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ゴマハギの飼育法と注意点!優秀すぎるお掃除生体!

悩む人
悩む人
サンゴ水槽で映えるお掃除生体のお魚っていない?

ハタタテ
ハタタテ
それならゴマハギがおすすめ!

ゴマハギはその一見地味な見た目に反して、かわいらしい性格と優秀なお掃除力を兼ね備えたすごい生体なんです。

今回はゴマハギの飼育法とその際の注意点についてお話しします。

本記事で分かること

・ゴマハギの特徴

・ゴマハギ飼育に必要な環境

・ゴマハギの飼育法

・飼育の注意点

ゴマハギの飼育まとめ

ゴマハギの飼育について簡単にまとめてみました。

水槽の大きさ 幼魚:45cm水槽~ 成魚:60cm水槽~
環境変化に強いかどうか 強い
水温 25℃
食性 草食性、おすすめ餌:海藻70
性格 せっかち
魚との混泳の相性 他種:ハギ類以外は問題なし 同種:避けるのが無難
サンゴとの相性 極めて良好
特記事項 色彩変異個体がよくいる

これらについてこの先でお話ししていきます。

ゴマハギの特徴と飼育環境

ゴマハギの見た目、必要な水槽

大きさは最大で25センチほどになります。

大体はこげ茶色のような色合いに繊細な模様が入ったような見た目をしていますが、まれに近縁のキイロハギのように黄色くなった「黄化個体」や顔が青く変色した「ブルーフェイス」などの色彩変異個体も見かけます。

美ら海水族館のゴマハギ黄化個体。キイロハギばりに黄色い個体もいるらしい

▼ブルーフェイスのゴマハギ

(海水魚)一点物 ゴマハギ 色彩変異青顔個体 MF−4179(1匹) 北海道航空便要保温 沖縄別途送料

そして、ゴマハギは一見地味な見た目をしているのですが、これが実はカラフルなサンゴ水槽で実によく映えます。

このような一見気づかれないような魅力を持っていることが、ゴマハギの奥ゆかしさとかわいらしさを際立てていますね。

レイアウトをくぐるゴマハギ。口についた砂粒がかわいらしい

ゴマハギの食性

ライブロックをつついているDMMかりゆし水族館のゴマハギ

ゴマハギは自然界では藻を主食としており、水槽内でも大きな藻を中心によく食べます。

そのためコケ取り生体としても大活躍してくれます。

飼育していると盛んにライブロックをつつく様子が見られ、かわいらしいです。

あとはウミブドウなんかのイワヅタの仲間の海藻が特に好きなようです。ウミブドウをたまにおやつとしてあげると嬉しそうによく食べます。

サンプでリフジウムのようにして育成中のウミブドウ。ゴマハギのおやつとして最適

ゴマハギの性格

ゴマハギの性格は温和で、我が家の個体は水槽に慣れるのも早かったです。またどうやらせっかちなようで、せわしなく水槽内を泳ぎ回る姿がかわいくもあります。

さらに、近縁のキイロハギは突然絶食するという困った事態が発生することもあるようですが、ゴマハギではそのようなことは起こりにくく、実際私もそのような経験はありません。

