今回は外掛けフィルターで海水魚を飼育する際の注意点についてお話しします。
本記事で分かること
・外掛けフィルターとは
・外掛けフィルターで海水魚を飼育する際の注意点
外掛けフィルターとは?
外掛けフィルターの特徴
外掛けフィルターは外掛け式フィルター、外掛式フィルターとも呼ばれ、その名の通り水槽の縁にひっかけて使うフィルターです。
ろ過能力は高くはありませんが、非常に安価な上、ほとんどの商品でろ過フィルターの交換時に手を濡らす必要がなく、メンテナンス性にもとても優れるため人気のフィルターです。
▼なお、他の種類のフィルターについてはこちらでお話ししています。
外掛けフィルターのろ過能力
外掛けフィルターのろ過能力ははっきり言って低いです。外部フィルターや上部フィルター、オーバーフロー水槽には及ぶべくもありません。
よって海水水槽において、一般的な外掛けフィルター単体で使用できるのはせいぜい30~45cm水槽くらいまででしょう。
しかし外部フィルターがついた水槽に補助的に設置したり、プロテインスキマーと併用したりすることで水槽のろ過能力を高めることは可能です。
外掛けフィルターで海水魚を飼う際の注意点
水槽サイズを小さめに!
上述しましたが、外掛けフィルターで海水魚を飼育する際には水槽サイズ選びは慎重に行わなければなりません。
外掛けフィルターの機種にもよりますが、基本的に30cm水槽より小さな大きさの水槽、最大でも45cm水槽までにしましょう。
大きめの外掛けフィルターを選ぶ!
外掛けフィルターは推奨されているサイズよりも、一段階大きなものを選びましょう。
水槽が30cmなら、フィルターは45cm用のものを使用する、といった感じです。
また、プロテインスキマーが付属している「海道河童(大)」のようなろ過能力の高い商品を使用することもおすすめです。
▼海道河童(大)
ろ過能力の高いろ材を使おう
外掛けフィルターには純正のろ材が付属していますが、純正のろ材は定期的に交換する必要があります。交換時にはそれまでに繁殖したバクテリアが捨てられてしまうので、ろ過能力がガタ落ちします。
そのため外掛けフィルターで海水魚を飼育する際は純正のろ材を使用せずに、市販されているセラミックろ材などを使って継続的にバクテリアを繁殖させておく必要があります。
水換えを怠らない
シンプルかつ重要です。
外掛けフィルターのろ過能力は低く、脱窒と呼ばれる硝酸塩を減らすろ過過程にも期待できません。
そのため外掛けフィルターを使用している水槽では硝酸塩がたまり続けるため、定期的な水換えが欠かせません。
まとめ
*外掛けフィルターはろ過能力は低いが使いやすい安価なフィルター!
*水槽は30~45cm水槽までにしよう
*ろ過能力の高い外掛けフィルターを使おう
*純正ろ材は使用せず、ろ過能力の高い別のろ材を使おう
*水換えを怠らないようにしよう
今回は海水水槽で外掛けフィルターを使用する際の注意点についてお話ししました。
外掛けフィルターは30~45cm水槽くらいまでなら、うまく使えば十分にろ過能力を発揮してくれます!
ぜひみなさんも外掛けフィルターを使って海水魚を飼育してみてください!