今回は海水魚を魚病薬「グリーンFゴールド顆粒」で薬浴する際に薬が強すぎることについての注意点をお話しします。
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本記事で分かること
・グリーンFゴールド顆粒について
・薬が強すぎる可能性について
グリーンFゴールド顆粒とは?
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グリーFゴールド顆粒は抗菌薬の「ニトロフラゾン」と、こちらも抗菌薬でサルファ剤の一種である「スルファメラジンナトリウム」を主成分とした魚病薬です。
抗菌薬なので、主に尾ぐされ病や皮フ炎などの細菌性感染症に効果があります。
例えば海水魚の尾びれが溶けるようになくなっている場合や、肌荒れがひどい場合、喧嘩などをしている様子はないのに身体に内出血のようなものがある場合などですね。
説明文に「本剤は海水には使用しないこと」と書いてあるのですが、一般的には使用できるとされ、細菌病に効果を発揮します。
▼詳しい使い方などはこちらの記事でお話ししています。
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薬浴の様子・使い方について
今回薬浴するのはギンガハゼとパーリージョーフィッシュ2匹。
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詳しくは別記事でお話ししようかと思うのですが、実は6月に我が家で共生ハゼを複数種飼育していた60cmスリム水槽が崩壊してしまいました…。
原因は細菌病と考えられ、この水槽で飼育していたヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、ニチリンダテハゼ、新たに導入したばかりのホタテツノハゼを失ってしまいました。
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この水槽にはジョー2匹とギンガハゼもいました。
ちなみにテッポウエビには全く影響はなく、その崩壊したときのハゼたちが亡くなる速さ、亡くなった遺体のヒレが溶けていた状況などから原因は細菌病と判断し、残っていたギンガハゼとジョー2匹が亡くなる前に薬浴を開始しました。
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というわけで早速薬浴を開始。
方法については以前の記事と一緒なので割愛します。
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薬浴を開始するとギンガハゼの症状の悪化は止まり、ジョーフィッシュも元気に泳いでいたりと数日で状況は改善に向かいました。
グリーンFゴールド顆粒で治るということはやはり今回の事象の原因は細菌病だったということが考えられます。
しかし5日ほどすると異変が…。
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ジョーフィッシュのうち1匹の尾びれがうまく開けていません。
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これがさらにその後の写真。やはり尾びれが焼けるように溶けていっています。
初めは細菌病を疑いましたが、グリーンFの中で細菌が蔓延るわけがないし、そもそも今回の事態を引き起こした細菌なら速攻でお魚の命が失われてしまうはずなのでそれは違うと判断。
というのも、どうやらグリーンFゴールド顆粒はどうやら「強すぎる」場合があるようです。
つまり、薬の何らかの成分によって魚体に悪影響が出てしまうということですね。
しかし同じくこのバケツで薬浴していたギンガハゼともう1匹のジョーには影響がなかったので、魚種や個体によっての差があるみたいです。
グリーンFゴールド顆粒自体は間違いなく海水魚の細菌病に効果はあるのですが、まさか薬の成分が魚体に悪影響を及ぼす可能性があるとは思いませんでした。
まあ、元々海水魚には使わないでねと記載があるのでしょうがないのかもしれません。
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上のかなり尾びれが溶けている写真の時点で薬浴開始から10日ほど経過していたのでもういいだろうと判断し、翌日からグリーンFを混ぜない新しい人工海水でトリートメントしていきました。
するとジョーの尾びれの溶けの進行が止まったので、やはり薬が強すぎたのかもしれません。
その後も新鮮な人工海水で4日ほど薬浴をし、避難用に新たに立ち上げた(崩壊した水槽には戻せないのでしょうがない…泣)25cmキューブ水槽に3匹を移しました。
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そしてコチラが現在のギンガハゼくん。ヒレはすっかり元通りになり、悪かった餌食いもよくなりました!
癒しタイム☺️ pic.twitter.com/homBsASRa6
— りるたき@海大好き理系大学生 (@rirutaki_sakana) August 11, 2022
コチラは現在のジョーペア。こっちもヒレは元通りになり、餌食いもカンペキ。
グリーンFゴールド顆粒自体はしっかりと細菌をやっつけてくれました。
しかしジョーのヒレが元通りになったことから、やはり薬自体は強かったようですね。
ちなみに崩壊した60cmスリム水槽は現在もテッポウエビが4匹入った状態で回しているのでいつかはまた共生ハゼ水槽を作りたいですね。
数日で一気に崩壊したときはほんとうに悲しかったですが、残った3匹を救えたことは素直にうれしかったです。
まとめ
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*グリーンFゴールド顆粒は尾ぐされ秒、皮フ病などの細菌性の病気に効果がある魚病薬
*魚種や個体によっては栗理が強いときがあるので、薬浴は観察しながら行おう
今回は海水魚に対してのグリーンFゴールド顆粒による薬浴で薬が強すぎる場合についてお話ししました。
やはり海水魚の薬浴にグリーンFが効果があるのは間違いないですが、魚体に負担があるのも同様に間違いないようです。
薬の影響でお魚が即死してしまうようなことはほとんどないかと思いますが、薬浴中に観察する中で悪影響があれば薬浴を中止して新鮮な人工海水でトリートメントを行ったほうがよさそうですね。
▼海水魚を飼育するうえでひとつは持っておきたい