【ダイビング】小笠原でシロワニを見たい!おすすめの時期・装備は?
小笠原諸島に来て絶対に見逃せないものと言えば…?
そう、シロワニ!!!
そんなシロワニとのダイビングについてお話しします。
▼小笠原滞在で撮影したシロワニをまとめた動画はこちら!
本記事で分かること
・シロワニと会うならいつの時期がおすすめ?
・シロワニとのダイビングのコツ
・おすすめの装備
・陸でもシロワニを見る方法
小笠原に来たらシロワニ!

「シロワニ」は世界中の温かい海に生息し、最大3mにもなる大型のサメです。
日本では小笠原諸島のみに生息し、ダイビングで観察することが可能です!
実はコンスタントにこのサメが観察できる場所は世界に数か所しかないと言われており、小笠原はとっても貴重な場所なんです。
シロワニを見るには?
おすすめの時期は冬!
小笠原ではシロワニを観察すること自体は通年可能ですが、おすすめの時期は圧倒的に冬です!
具体的には12月から4月くらいですね。シロワニは普段深い水深で生活しているのですが、この時期にだけはダイビングでも観察できるような浅い水深に上がってくるのです。
この時期にはしばしば妊娠したメスのシロワニ(シロワニはなんとサメなのに胎生なのです!)が観察できることから、浅い水深に集まるのは繁殖のためではないかと考えられています。
どこで見られる?
シロワニを観察できるポイントは複数ありますが、特にアツいのは2か所。二見湾内で港から数分の「沈船(エダサンゴ)」と弟島の「鹿浜」です。
沈船(エダサンゴ)

ここは二見湾内の港から数分で着くポイントで、水深35mに沈んだ沈船に複数匹のシロワニが休憩しに集まります。
私は2~3月の滞在中に3回潜りましたが、その全てで複数匹のシロワニを観察できた超激熱ポイントです!
湾内のポイントなので底質が泥っぽく濁りやすいのと、水深が深いので長時間は滞在できないのがややネックですが、湾内なので非常に穏やかで、外洋が荒れているときでも潜れるという強みがあります。
一度泥を巻き上げるとなかなか濁りが取れないので、ゆっくり落ち着いて観察するのがコツです!

またこのポイントは「エダサンゴ」とも呼ばれ、水深5~20mくらいにはエダサンゴの森がそれはもう限りなく広がっています。
シロワニを見て浮上してきたら、安全停止中にはキラキラと太陽に照らされながらサンゴの上を流す…。なんて素敵なんでしょうか。
水深が深いのでCカードはアドバンス以上が必要なのと、泥の巻き上げと減圧に注意が必要ですが、ダイブタイムの最初から最後まで楽しむことのできる好ポイントです!
鹿浜

弟島にある「鹿浜」はもう一つのシロワニ激熱ポイントです。沈船と同じく、冬になるとシロワニが集まってくるポイントです。
父島の港からは30分くらいかかってしまいますが、観察場所は洞窟内なので流れもなく、比較的浅い水深なのでデコも気になりません。
また外洋と面しているので水も青く、沈船に比べて条件よくじっくり観察できます。

私が行ったときは1匹しかいませんでしたが、多いときは洞窟内に5、6匹もいることがあるみたいです。
ここでも着底して動かず、洞窟内を回遊しているシロワニをじっくり眺める感じになります。
ただ小笠原の冬は海が荒れるので、そもそもここにたどり着けないことが多いんですよね。私が小笠原で使ったダイビングショップである聲(こえ)さんのブログでも、週1程度しか行けないと触れられています。
シロワニとのダイビングのコツ
観察はゆっくり落ち着いて!

