今回は株分けした際にする薬浴に使う「リーフディップ」についてご紹介します。
本記事で分かること
・リーフディップとは
・実際の使い方、効果
リーフディップとは
リーフディップはシーケムから発売されているサンゴ用の薬浴剤。ヨウ素を主成分としており、サンゴの傷口の消毒や活力を与える力があります。
サンゴ類に付着する海水中の悪性バクテリアや真菌、原生生物に効果があり、これらの感染を予防する機能のほか、すでに抵抗力が低下したサンゴに活力を与えることも可能です。
またハードコーラルおよびソフトコーラル、イソギンチャクにも安心して使用することができるとされています。
ジッサイに使ってみた!
ここからはジッサイに使用してみた様子を紹介します。
今回は株分けしたマメスナギンチャクの傷口の感染予防に使用しました。
キャップに出すとこんな感じです。
規定量は海水4Lにキャップ1杯(5mL)ですが、サンゴの状態が悪い場合には倍量にして使います。
今回は通常の感染予防なので規定量で使用します。
海水に溶かすと茶色の液体がぶわっと広がります。なおこの際の海水は、新しく作った人工海水を使用しましょう。
混ぜると透明になりました。
ここに、株分けのためにカットしてプラグに貼り付けたマメスナをどんどん入れていきます。
▼マメスナ株分けの様子はコチラ
5~10分浸したら、サンゴのみを水槽に戻します。
リーフディップが溶けた海水は捨てましょう。
株分けしたマメスナを水槽に戻した後の様子がこちら。
株分けのダメージがあるのか、あまり咲いていませんね。
株分けの数日後にはどのマメスナも元気に咲いてきました!
どうやら株分け後の傷口からの感染などは防げたようですね。
ちなみにリーフディップは株分け後だけでなく「なんだか最近ポリプの咲き方が悪いなあ」「なんか調子悪いなあ」といったときにも使うことができます。
またサンゴが魚に食べられてしまったり、他のサンゴと接触して毒にやられてしまったときなど、外傷がひどいときは「リーフディップを傷口に直接塗り込む」という手段もあるようです。
サンゴ飼育をしているとサンゴが大きな外傷を受けることはたまにあるので、そういう時の対策として一本持っておくのもおすすめですね!
まとめ
*リーフディップはヨウ素主成分のサンゴ薬浴剤
*調子の悪いサンゴに活力を与える
*感染予防効果があり傷口に直接塗り込むこともできる
今回は優秀なサンゴ薬浴剤である「リーフディップ」について紹介しました。
株分けの時はもちろん、サンゴの不調にも使える良商品なので、1本持っていても損はないと思います!
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