今回はグラッシーレディオRX072eのディープについてお話しします。
本記事で分かること
・グラッシーレディオRX072eはどんなライトなのか
・グラッシーレディオRX072eディープの使用感
・サンゴの色揚げは可能?
グラッシーレディオRX072eディープはどんなライト?
RX072eディープ
グラッシーレディオRX072eディープはボルクスジャパンさんから発売されているスポットLEDライトの「グラッシーレディオ」シリーズのひとつです。
グラッシーレディオの中でも細分化されており、その中のRX072eシリーズのうちのひとつがRX072eディープです。
RX072eの海水用のモデルはリーフ、コーラル、ディープ、バイオレットの4種類あります。
リーフは青白、コーラルはやや白い青、ディープは濃い青、バイオレットは青紫といった色合いをしていて、ディープは色合い的には4つの中で一番青みの強いモデルになります。
公式サイトはこちら
細かいことは公式サイトに書いてあるので、ここでは要点だけお話しします(投げやり)。
ディープの特徴は?
このモデルの特徴は、一言でいうと「非常に青みが強い」ということですね。
この青みが強いという事実は、サンゴの色揚げに重要な効果をもたらします。
サンゴの蛍光発色はなぜ起こるかというと、それは強いエネルギー光に対する防御反応です。
そして青や紫の光は他の色の光に比べるとエネルギーが高いので、これらの光を当てるとサンゴが美しい蛍光色を放つわけです。
むしろ、ちゃんとした波長の光を当てないと退色の原因のひとつにもなってしまうようなので、サンゴにとって適した波長を当ててあげることはサンゴの色の維持にも重要です。
実際に使用してみた!
使用感
というわけでここから実際の使用感をお話しします。
まず大きさは、上位シリーズのRX122より一回り小さいくらいですね。
色味に関しては、めちゃくちゃ青いです。隣にある白色が強めの「RX122リーフ」と比較してもこの青さ。
明るさも結構あり、単純なライトとしての明るさも十分です。
▼RX122リーフはハタゴイソギンチャクや浅場のサンゴ飼育におすすめ
写真でも見た感じ、スポットライトなので照らせる範囲は広くないです。45cm水槽でも全体を照らすには2灯必要でしょう。
30cmキューブ水槽程度なら単独でもメインライトとして使えるのではないかなと思います。
色揚げはできる?
めっちゃできます。
めっちゃできます。
いままでそんなに光っていなかった我が家の水槽のソフトコーラルたちは、このライトの導入でギラギラと輝き始めました。
まずスターポリプ。
もうギラッギラですよ。非常に美しい蛍光グリーンを見せてくれています。
ちなみにbefore(RX122リーフを照射)はこちら。
まあ、きれいはきれいなんですが「ただの緑」の域を出ないかなあという感じです。
これ正真正銘、同じ群体ですからね。レディオディープすごい。
あ、このころまだイソギンチャクモエビ(写真中央右、スタポの右横)がいる…。脱皮不全で亡くなってしまったのですが、かわいいのでまた飼いたいなあ。
次にマメスナ達。
なんて美しいのでしょうか。赤やピンク、緑の蛍光色がとっても美しいです。
ちなみに「ホライズン」と「ワンコインマメスナ」のbefore(RX122リーフを照射)がこんな感じ。
これはこれできれいですね。雰囲気が違う感じです。
リーフで照らした時はカラフルですが普通の色といった感じ。ディープで照らした時は妖艶な感じがします。
また、最近導入したグリーンのオオバナサンゴ。
ギラギラしてますねえ。
若いころの曹仁のようにギラギラしています。
リーフ照射だとこんな感じ。これはこれできれいなのですが、やはり蛍光発色は弱く感じますね。
ライト以外に必要な物
グラッシーレディオはE26口金のライトなので、光らせるためにはE26口金のソケットがついている、アームかクリップが必要です。クリップの場合はそのまま水槽には付けられないので、支えるためのアーチなどがプラスで必要になります。
私はクリップを使っていて、クリップを支えるために「苔庵介る」さんが販売している水槽用ライト用のアクリル延長板を使っています。
