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【海水水槽】ヤドカリ同士の混泳は簡単?気をつけるべきポイント

海水水槽をしている方で、ヤドカリを飼育している人は多いと思います!

かく言う私もその1人です。

温厚といわれているヤドカリ同士の混泳、温厚同士とはいえやはり気になりますよね。

今回はヤドカリ同士の混泳は大丈夫かと言うこととその対策法をお伝えいたします。

本記事でわかること

・ヤドカリの混泳の安全性と安全性を高める方法

気性が温厚なヤドカリ同士の混泳は大丈夫か?

ユビワサンゴヤドカリ。こいつは気性が荒いほう

結論から言うと

種類や個体によります。

ヤドカリも他の生物と同じで種類ごとや個体ごとに気性の荒さが違います。

たとえば気性が荒い種類と温厚な種類を一緒にしてしまうと温厚な種類がいじめられてしまいます。

したがってと気性が荒い種類は荒い種類と温厚な種類は温厚な種類と飼育するのが良いです。

アケボノ
アケボノ
なるほどー

ちなみに一般的に気性が荒いといわれているのはユビワサンゴヤドカリやスベスベサンゴヤドカリなど。

温厚といわれているのはアカツメサンゴヤドカリやスカーレットリーフハーミットクラブなどです。

この他にもヤドカリはたくさん種類がいるので、購入前にきちんと下調べすることをおすすめします。

しかし、なんと温厚な種類同士の混泳でも喧嘩が起こってしまう事があります。今回はその事例をふまえてお話しします。

ハタタテ
ハタタテ
以前飼育していたヤドカリ2匹は双方温厚と言われいたんだけど、ある日悲惨な事件が起こってしまったんだ…

そんなこと言われたら飼えないじゃんと思われるかもしれませんが大丈夫です、ちゃんとした対策法があります。

宿を用意しよう!

ヨコハマおもしろ水族館にはヤドカリの習性を生かしたこんな展示がある。家を背負うヤドカリはなんだかかわいいですね

ヤドカリの喧嘩を防ぐ対策法は単純、宿を用意することです!理由は後ほどお話しします。

宿となる貝殻は海に落ちているものを拾うのもいいですし、ヤドカリの貝殻として市販されているものを購入するのもよいです。

おすすめはこちらです。たくさん入っていてお得ですよ。

貝殻は飼育しているヤドカリの大きさに合わせて、今の貝殻と同じかそれより大きいものをいくつか入れてあげましょう!

貝殻を入れてあげると、脱皮して体が大きくなった時など、ヤドカリが好きな時に貝殻を選んでいつの間にか宿替えをしています。

ヤドカリの貝殻の中に入っている部分は柔らかく無防備なため、ヤドカリは適切な貝殻を見つけて準備を整えると、サッと宿替えをしてしまいます。もし宿替えの最中が見れたならラッキーです!

ハタタテ
ハタタテ
宿替えの瞬間は見たことがないけど、気づいたら交換していたことはあって、その前には貝殻の中の砂を器用に回転させながら出していておどろいたよ!

貝殻を用意しないと起こる恐ろしいこと

ツマジロサンゴヤドカリ。こいつは普通あるいは温厚な性格と言われる

もし今現在、ヤドカリを飼育している、あるいは飼育を検討している場合、替えの貝殻は必ず用意しましょう。

先ほども少し触れましたが、その理由をお話します。

実際の体験談

私は以前2匹の大小の大きさのヤドカリを飼育していたのですが、ある朝大きい方のヤドカリの姿が見えないことに気づきました。

水槽を見渡すと大きい方のヤドカリが入っていた貝殻を見つけたのですが、それを見ると、なんと中に小さかった方のヤドカリが入っていたのです。

これはつまり、小さいヤドカリが、大きいヤドカリを殺して貝殻を奪ってしまったということです。

もう一度水槽を見渡すと大きいヤドカリの脚などの残骸が転がっていて、とても悲しい気持ちになったのを覚えています。

この事件の原因は、適切な貝殻を用意していなかったことです。

一応ヤドカリ用に何個か貝殻を入れてはいたのですが、小さいヤドカリが脱皮して大きくなった時に体に合う貝殻を探したものの見つからず、ちょうどよかった大きいヤドカリの貝殻を殺して奪ってしまったようでした。

