というわけで今回は、小型のサンゴ水槽におすすめなLEDライト「オプティマスリーフナノ2」についてご紹介します。
結論から言うと、オプティマスリーフナノ2は小型水槽向けとしてはこれ以上ない優秀なLEDライトです!
本記事で分かること
・オプティマスリーフナノ2について
・実際に使ってみての感想
オプティマスリーフナノ2について
「オプティマスリーフナノ2」はZOOXさんが作成している小型水槽向けのサンゴ用LEDライトで、前身の「オプティマスリーフナノ」をさらにアップデートして高性能化したモデルです。
波長420nmの紫色が強化されており、サンゴの色揚げに貢献します。消費電力は33Wと小型水槽向けライトとしては大きいですが、その分光量が大きいということでもあります。
推奨水槽サイズは30cm~60cm水槽で、アームを用いて水槽に設置するタイプのライトです(吊り下げは不可)。
ブルー、ホワイトそれぞれのチャンネルで10段階の光量調節(10×10段階で合計100通りの組み合わせ)ができ、6時間、10時間、12時間のいずれかで点灯時間を設定するタイマー機能もあります。
▼オプティマスリーフナノ2
実際に使ってみた
組み立て、設置
箱から取り出すとこんな感じ。本体、ACアダプター、ネジ、設置用のアーム、ゴムの滑り止め、コントローラー、説明書が入っています。
アームは2つのパーツからなっており、水槽によって長さを調節可能です。
最大で10cmほど伸ばすことができます。対応可能範囲は広いですね。
ゴムの滑り止めをアームの水槽に嚙ませる部分の内側に入れて、設置しましょう!
アームを一番短くした状態で45cm水槽に設置したものを、真上から見た写真がこちら。
本体が水槽の中心よりやや前方に位置していますが、これはそのように意図的に作られているようです。
やや前方からサンゴに光を当てることで水槽を正面から見たときのサンゴの色合いをより向上させ、さらに前方向への光漏れが減るので、水槽を見たときに眩しくなりにくくなるようです。
見た目
ライト本体の見た目はかなりスタイリッシュで、シックな黒がかっこいいです。
テカテカしておらず、かなり高級感のある見た目です。
サンゴ水槽にどうしても必要になるライトの見た目が良いというのは、飼育のモチベーション向上にもつながるので本当に素晴らしいと思います。
光量とサンゴの色合いは?
光量、サンゴの色合い共に非常に良好です。ソフトコーラル、LPS共にしっかりと蛍光発色をしています!
光量としては、一般的なソフトコーラル・LPSであれば問題なく飼育および色揚げが可能なレベルです。
青・紫系の波長が強化されているので、色揚げ能力も非常に良好。ただ紫外線(波長370nm)は入っていないので浅場のミドリイシなどの飼育には向いていないと思います。
なお、45cm水槽で満遍なく光を照射できるだけの照射範囲があるので、60cm規格水槽(60×30×36cm)や、60cmワイド水槽(60×45×45cm)までは使用できそうです。
▼補助スポットライトにおすすめなグラッシーレディオ
調光機能
リモコンで調光が可能で、青10段階、白10段階の合計100段階の調光が可能です。
ただ基本的に、トサカなどの強く明るい光を必要とするサンゴ以外では、青は10、白は弱めで大丈夫だと思います。
我が家ではLPSを色揚げするために、青10白0で点灯しています。
我が家ではサンゴ優先で白は0に設定していますが、お魚をより綺麗に見せたい場合と、トサカなどの強く明るい光を求めるサンゴを飼育する場合は、白をもっと強くすることをおすすめします。
サンゴの色揚げという面では、白強めの設定は正直微妙です。サンゴの色揚げだけを考えるのであれば白はなしにして、青のみの設定でよいでしょう。
魚を綺麗に見せたい場合も、青を弱くするのではなく白を強める方向での調整をおすすめします。それでも白は1~5くらいの弱めの設定がおすすめです。
▼本記事でも大活躍のコーラルレンズV2。サンゴの色合いをより美しく、かつ肉眼での見た目に近い色で撮影できる
タイマー機能
タイマー機能は点灯時間を6時間、10時間、12時間で設定できます。
ライトがついている状態からタイマーボタンを押すと、その時点から時間がカウントされ、6時間設定なら6時間後にライトが消えます。その後、タイマーボタンを押してから24時間後に再度ライトがつきます。
例えば朝10時に6時間タイマー設定を行うと、夕方16時にライトは消灯します。その後翌日の10時に再度点灯し、16時に消灯する、といった具合です。
タイマー機能は素晴らしいですが、点灯か、消灯か、という設定しかできず、消灯状態から徐々に強くなって最大点灯になり、徐々に弱くなって消灯する、といったシステムLEDのような挙動はできません。
ここはやや不満点ですが、前身の「オプティマスリーフナノ」ではタイマー設定すらなかったことを考えると、大幅な進化といえるでしょう。
結局どう?
感想としては、45cmまでの大きさの水槽でLPSやソフトコーラルを飼育するのであれば、まず最初に択に入る素晴らしいライトだと思います。
オプティマスリーフナノ2の良い点
・本体の見た目に高級感があり非常にカッコいい
・色揚げ性能に優れている
・調光・タイマー機能が使いやすい
・値段も手を出しやすい
などなど、優れている点が数多くあり、非常におすすめできるライトといえます。
60cm以上の水槽で使用する場合は、補助的にスポットライトを付けての運用がおすすめです。
オプティマスリーフナノ2の不満点
・調光機能が点灯、消灯のみ。だんだん弱く、強くなどはできない
・サンゴ飼育の場合、白い光に使い道があまりない
・吊り下げての設置はできない
不満点はこんな感じです。正直、下のふたつは大きくは気になりません。
ただ普段システムLEDを愛用している身からすると、だんだん明るくなってだんだん暗くなるという流れに慣れているので、タイマー機能が100%で点灯か、0%で消灯か、なのは少し気になりますね。
ただ一度設定してしまえばもういじる必要がないのは超絶メリットなので、それだけでも十分有用なライトといえるでしょう。
まとめ
*「オプティマス リーフナノ2」はカッコよくて手軽な高性能ライト!
今回はオプティマスリーフナノ2について、実際に使ってみた感想をお話ししました。
高い買い物になりがちなサンゴ用LEDですが、このオプティマスリーフナノ2を買っておけばとりあえず後悔することはない。そんな素晴らしいライトになっていると思います。