海水魚飼育で初心者向けの魚として紹介されていることの多いマンジュウイシモチ。
今回は気になるマンジュウイシモチの飼育法とその際の注意点についてお話しします。
本記事で分かること
・マンジュウイシモチの特徴
・マンジュウイシモチ飼育に必要な環境
・マンジュウイシモチの飼育法
・飼育の注意点
海水魚飼育をはじめる時に必要なものをまとめています。「これから始めよう」という方は是非参考にしてください。
マンジュウイシモチの特徴と飼育環境
マンジュウイシモチの大きさ
マンジュウイシモチは8センチほどになる魚です。水族館で見るマンジュウイシモチはかなりゴツくて驚きますが、販売されている個体のほとんどは3~5センチ程度です。
泳ぎはゆっくりで広い遊泳スペースは全く要求しません。
30cmキューブ水槽などの小型の水槽でも飼育できます。
マンジュウイシモチの性格
マンジュウイシモチは非常に温和な性格をしており、ほかの魚に攻撃を仕掛けることは一切しません。
また水槽にもすぐ慣れ、エサもすぐ食べます。
かなりいい性格をした優等生です。
マンジュウイシモチの混泳について
他種混泳について
マンジュウイシモチは前述の通り非常に温厚で、またほかの魚の攻撃対象にもなりにくいため、ほとんどの魚と混泳できます。
しかし、スズメダイの仲間や、モンガラなどの気の強い魚との混泳は避けましょう。基本的に図太いですが、あまりにいじめられると衰弱や飛び出しの原因になってしまいます。
同種混泳について
マンジュウイシモチは自然界では群れで生息する魚なので、水槽内での同種混泳も可能です。
ただし後にも説明しますが、複数飼育をする場合は、3匹での飼育は避けたほうがよいです。また2匹での飼育にも多少の注意が必要です。
2匹だとどちらか1匹がいじめられてしまう場合があり(さほど致命的な喧嘩は起こりませんが)、3匹だとペアができたときにあぶれた1匹がいじめられてしまう場合があるからです。
したがって単独飼育か、4匹以上での飼育をおすすめします。
マンジュウイシモチは環境変化に強い?
マンジュウイシモチは非常に丈夫な魚です。
水質の悪化や温度変化などの悪条件・環境変化にはとても強いです!
もちろんこのようなことはないほうが良いですが、このようなことが起こっても平気なくらいのタフさを持っており、何かと環境を不安定にしてしまいがちな初心者さん向けの魚といえます。
ろ過について
人気のカクレクマノミのペアとマンジュウイシモチ1匹のみの飼育であれば、30cmキューブ水槽に外掛けフィルターをつけてろ過をし、夏場は冷却ファン、冬場はヒーターをつけて水温を管理するだけでも飼育できます。
そこから魚を多くしたい場合は、ろ過不足にならないように気をつけましょう。
▼水槽のろ過を担うフィルターについてはこちらで詳しく解説しています。
水温について
適切な水温は25℃です!
この値をキープできるように、ヒーターやクーラーで管理しましょう。1日での変化量が大きかったりすると病気になってしまう可能性もあるので、なるべく変化させないようにするのが基本です。
▼水槽用のヒーター・クーラーについてはこちらで詳しく解説しています
マンジュウイシモチを購入する
マンジュウイシモチは海水魚を販売しているショップや通販などで購入できます。
入荷は多く容易に入手できます。値段は1匹1000円前後です。
丈夫な魚ですので、通販での購入でも弱ってしまうようなことはあまりありません。
マンジュウイシモチの飼育法
エサやり
マンジュウイシモチは人工エサを初めから食べてくれます。餌付けの心配はありません。
エサの量については、かわいくてたくさんあげてしまう気持ちは痛いほどよくわかります が、無秩序なエサやりは水質の悪化を招きよくありません。魚たちが1分ほどで食べきれる量を、2、3回にわけて、1日に2回ほど与えましょう。
おすすめは、食いつきがとっても良いメガバイトレッドSや栄養価の高いシュアーSです。何個かのエサをローテーションしてあげると飽きが来なくておすすめですよ!
水換え
水換えは怠らないようにしましょう。丈夫なマンジュウイシモチとはいえ、汚れた水では長生きできません。
目安は週に1回水槽の水量の10%程度です。2週に1回20%でももちろんかまいません。あまり大量に水換えしてしまうと環境変化が大きくなってしまうので、なるべくこまめに水換えしましょう。
硝酸塩について
硝酸塩とは水の汚れそのものです。ろ過の過程で残るのですが、これ自体は分解されないので水槽にたまっていきます。これを排出するために水換えが必要なのです。
できればでよいので、硝酸塩については試験紙や試薬を購入して適宜測定を行うことが望ましいです。
基本的には、50ppm(mg/L)という値を超えてしまうと危険なので、それ以下の値を保てるように水換えを行いましょう。
海水魚の飼育をその後も見据えているなら、初めは安価なものでもよいので試験紙などを購入して測定することをおすすめします。
おすすめはこちら。試験紙タイプで結果は多少アバウトですが安価で、半分に切って使えば50回分あるのでコスパ最強です。
こちらは試薬タイプのものです。より正確に測れますよ。
▼硝酸塩について、またそれを減らす方法についてはこちらでも詳しく解説しています
飼育の注意点
複数飼育する場合に…
マンジュウイシモチは自然界では群れで生きる魚です。水槽内でも同種混泳が可能で、複数匹で飼育すると落ち着きやすいです。
ただし、複数飼育をするときはペアか、4匹以上にしましょう。3匹だと、ペアができた際に1匹があぶれてしまいいじめられる可能性もあります。
しかしペア飼育にも多少の注意が必要です。
ペア飼育の注意点
マンジュウイシモチは自然界では群れで生活する魚で、水槽内でも再現できるというのはすでに書いた通りなのですが、ペア飼育を検討する際に注意点があります。
我が家ではマンジュウイシモチをペアで飼育しているのですが、片方が片方を追い回してしまいます。
マンジュウイシモチが喧嘩するという話は聞かなかったので少し驚きましたが、致命的な喧嘩ではなく鉢合わせた時につついて追い払う程度のようです。
ただ2匹で寄り添って泳ぐようなことはありません。
これはおそらく、2匹の性別が同じだからだと考えられます。もしマンジュウイシモチ同士が喧嘩してしまうということがあればこのような理由かもしれません。
購入時に性別を決められるわけではありませんので、マンジュウイシモチを飼育する際はできれば4匹以上か、群れで泳ぐ姿は見れなくなりますが1匹での飼育をおすすめします。
自然界で群れているといっても、1匹でも問題なく飼育できます。
▼マンジュウイシモチの喧嘩について
まとめ
*丈夫で飼育しやすい!初心者におすすめ
*小型水槽でも飼育可能
*水温は25度が安定
*エサはメガバイトレッドやシュアーがおすすめ
*群れでの飼育が綺麗だが、ペア飼育には少しだけ注意
*1匹での飼育も可能
いかがだったでしょうか。
実はマンジュウイシモチは飼育の注意点も非常に少なく、非常に簡単に飼育できてしまうんです。
マンジュウイシモチにはほかの魚にはない魅力があります。水槽に新たなアクセントが欲しい方や、新しい種類の魚を買ってみたいという方にもおすすめです!
▼マンジュウイシモチが気になった方は、こちらから購入できます