな働きを持ち、水槽内の環境を安定したものに整えてくれる効果があります。
人工ライブロックでの立ち上げではこのような「生物層」を持ち込むことができないので、水槽内の環境のバランスが崩れてしまいがちです。
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例えばこの「ダイノス」。海水水槽では嫌われる厄介な藻類ですが、これは生物層が貧弱な水槽で爆発的に発生することが多いです。
これはダイノスの発生を抑えるようなほかの藻類や生きが少ないことが原因として考えられるので、人工ライブロックでの立ち上げの水槽では天然物を使用した水槽よりもダイノス発生の可能性が高いと言われています。
▼ダイノスの発生原因のひとつは生物層の薄さが挙げられる
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そんな時の対策としておすすめなのがシュリンプさんの「付着性プランクトン」。
これはシュリンプさんが販売しているプランクトンのパックで、水槽に後から導入することで生物層を強化することができる商品になっています。
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ジッサイ我が家では人工ライブロックで立ち上げた水槽にダイノスが発生してしまったのですが、シュリンプさんの「付着性プランクトン」の導入で解決しました。
▼ダイノス対策にシュリンプさんのプランクトンを使用した話
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自然な風合いは天然ライブロックに劣る
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やはり人工のライブロックなので、自然な見た目の感じは天然物には劣るといえます。
しかし水槽内でじっくり熟成していけば人工ライブロックにも石灰藻がついたりして自然な見た目になってくるので、ここは好みの部分でもありますね。
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こんな感じで天然ライブロックと人工ライブロックを混ぜて使用してしまうとちょっと違和感のある推計になってしまうかもしれません。
というか、天然と人工を混ぜてしまうと人工ライブロックを使うメリットが薄れてしまうので敢えて混ぜて使う理由はありませんね。
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むしろこんな風に人工ライブロックを使う水槽は人工ライブロックのみでレイアウトすると統一感が出ていい感じになるので、おすすめです。
まとめ
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*人工ライブロックは天然ライブロックと同じ成分で作られた人工のライブロック
*水槽の立ち上げ速度は天然ものに劣る。ライブサンドやバクテリア剤を併用しよう
*水槽の生物相は貧弱になりがち。シュリンプさんのプランクトン投入がおすすめ
*自然な風合いは天然ものに劣るので、人工を使うなら人工ものだけでレイアウトすると統一感があって◎
今回は人工ライブロックで海水水槽を立ち上げるときに気をつけることをいくつか紹介しました。
やはり生物層の面でのデメリットが多い印象ですが、バクテリアやプランクトンの投入で何とかなる部分も大きいですし、それを踏まえても人工ライブロックを使えるメリットは多大です。
個人的には、初めての水槽立ち上げには天然ライブロックがおすすめです。
ただ慣れてきた頃に、すでにある水槽の種バクテリアを利用できたりするときには人工ライブロックでの立ち上げは非常におすすめです!
▼人工ライブロックでレイアウトを作成した話
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▼おすすめの人工ライブロック3選
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▼天然ライブロックと人工ライブロックを徹底比較!
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▼ダイビング動画投稿してます。ぜひご覧ください!