本記事でわかること
・マメスナギンチャクの間延びの理由と解決法
丈夫で水質悪化や水温の変化にも強いソフトコーラルで、サンゴの入門種として有名なマメスナギンチャク。私も飼育しています。
そんなマメスナギンチャクですが、飼育しているとたまに変なことが起こります。それが「間延び」です。今回はその間延びの理由と解決策をお話します。
間延の原因
マメスナギンチャクを飼育していると、このように下の茎の部分だけが伸びてしまい、長い茎をもったアンバランスな姿になってしまうことがあります。
このようになってしまう原因は、光量不足が考えられます。マメスナギンチャクは光合成をして栄養を得ますから、光がないと弱ってしまいます。イメージとしては、植物に光を当てないで育てると細くて弱々しい茎がびょーんと伸びたように育ちますよね。それと同じです。
光を求めて上に伸びなければならないためこうして茎が伸びてしまうのです。実際、私の水槽でもマメスナギンチャクが間延びしてしまったことがあります。
間延びの対策
光量を上げる
マメスナギンチャクが間延びしてしまった場合、また間延びを防ぎたい場合の対策としてはまず光量を上げることです。
具体的にはライトの追加や上位機種への変更などです。
しかしマメスナギンチャクはそもそも光量をさほど必要としないサンゴですので、ミドリイシが飼育できるほどの強力なライトは必要ありません。強めのバータイプのLEDや、スポットライトなどで照らしてやるとよいでしょう。
ちゃんと光に当たっているか確認する
意外と見落としがちなのですが、サンゴの置き場所次第では影になってしまったり光源からの距離が遠く、弱い光しか当たらなくなってしまうことがあります。
私の水槽のマメスナギンチャクが間延びした理由がこれでした。
私の水槽ではマメスナギンチャクと、合わせて飼育しているウミキノコとの距離がとても近く、ウミキノコがマメスナに当たる光を遮ってしまっていました。
それによりマメスナが間延びしてしまったため、マメスナを移動して光を当たるようにしたところ調子を取り戻し間延びしていた茎も元に戻りました。
また影になっていないのに間延びするのであれば、光源からの距離が遠すぎることが考えられます。このような時はマメスナをライトの直下や水槽内の上方に設置し、光がよく当たるようにしてあげましょう。
おすすめのライト紹介
マメスナギンチャクが光量不足に陥ってしまった時に、ライト追加や新調を行う場合におすすめのライトを紹介します。
アクロ TRIANGLE LED MARINE
バータイプのLEDで光量もソフトコーラルの飼育には十分だと思います。値段もお手ごろで、MARINEと銘打っているだけあり色合いも海水水槽で映えます。
サイズは30cm用、45cm用、60cm用、90cm用、120cm用がありとても幅が広いです。
▼30cm水槽用
▼45cm水槽用
▼60cm水槽用
オルカ オプティマス リーフナノ2
海水水槽向けの商品で、10段階の調光機能があります。対応水槽サイズは30〜60cmで光の色合いもよく、小型水槽でサンゴを飼育する際に非常におすすめです。見た目もスタイリッシュでかっこいいです。
ボルクスジャパン グラッシーレディオシリーズ
スポットタイプのライトで「ここに光を当てたい」という目的がある時や「ライトを追加したい」という時におすすめです。種類やカラーが多く多様なニーズに対応できます。
RX072eシリーズ
30cm水槽程度なら単体でメイン照明もできますし、それ以上の水槽でも複数使用でメインとする手もあります。
マメスナギンチャクにおすすめなのは以下の2つでしょう。
RX122、RX122cシリーズ
RX072eよりも強力な光を出せるシリーズです。やや高価ですが、水槽が大きかったり深かったりする場合や、トサカなどのマメスナギンチャクよりも光の要求度が大きいサンゴを同時に飼育する場合におすすめです。
私もハタゴイソギンチャクの飼育に利用しています。
RX122cのほうがやや新しいシリーズですが、性能的な違いはほぼありません。
専用の別売り通信ユニット(レディオBT2)を差し込むことで、光の強さや点灯・消灯時間などをシステムLEDのように管理できます。
こんな感じです↓
▼こちらのセットが安くおすすめです。
▼通信ユニット
RX201シリーズ
RX122の性能はそのままに、照射角度がより大きく、値段がより安価なのが特徴です。広い範囲に照射できるためスポット的な使い方ではなく、45cm水槽程度なら十分メイン照明として使用可能でしょう。
RX122系統のシリーズと同じく通信ユニットで制御できます。
▼ソフトコーラルの飼育におすすめのLEDライトについてはこちらでもまとめていますので、是非合わせてご覧ください。ここで紹介しているライトを使えばマメスナが間延びすることはないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
断言はできませんが、マメスナギンチャクの間延びの原因はほぼ光量不足といえます。
「水質も水温も大丈夫なのにマメスナの調子がどうも上がらない」「間延びしてしまう」というときは諦めず、光量に目を向けてみると良いかも知れません!
またマメスナは増やすことも楽しめるサンゴです。餌をやることもできて「飼育している感じ」をよく得られ、かわいく感じてきますよ。
▼マメスナの給餌についてはこちら
それではみなさんもよいマメスナライフを!