実はこのような理由からゴマハギはハギ飼育の入門にもおすすめの種類なんですね。

ハタタテ
ハタタテ
導入してもすぐに餌を食べてくれたから安心したよ

ゴマハギを購入する

ゴマハギは海水魚を販売しているショップや通販などで購入できます。

入荷は多く、海水魚を扱っているショップなら比較的簡単に入手できます。値段は1匹1500~3000円くらいで非常に安価で購入できることもおすすめの理由ですね。

黄化個体やブルーフェイスなどの色彩変異個体は非常に高価(万越えも…)な傾向にあります。

丈夫な魚ですので、通販での購入でも弱ってしまうようなことはあまりありません。

ゴマハギの飼育について

宮古島でのシュノーケルで見たゴマハギ(画像中央)。その一見地味な見た目は自然界では保護色になっているのかもしれない

必要な水槽の大きさ

ゴマハギは3、4センチ程度のかわいらしい個体から20センチくらいの大きめの個体まで幅広く販売されています。よく販売されているのは10センチ以下の個体です。

泳ぎは得意で遊泳能力は高いですが、成長はそれほど早いと感じないため3、4センチの個体なら45cm水槽でもしばらくは問題なく飼育できます。

7、8センチの個体でも60cm規格水槽があれば飼育に問題はありません。

大型の個体の飼育では90cm水槽が必要になりますが、成長は早くないため焦って準備する必要は全くありません。

我が家では60×45×45cmの水槽で10センチ弱の個体を半年以上飼育していますが、今のところ全く問題なく飼育できています。

エサ

ゴマハギは人工餌にすぐに餌付くことが多く、餌に困ることはまずないでしょう。

エサの量については、かわいくてたくさんあげてしまう気持ちは痛いほどよくわかります が、無秩序なエサやりは水質の悪化を招きよくありません。魚たちが1分ほどで食べきれる量を、2、3回にわけて、1日に2回ほど与えましょう。

少しやせやすい面もあり、多目に餌を与える必要もあります。

自然界では藻を主食としており、植物質な餌を中心に与えるとよいですが、動物質な餌でもふつうに食べます。

おすすめは植物食の魚のために開発された人工餌である、海藻70です。植物性ではないですが、コスパ最強なテトラマリン ミニグラニュールもおすすめです。

ハタタテ
ハタタテ
我が家ではなんと人用の焼きのりを与えるとよく食べたよ。またウミブドウなども大好きなんだ!

おやつにウミブドウをあげると、混泳魚のヒフキアイゴと一緒になって眼の色を変えて食べまくります。他の魚はあまりウミブドウを食べませんので、ゴマハギを集中的に太らせたいときにもおすすめです。

ゴマハギの混泳について

他種混泳について

ゴマハギは協調性が高く、非常に温厚です。ほかの魚に攻撃を仕掛けるようなことはあまりなく、基本的には多くの魚と混泳できます。

身体も比較的大きいうえに、シルエットや色合いが独特なので他の魚の攻撃対象になることもあまりありません。

しかし同属でシルエットがほぼ同じキイロハギ、パープルタンなどには注意が必要で、これらの種類と混泳してしまうと水槽内で激しく争う可能性があります。

また同属でなくても、食性が近い他のハギ類(ナンヨウハギ、パウダーブルータン、アトランティックブルータンなど)も混泳に挑戦するには注意が必要で、水槽内で喧嘩してしまう場合もあるようです。

ここはやってみないとわからない部分も多く、試してみたらすんなりいったという話もありますが、混泳に挑戦するときは喧嘩の可能性も念頭に入れておくと良いでしょう。

同種混泳について

自然界では単独かペアでいることが多いですが、水槽内では喧嘩してしまうこともあるようです。

水槽が相当大きくない限りはゴマハギは1匹での飼育をおすすめします。

ハタタテ
ハタタテ
他種ではハギ類以外ならほとんどの種と組み合わせ可能だから、他の種類と混泳させてにぎやかな水槽をつくるのがおすすめ!

サンゴとの混泳について

問題なく可能です。サンゴを食べたりつついてしまうことはないといっていいでしょう。

その一見地味な見た目はサンゴ水槽でよく映え、さらに邪魔な藻類をつまつまして食べてくれるので、サンゴ水槽に導入するのが非常におすすめな魚です。

ゴマハギは環境変化に強い?

基本的には丈夫です。

水質の悪化や温度変化などの悪条件・環境変化にも強めではあります。

小さな個体でなければ体力も高いです。

しかしやはりハギ類といった感じなのか、やはりほかの魚よりは白点にかかりやすいとは感じます。

白点病にかかったゴマハギ

我が家で最初に白点病を発病したのはゴマハギでした。またポップアイ気味になることもたまにあります。

しかし身体は大きく体力は高いので、きちんと餌をあげることによる食事療法と殺菌筒の活躍によって容易に完治してきました。

また一度完治してからは水槽内の他の魚に白点がついていてもゴマハギ自身は二度と発症しておらず、基本的にはとても病気に強いです。

もし発症してしまったら、魚の免疫力を高めるラクトフェリンが含まれている「メディマリン」を与えるのも手のひとつでしょう。

▼メディマリンのレビューはこちら

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「殺菌筒」のような殺菌グッズも十分に効果があります。

▼ヨウ素で白点中を減らす「殺菌筒」も白点病対策におすすめです。

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ろ過について

基本的には丈夫な魚ですので、他の魚が飼育できるくらいの水質が用意できれば全く問題ありません。

▼水槽のろ過を担うフィルターについてはこちらで詳しく解説しています。

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水温について

適切な水温は25℃です!