アケボノ
アケボノ
仁義なき戦い…

このように、貝殻を探すヤドカリは意外に凶暴です。

一般的に大人しいとされている種類でも、貝殻のためなら他のヤドカリや、シッタカガイ・マガキガイなどの巻貝タイプのコケ取り貝達も襲います。

実際私が飼育していたヤドカリはどちらも一般的に大人しいとされるスカーレットリーフハーミットクラブと、こちらも大人しいとされるアカツメサンゴヤドカリの2種だったのですが、小さかったアカツメが自分より大きなスカーレットから貝殻を奪ってしまいました。

実際この2匹は普段は一切ケンカなどしていませんでした。この時突然アカツメが、スカーレットに襲いかかったのです。

ハタタテ
ハタタテ
あの時は悲しかったね…

このような悲しい事態を防ぐためにも、ヤドカリの貝殻は飼育数に対して倍以上のかなり多めに入れておきましょう。

また入れているつもりでも、ヤドカリが求める貝殻のサイズと異なる場合があります。

見つからなかったらいくらでも探せる自然界とは違うので、なるべくヤドカリからの多様なニーズに対応できるように沢山の貝殻を入れてあげましょう!

ヤドカリ自体は好戦的な生き物ではないので、貝殻をヤドカリの飼育数に対して多く投入することで、ヤドカリ同士の喧嘩やヤドカリが貝類を襲うことを予防できます。

飼育していたヤドカリの紹介

スカーレットリーフハーミットクラブ(故)

今は亡きスカーレットリーフハーミットクラブ。貝殻を合わせて親指の第一関節くらいまでの大きさがあり、真っ赤で美しい体色とコケを食べまくるお掃除能力で水槽のマスコットとなっていた。

脱皮の度に巨大化していたがおそらくその脱皮前後の無防備な時間にアカツメサンゴヤドカリに襲われて亡くなってしまった。ちゃんと管理が行き届いていなかったせいで死なせてしまってごめんなさい…。

スカーレットリーフハーミットクラブは体色がとても美しいですし、上の画像のように一晩で自分の体よりも長く増えたトロロのようなコケを一掃してしまうほどでお掃除係としては非常に優秀です。

性格もとても大人しいですし水槽のワンポイントとしてオススメです!ただ大人しすぎて他のヤドカリにいじめられてしまうこともあります…。

うちでの事件もその延長線上でもあると思います。

アカツメサンゴヤドカリ

スカーレット殺害事件の犯ヤドカリ。動機は脱皮して大きくなった体を収める宿を得るためだという。見た目は白い体に足先のツメがオレンジに染まるワンポイントがチャーミングでかわいい。

スカーレットほどではないが、コケ取り能力もないわけではない。一時期ウミキノコやマメスナによじ登って上に居座り、ポリプを閉じさせるのが趣味だった。サンゴに登るという習性なのかもしれない。

こっちが貝殻を用意していなかったために非行に走らせてしまってごめんなさい…。

アカツメサンゴヤドカリは足先のオレンジがとてもかわいいヤドカリです!

一般的には大人しいとされていますし、実際普段は他の生物やヤドカリとケンカなどはせず大人しいですが、替えの貝殻だけはきちんと用意しましょう(全てのヤドカリに言えることです)。

まとめ

*温厚なヤドカリは温厚なヤドカリと、気性が荒いヤドカリは気性が荒いヤドカリとの飼育がおすすめ

*ヤドカリの殻は必ず用意しよう

*殻はヤドカリの飼育数の倍以上はあったほうがいい

*スカーレットリーフハーミットクラブは優秀なコケ取り屋さん

*アカツメサンゴヤドカリは指先のアレンジがチャーミングなマスコット

ヤドカリの貝殻はヤドカリにとっては命とも言える大切なものです。

ヤドカリはこれが無いと生きていけませんので、きちんと用意してあげましょう。

逆に貝殻さえ用意すれば、ヤドカリの健全な育成と非行防止にもつながります。ぜひ買ってあげてください。

▼ヤドカリの脱皮不全抑制に必要な成分について

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