これ、安くて便利なのでめっちゃおすすめです。アーチは買うと高いですからね…。
▼私が使っているのは15cmの延長板です。板が短いとライトが水面につく可能性があるので15cm以上の長さがおすすめですね
ちなみにクリップに関しては、絶対に純性のものをおすすめします。
私は商品名は忘れてしまいましたが、最初は純正でないクリップを利用していたのですが、ねじが緩くて頭は垂れるし、左右の向き調整はできないし、ライトを外しづらいしで散々でした。
それに対して純正のレディオクリップは、ねじが固くてしっかり止まる、左右に向けての調整もできる、ライトを外しやすいで最高です。
値段もそんなに変わらないのでクリップは純正のものを使用しましょう。
セット販売のものがあるので、それで買ってしまうのがお得でおすすめです。
アームは使ってないので正直よくわかりませんが、純正のレディオアームは錆びるというレビューをよく目にするんですよね。
次点で考えられるのはカミハタさんのネオアームなので、候補はそれになると思います。
使用して感じたデメリット・メリット
ここからは実際に使用して感じたデメリットやメリットについてお話しします。
デメリット
絶対的な光量はそこまで高くない
色味はかなりサンゴの色揚げに向いていますが、絶対光量はそこまでは高くありません。
これだけでハタゴイソギンチャクの飼育や、チヂミトサカやウミアザミなどの光量を要求するサンゴには向いていないでしょう。
RX072eディープはあくまでもサンゴの色揚げ用としての使用がおすすめです。
本体は結構熱くなる
点灯中は結構本体が熱くなります。
安易に触るとやけどしてしまうので、点灯中と消灯直後は注意が必要ですね。
レディオBT2が接続不可
これはもったいない部分ですね。
RX122以上のシリーズでは別売りの通信ユニット「レディオBT2」を接続することで、スマホアプリから光量を時間ごとに自由に設定可能になります。
スポットLEDにもかかわらず点灯・消灯時間や光量を自由に設定できるのは非常に画期的で優秀なので、正直RX122(c)のシリーズを使うなら絶対に使うことをおすすめします。
しかしRX072eのシリーズではこれができません。
ちょっともったいない部分ではありますが、同じサンゴ色揚げ用の「ディープ」のモデルはRX122(c)にもあるので、システムLED化をしたい方はそちらのモデルを検討されるとよいと思います。
▼セット商品がおトク
▼レディオBT2の使い方について
ちなみに我が家では毎日の点灯・消灯の手間をなくすために「アナログタイマー」を使用しています。
点くときと消えるときに「ばちっ」と音がするので結構ビビるのと、100%での点灯か0%での消灯しかできないのがデメリットですが、点灯・消灯は自動化できます。
メリット
色揚げ性能がとても高い
サンゴの色揚げ性能は非常に高いです。
とにかくサンゴがめちゃくちゃ綺麗になるので、サンゴの美しさ重視の方にはこのライトはとってもおすすめです。
安い
グラッシーレディオの下位シリーズなので、値段が非常に安いです。
ライト本体はだいたい8000円とかなので、上位シリーズのRX122(c)と比べても5~6割程度の値段で購入可能です。
そのため初期投資を抑えたい場合には非常におすすめできます。
まとめ
*グラッシーレディオRX072eはサンゴの色揚げ性能がとても高い
*色味はかなり青め。光量もそこそこ
*30cmキューブ水槽くらいまでなら単独メインでも使用可能
*光らせるためにはアームかクリップが必要
*レディオBT2の接続は不可なので、アナログタイマーの接続で点灯・消灯の自動化するのがおすすめ
*値段はとても安い
今回はグラッシーレディオRX072eのディープについて使用感などをお話ししました。
総合するとかなりいい感じで、サンゴの色揚げには非常におすすめのライトといえます。
サンゴやイソギンチャクの飼育にかなり役立つライトだと思いますので、気になったらぜひ利用してみてください!
▼グラッシーレディオの選び方について