この値をキープできるように、ヒーターやクーラーで管理しましょう。1日での変化量が大きかったりすると病気になってしまう可能性もあるので、なるべく変化させないようにするのが基本です。

ハタタテ
ハタタテ
水温が安定していると僕らも元気にすごせるよ!

▼水槽用のヒーター・クーラーについてはこちらで詳しく解説しています

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水替え

水替えは怠らないようにしましょう。丈夫なゴマハギとはいえ、汚れきった水では長生きできません。

目安は週に1回水槽の水量の10%程度です。2週に1回20%でももちろんかまいません。あまり大量に水替えしてしまうと環境変化が大きくなってしまうので、なるべくこまめに水替えしましょう。

硝酸塩について

硝酸塩とは水の汚れそのものです。ろ過の過程で残るのですが、これ自体は分解されないので水槽にたまっていきます。これを排出するために水換えが必要なのです。

できればでよいので、硝酸塩については試験紙や試薬を購入して適宜測定を行うことが望ましいです。

基本的には、50ppm(mg/L)という値を超えてしまうと危険なので、それ以下の値を保てるように水換えを行いましょう。

海水魚の飼育をその後も見据えているなら、初めは安価なものでもよいので試験紙などを購入して測定することをおすすめします。

おすすめはこちら。試験紙タイプで結果は多少アバウトですが安価で、半分に切って使えば50回分あるのでコスパ最強です。

こちらは試薬タイプのものです。より正確に測れますよ。

硝酸塩について、またそれを減らす方法についてはこちらでも詳しく解説しています

【海水水槽】硝酸塩が減らないときの対策5選海水水槽の硝酸塩がどうしても減らない時ってありますよね、今回はそんなときの対策法についてお話しします。...

飼育の注意点

正直あまりない

ぶっちゃけたところ、特筆して気をつけるべき注意点はあまりありません。

しいて言えば「少しやせやすい」「デバスズメダイなどの強健な魚に比べて病気にわずかに弱い」という程度でしょうか。

しかし餌はよく食べる魚ですし、病気に弱いといってもハギ類の中ではかなり強いとも聞きますし、通常の環境が安定した水槽であればほぼ問題がありません。

ただ、シンプルな魚水槽に導入すると一見地味な見た目が地味なままになり他のトロピカルな魚に見た目負けしまうので、導入するならカラフルなサンゴ水槽にすることをおすすめします。

サンゴ水槽ではその一見地味な見た目がよく映えてとってもかわいらしいです。

ハタタテ
ハタタテ
サンゴに悪さをしないところも評価ポイント!
アケボノ
アケボノ
コケ取り能力といい、まさかゴマハギはサンゴ水槽に入れるために生まれた存在だった…?

まとめ

*初心者さんでも飼育しやすい

*小型の個体は45cm水槽、10cmくらいの個体なら60cm水槽で飼える

*水温は25度が安定

*餌は植物性のものがあるとよい。おすすめは海藻70やテトラマリン ミニグラニュール。焼きのりやウミブドウも食べる

*コケ取り能力は優秀

*他種ではハギ類以外なら可能。同種混泳は避けたほうが良い

*カラフルなサンゴ水槽に導入すると見た目がよく映える

ゴマハギは飼育も簡単で混泳の幅が非常に広いお魚ですので、初心者さんにもおすすめできるお魚です。

問題点もほぼなく、コケ取り能力の高さを考えても優秀なタンクメイトなのでとてもおすすめです!!!

▼ゴマハギが気になった方は、こちらから購入できます。

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