シロワニ観察で最も重要なのは「落ち着くこと」です!
シロワニは温厚なので襲ってくることはありませんが、逆にこっちが大きな動きをすると驚いて逃げて行ってしまいます。
またシロワニ観察時には着底してじっとしていることが多いですが、そんな時にフィンキックで砂泥を巻き上げてしまうと…
↑こんなことになってしまうわけです。着底時、浮上時だけでなく、シロワニにじりじりと近づいていく時にもキックしないように注意が必要ですね。
逆に、シロワニは一定ルートを回遊していることが多いので、イントラさんの案内に従ってルート上でじっと待つことで、触れてしまうかと思うほどの近距離まで来てくれることもあります。
防寒対策はしっかりと!
小笠原の冬は案外寒いです!冬の平均気温は18℃、水温は19℃台になります。
「え、ウエットでも行けるじゃん」と思ったそこのあなた。いや行けますよ?我慢すればね。
ただ、シロワニの観察となると話は別。シロワニの観察は基本的に着底してじっと待つスタイルです。コレが寒い。ひたすらに寒いです。

一番簡単なのは、ドライやセミドライで潜る事。
私はこちら↓の8mmセミドライで冬の小笠原に臨みましたが、水温19℃なら余裕でした。
また「まじホ」のような、ウエットスーツの中に入れて発泡するタイプの温感アイテムもおすすめです。
コレ、私も使ったことありますが泡が発泡している間は入れている近辺がじんわり暖かく感じて、案外かなりいいです。
あとは安定のフードベストでしょうか。
フードベスト+まじホなら、寒がりな自分でも5mmウエットで20℃くらいまでなら耐えられます。

あと、特に寒いのは海から上がった後ですね。小笠原の冬はどんよりして風がある日が多く、ダイビング後だと本州の冬と勘違いするくらい寒いです。
なので船の上ではボートコートを羽織るのがおすすめです。風よけのみならウインドブレーカーなどでもいいですが、ボートコートは保温もしてくれるのでかなり温かいですね。
ショップによっては無料で貸してくれたりもするので、事前に問い合わせておくと良いでしょう。
撮影にはライトとストロボがおすすめ!

シロワニがいる場所は水深35mや洞窟内など、総じて暗いです。
もちろんイントラの方がライトを持っていますが、個人で満足に撮影を行うためにはライトやストロボを持ち込むことを
またシロワニはライトやストロボで照らしても全く反応しないので、撮影にめちゃくちゃ向いています。しっかり機材を整えてダイビングに向かえば楽しさが倍増すること間違いありません。
ライト

ライトは中華製の安いもので構いません。
私はAmazonで1万円くらいの8000lmの中華製のライトを使用していますが、もう半年くらい特に問題なく使えています。上の画像はそのライトで撮影したGoProの動画から切り抜いたものですね。
さすがに演色性(色を綺麗に見せる性能)はRGBlueなどガチもんには劣りますが、ガチもんの10分の1の値段で買えるこういうの↓でも撮影に使うには十分です。
ストロボ

写真をキレイに撮るなら水中ストロボが必要です。
動画ならライトでも事足りますが、写真となると光量が圧倒的に足りません。
またシロワニは非常に体が大きいので、カメラの内蔵ストロボだと光量が足りません。

そこで活躍するのが外付けの水中ストロボです。
ただ値段は正直めちゃくちゃ高いです。0からシステムを揃えるとなると10万くらいしてしまいますが、あなたのダイビングライフの質を数段引き上げてくれる素晴らしさを持っています。
初めてのストロボであれば、おすすめは圧倒的にINONのS-220でしょう。
▼s-220を1灯使用した際のワイド撮影向けセッティングはこちらから!

陸でもシロワニに会えちゃう!
そしてなんと小笠原では、陸からでもシロワニを見ることが可能なんです!
父島の市街地から徒歩10分、港にある「とびうお桟橋」には、夜な夜なシロワニやマダラエイなどの大型の生きものが集まってきます。
万が一海況が悪かったりしてダイビングできなくでもシロワニ観察のチャンスはありますので、あきらめずに観察しに行ってみてください!
▼とびうお桟橋について詳しくはこちら!

まとめ
*小笠原では3mのシロワニとダイビングで泳げる!
*シロワニを見るなら冬がおすすめ
*おすすめポイントは「沈船」「鹿浜」
*シロワニ観察は落ち着いてゆっくりと!
*陸上・水中の防寒対策は必須
*ライトやストロボでキレイに撮影しよう
今回は小笠原でのシロワニとのダイビングについてお話ししました。
巨大ザメとのダイビング。なかなか緊張しますが、基本的にはイントラの方に従っていれば大丈夫です!
皆さんもその迫力をぜひ直接体感しに行ってみてください!
▼小笠原滞在で撮影したシロワニをまとめた動画はこちら!