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ニモ(カクレクマノミ)におすすめのイソギンチャクはハタゴ!理由を解説

アケボノ
アケボノ
カクレクマノミをイソギンチャクと共生させたいんだけど、どのイソギンチャクがおすすめかわからない

ハタタテ
ハタタテ
OK!じゃあ今回はそれについて話していこう

今回はカクレクマノミと共生させるのにおすすめのイソギンチャクについてお話しします。

本記事で分かること

・カクレクマノミにおすすめのイソギンチャクとその理由

カクレクマノミにおすすめのイソギンチャクは?

結論から言いましょう。カクレクマノミにおすすめのイソギンチャクは

「ハタゴイソギンチャク」です。

ハタゴイソギンチャクとカクレクマノミ。宮古島で撮影
アケボノ
アケボノ
そうなんだ。なんでだろう?

ハタゴイソギンチャクがおすすめの理由

自然界で共生している

ハタゴイソギンチャク
センジュイソギンチャク

カクレクマノミが自然界で共生しているイソギンチャクは「ハタゴイソギンチャク」と「センジュイソギンチャク」の2種類で、それ以外のイソギンチャクと共生することは自然界ではありません。

自然界でも共生しているイソギンチャクのため、水槽内でも一緒にすればほぼ確実に共生します。

我が家のカクレクマノミとハタゴイソギンチャク

我が家のカクレクマノミはブリード個体でイソギンチャクを知らないはずでしたが、ハタゴと一緒にして1か月ほどで共生し始めました。

アケボノ
アケボノ
待って、でも自然界で共生しているなら、センジュもおすすめじゃないの?

ハタタテ
ハタタテ
まあ確かにそうなんだけど、どっちかというとハタゴがおすすめかな。その理由をこれから話していこう

環境変化に強い

ハタゴイソギンチャクは干潮の時には水深が30cmになるような場所にも生息しています。

実際に上の写真は宮古島の海岸で撮影したもので、干潮時の水深30cm程度の状態で撮影しました。

アケボノ
アケボノ
それが環境変化への強さにどうつながるの?

このような場所は干潮時と満潮時で水温も塩分も大きく変化します。またこの海岸では人も多く、水質もいいとは思えません。

そんな場所でも生息できるハタゴイソギンチャクは環境変化にかなり強いといえます。

そのため水槽内で水温や塩分が変化したり、多少水質が悪化してもある程度は耐える(そういう時はきちんと水換えをしましょう)ことができます。

ハタタテ
ハタタテ
我が家のハタゴも、プロテインスキマーなしの45cm水槽で3年近く飼育できているよ!

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移動性が低い

まず前提知識として、イソギンチャクは移動できます。

この移動性には種類ごとに差がありますが、場所が気に入らないと永遠に移動し続けるイソギンチャクもいるくらいです。

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ハタゴイソギンチャクはこの移動性が非常に低く、私の経験上では年に1回くらい5cmくらい移動する感じですね。

基本停止しているのですが、突然ちょっとだけ移動してそこで落ち着くパターンが多いです。

アケボノ
アケボノ
なるほど、そうなんだ

それに対してセンジュイソギンチャクは移動性が非常に高いといわれています。

もちろん気に入った場所であれば落ち着きますが、その場所が見つかるまでは移動することが多いようです。

そのためセンジュイソギンチャクは水流ポンプの巻き込まれ事故が起こりやすく、これによって飼育難易度がやや上がっています。

よく売っている

地味ですが大事なポイント。

ハタゴイソギンチャクは流通網が確立されているのか、いつ調べても大体売っています。

値段も海外産のものなら5000円くらいからあり、お手頃です(海外産は状態に気を使う必要がありますが…)。

対してセンジュイソギンチャクはそもそも売られる頻度がハタゴよりは低く、値段も高め。

そのためハタゴイソギンチャクは入手性の高さという点でセンジュイソギンチャクに勝っています。

他のイソギンチャクは?

