今回は最近「共生ハゼ」にハマった私が、共生ハゼに会える水族館について、ジッサイに私が訪れたことのある水族館の中から紹介していきます!
本記事で分かること
・共生ハゼとは
・共生ハゼと出会える水族館紹介!
共生ハゼとは
「共生ハゼ」は分類学的な分け方ではないのですが、ハゼの仲間の中でもテッポウエビと一緒に生活するものについて一般的にこう呼んでいます。
この関係はテッポウエビが砂を掘ってつくった巣に、周りの監視をする代わりにハゼが住まわせてもらう、という協力関係になっています。
ダイバーにも人気で、その関係性が自然界の進化によって生まれたものと考えるとなんだか感慨深いものがあります。
飼育はカンタンなものが多く、その点も人気の要因ですね。
種類としては「ハタタテ(ヒレナガ)ネジリンボウ」「ドラキュラシュリンプゴビー」「ヤシャハゼ」「ギンガハゼ」「ニチリンダテハゼ」「クビアカハゼ」「ヤノダテハゼ」「オーロラゴビー」etc…
などなど、非常に多岐にわたる種類がいます。
▼共生ハゼについてや、おすすめの種類について詳しく知りたい方はコチラ
共生ハゼと会える水族館
葛西臨海水族園
葛西臨海公園内にある水族館「葛西臨海水族園」。
「東京の海」エリアの「伊豆七島の海 3」に共生ハゼの展示がありました。
展示されていたのは「ダテハゼ」。本州の太平洋岸に一番よくいる共生ハゼですね。
共生相手は「ニシキテッポウエビ」のようですが、訪れたときは確認できませんでした。
ダテハゼとテッポウエビの巣に居候する「ハナハゼ」もいっしょに展示されていたので、もしかしたらその様子も観察できるかもしれませんね!
マクセル アクアパーク品川(期間限定の可能性あり)
品川駅から徒歩2分の好アクセス水族館「マクセル アクアパーク品川」。
入ってすぐの「マジカルグラウンド」のアトリウムエリア「カラーズ」のところにいました。
「ヤマブキハゼ」ですね。3月末に見に行った時にいました。
ただここの展示は季節ごとに入れ替わるので、通年見れるかと言えば微妙な感じ。
この水槽には何匹かのヤマブキハゼがいましたが、共生相手のエビは見当たらず。ヤマブキハゼはよくベントスハゼと間違われている印象がありますが、そのような感じなのでしょうか?どうせなら共生している姿が見たいものです。
しながわ水族館
品川の大森海岸駅近くにある「しながわ水族館」は共生ハゼ好きには天国のような水族館です!
「共生水槽」としてクマノミとイソギンチャクや、多くの共生ハゼを展示しています。
ジッサイに展示しているのは「ヒレナガネジリンボウ」、「ヤノダテハゼ」、「ギンガハゼ」、「ニチリンダテハゼ」。
共生相手のテッポウエビは「コトブキテッポウエビ(ランドールズピストルシュリンプ)」、「ニシキテッポウエビ」です。
ここほどたくさんの共生ハゼを展示している水族館はほかにないので、必見です!
板橋区立熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)
東京都板橋区にある「板橋区立熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)」。
共生ハゼを展示している事実は確認できているのですが、ハゼは臆病だからかなかなか出てこず1~2時間くらい粘ったのですが観察できませんでした(泣)。
一応展示しているのは「ヒレナガネジリンボウ」のようです。
共生相手となるテッポウエビは「ニシキテッポウエビ」。ちなみにこっちは穴の隙間から確認できました!でも奥深くにいたから写真は撮れなかった。。。
アクアマリンふくしま
福島はいわきにある「アクアマリンふくしま」。
「子ども体験館 アクアマリンえっぐ」ゾーンに共生ハゼの展示があります。
奥にいすぎてうまく写真が撮れませんでしたが、展示されているのは「ギンガハゼ」。
海藻がめちゃめちゃ生い茂っている水槽の奥の方にしっかりいました。
ただ共生相手のテッポウエビの種類までは確認できず…。ギンガハゼのお相手なので、おそらく「ニシキテッポウエビ」か、「ホリモンツキテッポウエビ」といったところでしょうか?
