今回はスターポリプが開かないときの原因と対策についてお話しします。
本記事で分かること
・スターポリプが開かない原因と対策について
▼スターポリプの飼育方法についてはこちら
スターポリプが開かない
スターポリプは一般的に飼育がとても簡単なサンゴと紹介されることが多いですが、実は「ちょっとした環境の変化でも開かなくなる」「理由不明で突然開かなくなる」という神経質な部分も持ち合わせています。
したがってもし水槽内で開かないというときは、水槽の”何か”を嫌がっている可能性があります。
開かない原因と対策は?
導入直後・慣れの期間
スターポリプは丈夫なサンゴであることは間違いないですが、水槽に導入した直後は環境に慣れるためにポリプの開きが悪い傾向にあります。
そんなときは数日から1週間ほど待てばしっかりと咲いてくる場合が多いので心配はいりません。
あとは、人工海水の素を変更した直後なども、水質の違いに慣れるために開かなくなる可能性も考えられますが、そんなときもしばらく待てばちゃんと咲いてくるでしょう。
・導入直後や人工海水の素を変更した直後などは慣れるためにポリプの開きが悪くなるかも。しばらく待てば咲いてくる
光が弱い
スターポリプは弱い光でも十分に飼育できる種類なのですが、意外と敏感な部分もあり、光が弱すぎるとポリプを開かないことがあります。
具体的に我が家では、スポットLEDのグラッシーレディオに直上から照らされているときは開くのですが、試しに消してみると途端に開きが悪くなります。
なので、スタポが開かない場合には光が弱すぎるという可能性もあります。
したがってスターポリプが開かないときは、まずはライトの光量や、スターポリプにしっかりと光が当たっているかどうかを確認してみることをおすすめします。
▼ソフトコーラルの飼育におすすめのLEDライト。この記事で紹介しているくらいの強さのライトがあればスターポリプが光量不足で開かない心配はない
・光が弱すぎると開かない。ライトの光量やスターポリプに光があったているかどうかを確認しよう
水流が弱い・ゴミがたまっている
スターポリプはその形状から、共肉の上にゴミがたまったりコケが生えてしまうことがあります。
そのような状態では開きが悪くなる場合があります。
コケが生えてしまった場合は、ピンセットや手などで直接取ってあげればよいです。その際共肉が傷つかないように気をつける必要がありますが、スターポリプは丈夫なので気をつけすぎなくても大丈夫です。
共肉が固く丈夫なスターポリプでは、柔らかめな歯ブラシでこすってコケを落とすという方法もあります。
ゴミが積もってしまっている場合は、スターポリプ上に積もったゴミをスポイトで吸い取ったり飛ばしたりしてあげましょう。
またそもそもゴミが積もるという場合は水槽の水流が不十分な可能性もあるので、水流ポンプの位置変更や追加を検討するといいかもしれません。
・コケが生えたりやゴミが積もっていると開きが悪くなることもある。コケをとってあげたりゴミを飛ばしたりしてあげよう
水が気に入らない
これらの原因を踏まえたうえでも開かないというときは、そもそもの飼育水が気に入らないという場合も考えられます。
そのような時は、水換えを多くしてみたり、天然海水を使って水換えしてみるという手があります。
海水水槽では時にそうなのですが、水槽や生体が原因不明な不調の時はとにかく水換えが有効だったりします。
▼添加剤を使っても不調だったカクオオトゲキクメイシが水換えで復調した話
そのためスターポリプが開かない原因がわからない!というときはとにかく水換えしてみるというのもおすすめです。
・原因がよくわからないというときは水換えを多めにしてみたり、天然海水で水換えしてみたりして環境の改善を図ろう!
まとめ
*スターポリプは突然開かなくなることがある
*水槽導入直後や人工海水の素を変更した直後は慣れるために開かないかも
*光が弱いと開かない。適切なライトを用意したり光の当たり方を考えよう
*共肉にコケが生えたりゴミがのったりすると開かなくなることもある。なくす工夫が必要
*本当に原因不明な時はとにかく水換え。回数を増やしたり天然海水の使用がおすすめ
今回はスターポリプが開かないときの原因と対策についてお話ししました。
スターポリプはとても丈夫でとても美しいソフトコーラルですが、突然開かなくなるという部分も持ち合わせる表裏一体なサンゴです。
しかし上部というところは決して間違いではなく、うまく環境を調整してあげればしっかりと開くことも多いので、なんとか対策してあげましょう!
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