今回は海水水槽で飼育できるハゼの種類や特徴、飼い方について紹介します。
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本記事で分かること
・海水水槽で飼育できるハゼの種類
・ハゼ類の飼い方について
ハゼの仲間について
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ハゼの仲間には非常に多くの仲間がいて、海水水槽で飼育できる種類ももちろん多いです。
しかしどの仲間にも言えるのは丈夫でエサ食いに困らないというところで、美しい種類が多いところからも海水魚飼育の初心者からベテランまで大人気な仲間です。
ハゼの仲間を紹介!
ハゼにはいろんな仲間がいるので、これからそれぞれ紹介していきます!
遊泳性ハゼ(ダートゴビー)
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遊泳性ハゼはその名の通り海中をホバリングするような感じで泳ぐハゼたちで、カラフルで優美な見た目をした種類が多い印象があります。
主に「ハタタテハゼ」の仲間と「クロユリハゼ」の仲間がいて、どちらもやや臆病な性格ですが、美しい体色が魅力です。
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特におすすめの種類は「ハタタテハゼ」。体の夕焼けのようなグラデーション模様が美麗ながら、安価で飼育もしやすい遊泳性ハゼです!
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▼ハタタテハゼの飼育について
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▼遊泳性ハゼまとめ
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ベントスハゼ(ベントスゴビー)
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ベントスゴビーは、砂中の有機物や小動物を食べて生活するハゼの仲間です。
その生態から水槽内の底砂掃除に大活躍する存在として人気。
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おすすめの種類は「ミズタマハゼ」。底生なのでサンゴに影響を及ぼしづらく、体も大きくなりすぎないこともおすすめポイントです。
ほほの水玉模様がチャーミングでかわいいです!
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▼ミズタマハゼについて
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共生ハゼ
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共生ハゼは「共生」の名の通りテッポウエビと共同生活を送るハゼの仲間です。
水槽内でもテッポウエビと一緒に飼育することで共生を楽しむことができます。
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代表的な種類は「ヒレナガネジリンボウ」「ヤシャハゼ」「ギンガハゼ」「ニチリンダテハゼ」など。
どの種類もおすすめですが、個人的に推したい種類は「ニチリンダテハゼ」。”ニチリン”に例えられた背びれのワンポイントが特徴的な共生ハゼです!
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▼共生ハゼについて
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小型ハゼの仲間
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便宜上「小型ハゼ」とまとめていますが、ハゼの仲間はそもそも数cm程度の体のものが多く、ここには非常に多くのハゼの仲間が含まれています。
海水水槽で飼育できるハゼの仲間の中で上記の3グループ以外はほぼこの仲間にまとめています。
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具体的には「イレズミハゼ」「ベニハゼ」「イソハゼ」「ダルマハゼ」「コバンハゼ」「ガラスハゼ」「サンカクハゼ」「ホムラハゼ」「ヒナハゼ」の仲間など、まじでめちゃくちゃいます(笑)
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ほんとうにたくさんの仲間がいて紹介しきれません。
どの種類も魅力的でかわいらしい子たちばかりですが、個人的な推しは「アオギハゼ」ですかねえ。
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天を仰いでいるように見えることから「アオギハゼ」という名前が付けられたそうで、カラフルな色合いがかわいらしく群泳がおすすめの小型ハゼです。
ハゼ類の飼育について
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ハゼ飼育に必要な環境
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ハゼの特徴は何と言っても小型の種類が多く丈夫ということ。
小型水槽での飼育も十分可能です。
例外もいますが、大体どの種類も水温は25℃で大丈夫。
エサ
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ハゼ類はエサ食いに困らないことも特徴で、水槽に慣れればすぐ人工餌を食べます。
もし餌付かない場合は冷凍ブラインシュリンプなどをスポイトで与えれば食べてくれることが多いでしょう。
身体が小さいので、粒の小さなメガバイトレッドなどがおすすめです。
ハゼ類の混泳について
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他種・同種混泳について
ハゼ類は温厚なので、他種との混泳については基本的に問題ありません。
むしろ強かったり大きかったりする魚がいると怖がって出てこないこともあるかもしれないので、混泳魚も温厚な種類がおすすめです。
ハゼ類同士の混泳は一般的に別種同士ならダイジョウブですが、近い種類同士だと喧嘩になることもあります。
サンゴとの混泳について
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問題ない種類がほとんどで、サンゴ水槽に入れてやるとハゼたちの美しい体色がよく映えます。
しかしベントスハゼの一部ではサンゴに砂をかけてしまう可能性があったり、共生ハゼ(というよりも共生相手のテッポウエビ)やベントスハゼは砂を掘るのでレイアウトが崩れないようにやや注意が必要です。
飼育の注意点
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飛び出し注意!
ハゼの仲間はほんとうに飛び出しだけには注意が必要です!!
何かに驚いた拍子などに、本当に想像の3000倍あり得ないほどの狭い隙間からでも飛び出すので、水槽の上部は隙間なくしっかりとフタでふさいでおきましょう。
ジッサイ私もハゼを飛び出しで失ってしまったことがあります。いたずらに命を失わせないためにも、水槽のフタは必須です。
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まとめ
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*水槽内を優美に舞う「遊泳性ハゼ」
*底砂掃除なら任せとけ「ベントスハゼ」
*ほっこり和む共同生活「共生ハゼ」
*好みの種類を見つけよう「小型ハゼ」
今回は海水水槽で飼育できるハゼの種類や簡単な飼育法についてお話ししました。
どの種類も魅力的で、とってもかわいらしいハゼの仲間。皆さんもぜひ飼育してみてくださいね!
※本記事を執筆するにあたり使用した参考文献
林公義・白鳥岳明(2004)「ハゼガイドブック」阪急コミュニケーションズ
野村恵一(2003)「日本に産するハゼ類と共生するテッポウエビの分類学的検討」日本生物地理学会会報第58巻、49-70