横浜開運水族館 フォーチュンアクアリウム
横浜中華街にて「ヨコハマおもしろ水族館」の跡地を活用して2022年3月に新オープンした「横浜開運水族館 フォーチュンアクアリウム」。
「珊瑚運」エリアの裏に入ったところにある「フォーチュンギャラリーⅡ」に展示があります。
展示されているのは「ギンガハゼ」と「ヒレナガネジリンボウ」。水槽に表示されている名前は「ヒレナガネジリンボウ」でしたが、そっちはまだレイアウト変更された水槽に慣れていないからかギンガハゼしか出てきていませんでした。
彼らは両方とも「ヨコハマおもしろ水族館」時代からいる子たちですね。
共生相手はうまく写真が撮れていませんがおそらく「ホリモンツキテッポウエビ」。ギンガハゼのペアでしょうね。ネジリンボウのペアはおそらく「コトブキテッポウエビ(ランドールズピストルシュリンプ)」か「ニシキテッポウエビ」でしょう。
▼フォーチュンアクアリウムに行ってみた
横浜・八景島シーパラダイス
神奈川県にある「横浜・八景島シーパラダイス」。
「アクアミュージアム」に入ってすぐの「はじまりの海」には共生ハゼが展示されています。
展示されているのは「ニチリンダテハゼ」と「ミナミダテハゼ(に見える)(ヒメダテハゼかも)(魚名板なかった…)」です。
共生相手となるテッポウエビは確認できなかったのですが、水槽内でハゼがやたら落ち着いた雰囲気を醸し出していたのでいるにはいると思います。
これらの種類が自然界で共生するのは「ニシキテッポウエビ」か「コシジロテッポウエビ」なのでその辺でしょう。
新江ノ島水族館
神奈川県にある「新江ノ島水族館」。
ここでは「皇室ご一家の生物学ご研究」としてクラゲやハゼ、ナマズが展示されています。
同じ部屋の「太平洋」エリアの「暖かい海」の水槽にもハゼがいます。
ここで展示されている共生ハゼは「ヤシャハゼ」、「ギンガハゼ」。ヤシャは共生相手の「コトブキテッポウエビ(ランドールズピストルシュリンプ)」と、「スミゾメハナハゼ」が同居しています。
ギンガハゼの共生相手は確認できませんでしたが、「ニシキテッポウエビ」か、「ホリモンツキテッポウエビ」でしょう。
東海大学海洋科学博物館
静岡にある「東海大学海洋科学博物館」。
館内に入ってすぐの「きらきら☆ラグーン」に共生ハゼとテッポウエビの共生水槽があります。
「クビアカハゼ」と「ニシキテッポウエビ」のコンビが展示されているようですね。巣の様子が横から観察できるようになっている素晴らしい展示なので、ここはぜひご覧になってほしいです。
京都街なか水族館「BLUEFISH AQUARIUM」
京都街なか水族館「BLUEFISH AQUARIUM」は京都は三条にあるミニ水族館バーです。
ここでは200種以上のいきものを展示しており、美味しいご飯やお酒を頂きながら素晴らしい水槽たちを眺めることができます。
共生ハゼも展示されており、展示されているのは「ヤシャハゼ」のペアです。共生相手は「コトブキテッポウエビ(ランドールズピストルシュリンプ)」。
店長のやかちゃんさんは大の水族館好き、ダイビング好きで、展示もすごく凝っていますし、一緒にお話するのも楽しいのでこの記事を見ているような皆さんにはゼッタイおすすめです!
▼京都街なか水族館にジッサイに訪れたときのお話
ニフレル
大阪は万博記念公園にある「ニフレル」。
「わざにふれる」ゾーンに共生ハゼの展示があります。
展示されているのは「ピンクバーゴビー」。
アンダマン海や西インド洋のモルディブから南アフリカに分布する種類のようで、何気にほかでは見ない種類です。ダテハゼ属のようで、見た目はヤノダテハゼによく似ていますね。
共生相手は「ニシキテッポウエビ」です。砂粒が大きくて量が多くないため、巣作りの様子がよく見れる展示になっています。
奄美海洋展示館
奄美大島にあるミニ水族館・博物館の「奄美海洋展示館」。
1階の「お気に入りの場所(5)<イノーの砂地>」という展示に共生ハゼがいます。
いるのはギンガハゼ。
共生相手は確認できませんでしたが、「ニシキテッポウエビ」か、「ホリモンツキテッポウエビ」でしょう。
今後も水族館で共生ハゼを見つけたら随時更新していきます!
まとめ
*共生ハゼはテッポウエビと協力して生きる
*アクアパーク品川(期間限定の可能性あり)
*しながわ水族館
*板橋区立熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)
*アクアマリンふくしま
*フォーチュンアクアリウム
*横浜・八景島シーパラダイス
*新江ノ島水族館
*東海大学海洋科学博物館
*京都街なか水族館「BLUEFISH AQUARIUM」
*ニフレル
*そのほかも見つけ次第随時更新
今回は共生ハゼが展示されている水族館についてお話しました。
結構いろんな水族館で展示されているので、水族館に行かれた時はぜひチェックしてみてください!
実は飼育もカンタンな種類なので、ご自宅で飼育してみるのもおすすめです。なんせ私も「ニチリンダテハゼ」、「ギンガハゼ」、「ヒレナガネジリンボウ」を飼育していますからね!
▼共生ハゼの飼育について
※本記事を執筆するにあたり使用した参考文献
「ハゼガイドブック」林公義、白鳥岳明
「日本に産するハゼ類と共生するテッポウエビの分類学的検討」野村恵一、2003、日本生物地理学会会報第58巻、49-70