というわけで、今回はカクレクマノミがウミキノコに入るのかどうかについてお話しします。
▼なお、カクレクマノミの飼育法についてはこちらをご覧ください。
本記事で分かること
・カクレクマノミはウミキノコに入るのか
・入りやすいカクレクマノミの選び方
・入りやすいウミキノコの選び方
カクレクマノミはウミキノコに入るのか
結論から言うと、カクレクマノミはウミキノコに入ります。
我が家のカクレクマノミはウミキノコに入っていますし、鴨川シーワールドや鳥羽水族館でもウミキノコに入るカクレクマノミを見たことがあります。
もちろん必ず入ると言うわけではありません。入る可能性もあると言うのが正しいです。また、入りやすい条件などもあります。それを次項から解説していきます。
入りやすいカクレクマノミの選び方
ブリード個体を選ぶべし
ウミキノコとカクレクマノミを共生させたいのであれば、カクレクマノミはブリード個体にしましょう。
自然採取されたワイルド個体は、自然界では何らかのイソギンチャクに入っていた可能性が高いです。そのような個体はイソギンチャク以外のものに興味を示さない可能性が高く、ウミキノコに入ることはあまり期待できません。
入りやすいウミキノコの選び方
形について
カクレクマノミは自然界ではよく、ハタゴイソギンチャクというイソギンチャクと共生しています。
ハタゴイソギンチャクは、このように傘がうねうねとした見た目をしています。
つまり、これに近いうねうねとした見た目のウミキノコを選べばカクレクマノミが入る可能性を高められます。
ポリプについて
ウミキノコにはショートポリプ、ロングポリプ、フラワーポリプなど、ポリプの形状にも個体差があります。
この時に「ショートポリプ」だと、ポリプが出ても数ミリの長さで、イソギンチャクの触手のようにならないことがあります。
そのため、カクレクマノミをウミキノコと共生させたい場合は「ロングポリプ」を選びましょう。
「フラワーポリプ」はその名の通りポリプの先が花のように美しく開くものですが、ポリプの長さに注意していればフラワーポリプかどうかは特に関係ありません。ここは見た目の好みで選ぶと良いでしょう。
傘について
ウミキノコにはエリンギのようなものや、丸い傘を持つもの、さらにその傘がうねっているものなど様々なものがあります。
つまり、ハタゴイソギンチャクに近い傘がうねうねとしているウミキノコを選べば良いわけです。
うねうねとした個体の購入方
店に行ける場合はそのような個体を選べば良いですが、行けない場合はネットショップでの購入で運頼みになってしまいます。
そのような時は、ウミキノコの仲間の「オオウミキノコ」を購入しましょう。
オオウミキノコは通常のウミキノコよりも大きくなり、傘がうねっているのが特徴です。サイズも見た目もハタゴイソギンチャクに似るため、カクレクマノミが入る可能性は他のウミキノコよりも高いです。ただし最終的に数十センチのそこそこ大きなサイズになるため、水槽サイズには注意しましょう。
根気よく待つ
ここまで説明した条件を満たさずともカクレクマノミがウミキノコに入ることもありますし、満たしても入らないこともあります。
そのため、じっくりと待ちましょう。入らなくても興味を示しているような姿を見せれば、いずれは入ってくれる可能性があります。
我が家のカクレクマノミは、今でこそ入っていますが、ウミキノコと同居し始めてから入るまでは4ヶ月ほどかかりました。
このように時間がかかることもあるため、すぐに入らなくても焦る必要はありません。
そもそも、カクレクマノミにとってウミキノコは「イソギンチャクに似てるけど…うーん?」という感じのはずですので、時間がかかるのはしょうがないです。
逆に入らないからといってあれこれといじるとカクレクマノミにもウミキノコにもよくないため根気よく待つと良いです。
まとめ
*ブリード個体を選ぶべし
*ウミキノコはロングポリプのものを
*ウミキノコの傘がうねっているとなお良い
*オオウミキノコはサイズも形もハタゴイソギンチャクそっくりのためおすすめ
*入るまでは根気よく待つ
いかがだったでしょうか。カクレクマノミがウミキノコに入るかどうかは最終的には個体によりますが、こちら側で入る確率を高める手助けはできます。
またウミキノコは、カクレクマノミ関係なしに綺麗で面白いので、そちらの飼育を楽しむのも面白いですよ!
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