今回は実際に「境浦海岸」のビーチに潜った経験を踏まえてお話しします。
本記事で分かること
・境浦海岸の基本情報
・実際のシュノーケリングの様子
・境浦海岸でシュノーケリングするときに用意したいもの・注意点
境浦海岸はどんなところ?

まずは実際に行って感じた境浦海岸の特徴を箇条書きでまとめてみました。
境浦海岸はどんなところ?
・駐車場あり(無料・台数少ない)
・トイレあり!シャワーと自販機はなし
・シュノーケリンググッズ・ライフジャケットの貸し出しなし
・流れはほとんどなく比較的安全
・魚もたくさん泳いでいる
・沈没船がある激レア海岸
今回はここに注目して紹介していきます。
境浦海岸の基本情報

境浦海岸には沈没船がある?!

境浦海岸には1隻の沈没船が鎮座しています。
この船は「濱江丸」という貨物船です。1944年に座礁し、戦跡として今もこの海岸に残骸が残されているのです。
現在は泳いで気軽に見に行ける戦跡として人気を博しています。
場所
境浦海岸は、小笠原諸島父島の境浦にあるビーチです。
父島の市街地から車・バイクで5分、自転車20分、徒歩45分程度です。
1時間に1本なので利便性は劣りますが、村営バスでアクセスすることも可能です。
駐車場について
市街地から湾岸通りを南に進んでいくと、トンネルをいくつか通り抜けて左に曲がったところの左側に駐車場があります。
駐車台数は10台くらいですが、埋まることはないと思います。
駐車場の反対側に坂があり、この坂を3分~5分ほど降りると海岸に到着します。
トイレもあります!

男女ともにトイレも完備されていて、万が一の時のAEDも備えられています。
ただシャワーや自販機はありません。飲み物は用意してくることをおすすめします。
なお、海岸でシュノーケルグッズのレンタルなどは行っていないので、大村地区の市街地のお店で購入していくなり、レンタルしていくなりする必要があります。
ビーチについて!

ビーチはサンゴ礫の砂利でできています。
裸足だと少し痛いと思うので、けが防止でマリンシューズがあるといいです。
実際にシュノーケリングしたときの様子
沈没船は海岸から100m先!

沈没船は海岸から100mくらい先にあります。
流れはほとんどないですし、そこまで長い距離ではないのでシュノーケル初心者の方でもフィンを付けていれば十分たどり着けると思います。
では早速海に入っていきましょう。

入ってすぐは砂地が続きます。

しばらく進んで水深5mくらいの場所に来ると、明らかな人工物が見えてきて、沈没船にたどり着いたことが分かります。
沈没船を観察

沈没船に近寄って見るとサンゴがたくさん生えていて、80年という時の長さを感じさせます。

沈没船は漁礁の役割も果たしていて、周りにはたくさんのお魚が泳いでいました。

こちらにはロープを巻き取る用のロールのようなものが観察できますね。

海岸から見て右側には船首があります。サンゴはたくさん生えていますが、かなり当時の形を保っている様子です。

船の近くで顔を上げてみると錆びとフジツボがたくさん付着してだいぶ年季の入った船体を見ることができます。
ちなみに船体の錆びやサンゴ、フジツボなどは場所によってはかなり鋭利になっており、触れるとケガをしてしまう可能性があるので、触れない方が良いです。
感想

感想としては、
戦跡も魚も楽しめる父島No.1ポイント!
という感じでしょうか。

駐車場とトイレという最低限の施設は備えてあるので、キチンと準備していけば何の問題もなく楽しめるでしょう。
戦跡とフィッシュウォッチングを気軽に楽しめることができて、市街地からのアクセスも悪くないので、父島でシュノーケルをするのであれば一番におすすめできる場所です。
また海況は非常に良く、波も流れも少ないため安心して楽しめます。
父島初めての方にもおすすめできるシュノーケルポイントといってよいでしょう。

シャワーがないので大きめのペットボトルを何本か用意して水道水を入れてくることをおすすめします。
それであらかたの塩と砂を落としてから車に乗った方がいいですね。
シュノーケリングするときに用意したいもの・注意点
シュノーケリンググッズは必要!
境浦海岸ではグッズのレンタルを行っていません。そのためシュノーケリンググッズは事前に用意していく必要があります。
最低限必要なのはシュノーケルマスクとフィンです。
たくさんシュノーケルをする場合は本土から持参しても良いですし、父島市街地のお店で買ったりレンタルするのもおすすめです。
ライフジャケットはできればほしい
ライフジャケット着用のほうがよいです。この海岸は波や流れはほとんどないですが、ライフジャケットは間違いなくあったほうがいいです。
最低限シュノーケルが初めての方やお子さんは着用されることをおすすめします。
▼大人用
▼子供用-0o
身体を覆うもの(できれば全身)があったほうがいい
もちろん普通の水着でもシュノーケリングは可能ですが、境浦海岸にはクラゲ防止用ネットがありません。
さらに沈没船やサンゴにぶつかってけがをしてしまう可能性もあるので、なるべく肌面積は減らした方がいいです。

ただ水着一枚で海に入ってしまうとものすごい勢いで日焼けしてしまうので、ラッシュガードでよいので羽織っておくことをおすすめします。
私は沖縄の海岸でシュノーケルをしたときに、1、2時間程度だったのにがっつり白黒の痕がつくほどに日焼けしてしまい、やけどのように痛くて一週間くらいは本当につらかったことがあります…(泣)。
ちなみにその時から1年たっても日焼け痕は残っていました…。
素肌を守るために上下のラッシュガードを着ていくのがいいでしょう。
最低限上半身だけでも着たほうがいいですね。
あと意外と盲点なのですが、シュノーケル時に水着のみだと真夏でも普通に寒くなります。
その点でもラッシュガードはおすすめです。
もしウエットスーツがあれば、肌の防護、保温、浮力の役割をそれだけでこなしてくれるので最も向いています。

もっと楽しみたいときに!

「シュノーケリングをもっと楽しみたい!」という方や「思い出を残したい!」という方には水中カメラのレンタルがおすすめです。
本格的な水中カメラでもいいですし、
GoProや
水中用の360度カメラもおすすめです。

まとめ

*境浦海岸は父島No.1おすすめポイント
*駐車場は無料(10台くらい?)
*トイレはあるが、シャワーや自販機はない
*沈没船もフィッシュウォッチングも楽しめる
*海況は安定している
*ライフジャケットは着用推奨
*日差しと危険生物・擦り傷対策のため、できれば上下ラッシュガード(ウエットスーツ)を着ていくのがおすすめ
今回は父島で最もおすすめと言っていいシュノーケルポイント「境浦海岸」についてお話ししました。
最低限の設備もあり、アクセスも悪くない、戦跡も生きものも楽しめると、かなりおすすめのポイントと言えるでしょう。
ただ生きものには配慮して「触ったり捕まえたり追いかけたりしない」「サンゴ(沈没船)には乗ったり壊したりしない」をしっかり守って、後世にこの素晴らしい環境を残してあげましょうね!
気になったらぜひ伺ってみてください!
