というわけで、今回は海水魚水槽の難易度と、海水魚を飼う際のポイントをお話しします。
本記事で分かること
・海水魚飼育は難しいのか
・淡水水槽との違いと海水魚飼育のポイント
・難易度を下げる方法とおすすめグッズ
海水魚飼育をはじめる時に必要なものをまとめています!「これから始めよう」という方は参考にしてください!
海水魚飼育は難しいのか
ひとことで言えば、難しくはありません!
たしかに海水水槽の運営は淡水水槽とは異なる気をつけるべきポイントがあります。
しかしそのいくつかのポイントを抑えれば、運営の方法は意外と簡単です。
何なら海水水槽のみで使える特殊なろ過装置「プロテインスキマー」もあるため、淡水水槽よりも楽になるポイントもあります。
海水魚飼育のポイント(淡水水槽との違い)
ここでは特に淡水水槽と異なる、気をつけなければならない点をお話しします。
淡水でなく塩水である点
当然ながら、海水水槽では海水つまり塩水を使う必要があります。
これは単純ながら重要な点です。
水替えの際は水に人工海水の素(要するに塩)を溶かす手間がかかりますし、人工海水の素を買うコストもかかります。
また塩分濃度を適切にするために、人工海水が溶けた量を測る▼比重計が必要です。
しかし中には、カップ1杯で人工海水の素10L分を測り取れる便利な道具もあります。海水水槽を運営する際にはとてもおすすめできる商品です。
商品としては出している会社の人工海水専用のように書いてありますが、他の会社の人工海水にも普通に使えます。とても便利な商品なのでおすすめです。
塩ダレに気をつけよう
海水であるという点に関連しますが、海水水槽では水が垂れたり水の飛沫がよく当たる場所に、海水に溶けていた塩だけが残りついてしまうことがあります。
これは塩ダレという海水水槽特有の現象です。塩ダレは美観を損ねる上、もしコンセントなどについたりすると危険です。
したがって、水が垂れたり飛沫が発生するのは淡水水槽よりも気をつける必要があります。
最も簡単な対策法としては蓋をつけることです。魚の飛び出し防止や、後述の比重の変化を防げるため蓋は非常に有用です。海水水槽では必ず置くことをおすすめします。
▼水槽の蓋についてはこちら
▼水槽の蓋はアクリル板で作ることもできます。その方法についてはこちら
酸素濃度
海水は淡水よりも酸素が溶け込みにくいため、酸素濃度に多少気を配る必要があります。
しかしエアレーションをするとどうしても飛沫が発生して前述した塩ダレにつながるため、海水水槽ではエアレーションを避けることが多いです。
エアレーションをしたい場合は、エアレーションによる塩ダレを防ぐためにプラスチックで飛沫を防げる商品もあります。値段も安価のためおすすめです。
エアレーションをせずに酸素を供給する方法もあります。それはプロテインスキマーの利用です。
プロテインスキマーについて
プロテインスキマーは海水水槽特有の特殊なろ過装置で、簡単に言うと微細な泡の力で水槽内の汚れ(有機物、タンパク質)を強力に除去してくれます。
この泡が海水に酸素を溶け込ませるため、プロテインスキマーには強力なエアレーション効果があるのです。
値段は多少張りますが、強力なろ過性能を持ち、酸素供給も行えるプロテインスキマーはおすすめです。海水水槽運営の際には導入しておくと管理が楽になりますよ!
また、水温が高くなく魚の飼育数も多くないのであれば、水槽内に適度な水流を発生させ水を回すだけでも酸素は十分に溶け込みます。小型水槽での少数飼育の場合は、酸素濃度についてさほど気にする必要はありません。
比重の変化
海水水槽では扱うのが海水のため、水が蒸発していくと徐々に水槽の塩分濃度、つまり比重が上昇してしまいます。
少しの変化ならあまり問題ではありませんが、大きく変化すると魚にとって負担となるため、気づいたときにこまめに足し水をするようにしましょう。
水槽に蓋をすれば水の蒸発が緩やかになるため管理が楽になります。
▼先ほど紹介した記事にも比重の変化の防止について書いてあります。
まとめ
*人工海水を水に溶かす必要がある!量を測り取れるカップが便利
*塩ダレに注意!水垂れや飛沫を起こさないように
*酸素濃度に注意!プロテインスキマーは一石二鳥の万能装置
*比重の変化に注意!水槽に蓋をしよう
難しいように思える海水水槽も、今回紹介したポイントに気をつければ淡水水槽と同じ感覚で飼育にのぞめますよ!
海水水槽は淡水ではいないようなカラフルなお魚や美しいサンゴ、ニモ(カクレクマノミ)などの有名なお魚たちを飼育できるのが素晴らしい魅力です。
みなさんもぜひ始めてみてください。
▼もし「海水魚飼育に興味が出てきた」という方がいましたら、こちらの記事に海水魚飼育を始めるときに必要な物をまとめてあるので合わせて見てみてください!