ならセンジュイソギンチャク以外のイソギンチャクはどうなのかと気になるところです。

サンゴイソギンチャクと共生するカクレクマノミ。しながわ水族館で撮影

例えばサンゴイソギンチャクは、自然界でのカクレクマノミとの共生例はありませんが、水槽内では共生が確認されています。また安価で入手性はかなり良いです。

しかしサンゴイソギンチャクもセンジュ同様、非常に移動性が高いです。私もサンゴイソギンチャクを水流ポンプ巻き込まれで亡くしてしまった経験があります。

どうしても他のイソギンチャクが手に入らない場合の選択肢にはなりますね。

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またカクレクマノミと、シライトイソギンチャクロングテンタクルアネモネ(マバラシライトイソギンチャク)との水槽内での共生も確認されています。

これらについては入手性、移動性ともにそんなに悪くなく、ハタゴに手が出ない場合の選択肢としてはアリです。

逆にハタゴが手に入る場合は、あえてカクレクマノミと共生させる種類でもないかな、と思います。

あと、これらの「自然界ではカクレクマノミが共生していないイソギンチャク」の特徴としてカクレクマノミの個体次第というところがあります。

我が家ではサンゴイソギンチャクとカクレクマノミを数か月一緒に飼育していましたが、ついには共生しませんでした。

しかし水族館では、サンゴイソギンチャクとカクレクマノミが共生しているというシーンをちょくちょく見ます。そのためこの部分は個体によるところが大きいのでしょう。

サンゴと共生させるという選択肢

ウミキノコと共生するカクレクマノミ

とはいうものの、カクレクマノミは共生の基準がかなりガバガバです。

上の写真は鳥羽水族館で撮影した写真で、巨大なウミキノコと共生しています。

ウミキノコとは我が家のカクレクマノミも共生に成功していて、割と有望なサンゴのようです(あくまでも個体次第ではあります)。

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またスターポリプイソギンチャクモドキ(ディスクコーラルの仲間)トランペットコーラルなどの他のサンゴ類との共生例も観察したことがあります。

中にはこんな子たち↓まで。

なんとモサモサのコケと共生しています。これはもう閉館してしまった志摩マリンランドで撮影した写真で、この水槽で飼育されていたカクレクマノミたちはなぜかコケにもふもふして満足気でした(笑)。

イソギンチャク以外に共生するカクレクマノミはブリード個体で、ホンモノのイソギンチャクを知らない子たちが多いみたいです。

なので、イソギンチャクに挑戦するのはちょっと…。という方にはおすすめの方法ですね。サンゴは移動しないのもデカいです。

でもやっぱりハタゴがいい!

とまあ色々書いてきましたが「共生しやすさ」「飼育しやすさ」「自然さ」などの観点から考えると、結局ハタゴが圧倒的におすすめです!

飼育が難しいといわれていますが、それは採取時・販売時の状態悪化によるもので、きちんとした個体が手に入ればむしろ飼育は他のイソギンチャクと比べても難しくありません。

ひとつ懸念点は、飼育には強力なライトが必要なので、その部分で初期投資が必要になります。環境さえ整えてしまえば難しくないんですけどね~。

▼その辺についてはこちらの記事で詳しくお話ししています。

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まとめ

*カクレクマノミと共生させるのは「ハタゴイソギンチャク」がおすすめ!

今回はカクレクマノミと共生させるのにおすすめのイソギンチャクについてお話ししました。

他のイソギンチャクも決して悪くないんですが、やっぱり個人的には自然界で生きている環境と近い環境を用意したいという思いがあるので、ハタゴが最強だと考えています。

ただし、各々の水槽に合った環境や生体というものはどうしてもあるので、ご自身の水槽環境や、かけられるお金と相談して決められるのがよいのかなと思います。

無理はせず海水魚飼育を楽しまれてくださいね!それでは。

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