今回はビオアクアマリンとは何かと、その驚異的な効果について紹介します。
本記事で分かること
・ビオアクアマリンとは
・ビオアクアマリンの効果
ビオアクアマリンとは
ビオアクアマリンについて
ビオアクアマリンは「魚に食べさせるバクテリア」と銘打たれていて、有名海水魚ショップのナチュラルさんプロデュースのもと販売されている商品です。
正直細かいところはこちらのナチュラルのリンタロウさんのブログに書いてありますので省きます。
これの良いところは「あらゆるバクテリアがバランスよく含まれている」という点なんですよね。
これまでのバクテリア剤は、例えばGEXの「サイクル」なら硝化菌、べっぴん珊瑚の「土壌バクテリア」なら脱窒菌、といった感じに、ある程度特化したバクテリアが多く封入されていた商品が多かったんです。
この商品は、本当にあらゆるバクテリアが含まれていて、ナチュラルのリンタロウさんのブログによると、
乳酸菌、酵母菌、たんぱく質分解菌、脂質分解菌、デンプン分解菌、セルロース分解菌、亜硝酸菌、硝酸菌、脱窒菌
窒素固定菌、マンガン酸化菌、マンガン還元菌、硫黄細菌、鉄酸化菌、鉄還元菌、硫酸還元菌、酢酸菌 などなど
というすごい種類のバクテリアが含まれているようです。
しかもオカラに付着させて休眠させてあるので保存性バツグン。常温で多湿を避ければ長期保存が可能です。
一応消費期限は製造から1年とされていますが、未開封なら余裕でもっといけるみたいですね。
これだけの種類のバクテリアがいるので、水槽の生物相の厚さを強化するのに非常に貢献します。
「食べさせるバクテリア」の意味
この商品は、魚に食べさせることでそのおなかの中で活性化したバクテリアたちが、まず魚の腸内環境改善に貢献します。
そのあと糞となって出てくることで、さらに水槽内でろ過に貢献するという2重に素晴らしい効果を持っています。
この辺はキョーリンさんの「メガバイトレッド」の「ひかり菌」にも似た部分がありますね。
だから「食べさせるバクテリア」なんですね。
どんな時に使うべきか
普通の水槽で使えば、生物相の強化によって、コケの勢いを減らす効果もありますし、どうやらサンゴのポリプの開きがよくなる効果もあるみたいですね。
特筆すべきはやはり「生物相の強化により、単一種のコケ等の占有を沈静化させやすい」というところだと思います。
この効果は我が家での水槽でしっかりと感じられたのでこの後お話ししていきます。
なので、「コケが多い!」「白点が出てしまう」「シアノ、ダイノスが出る」といった特に環境が不安定な時に使うのがおすすめの商品なんじゃないかなと思います。
もちろん安定した水槽に入れても、さらに生物相の強化をすることはできるはずです。
ダイノスが消えた
ダイノスの隆盛
実は9~10月の1ヶ月くらい、我が家の45cmハタゴ&カクレ・ブラックオセラリス水槽は悪名高いかの「ダイノス」に悩まされていました。
ほんとうにひどかったです。ほんとうに。
このなんかネチョッっとしていて、泡がついているのは全部ダイノスです。きたねえ。
ある日突然現れて、その後大繁殖を続けて水槽全体が飲み込まれるまでになってしまいました。
シッタカはおそらくダイノスの毒で全滅し、成田のAQUALOVERSさんで安値で譲っていただいた高級マメスナ「アドニス」も溶けるし、見た目が終わってるしで本当に最悪でした。
ほかのコケと違って積極的にサンゴも覆うし、我が家はソフトコーラル水槽だったので被害はアドニスが溶けただけの軽微(?)で済みましたが、もしこれがミドリイシ水槽だったらと思うとぞっとします。
水槽モチベが下がりすぎてあんまり写真が残ってないです(笑)
ただソフトコーラルも溶けはしないものの、ポリプを閉じて全く開かないような状況がしばらく続いていました。
ダイノスについては勉強ついでに、素人目線での原因や対処法をまとめた記事を今度書こうと思うので、そのときはぜひ。
▼ダイノスについて
Coming Soon…
もちろん対処法をいろいろ調べいろいろ試したのですが、効果がないか一時的な効果のものばかりで、根本的な解決には至りませんでした。
原因は貧相な生物相?
いろいろ調べる中で気になる情報がヒットし、それが「ダイノスはドライロック(バクテリアがついていないレプリカのライブロック)で立ち上げた水槽で発生しやすい」ということです。
実際に我が家の水槽も、ライブサンドでバクテリアは供給したとはいえマメライブロックというライブロックレプリカで立ち上げた水槽だったので、状況が一致していました。
▼ライブサンドについてはこちら
ドライロックで立ち上げた水槽は当然外からバクテリアを持ち込んでいないため生物相は非常に貧弱。
環境が単一の生物種にとって合致してしまうと占有してしまう可能性が高いということです。それでダイノスが大発生してしまうということなんでしょうね。
そこで、ダイノス対策としての「生物相の強化」のために「ビオアクアマリン」の使用が浮上して生きたわけです。
ビオアクアマリン使ってみた
というわけで早速ナチュラルさんの通販から購入し、我が家の水槽でも使用してみました。
お値段は税抜き1000円。普通郵便での発送が可能なので送料も94円。つまり合計金額1294円で購入できました。安い。めっちゃ助かりますわ…。
ナチュラルさんの販売ページはこちら
内容量は20gで、2、3日に1回、普段の魚のエサに5~10%混ぜる感じで与えるみたいです。
我が家の45cm水槽はメガバイトレッドSのスプーン1杯に満たない程度しか与えてないのでかなり長持ちしそうです。コスパもいいですね。
ちなみに、ビオアクアマリンは魚が食べることで最大効果を発揮しますが、食べなくても構いません。
水槽内を漂って地面に落ちたり、フィルターに吸い込まれたり、そんな感じでもバクテリアが活動を開始し、十分貢献してくれるみたいです。
水槽に入れるとちびっこい白いものがたくさん浮かんでいるみたいな感じで水流にのって流れていきます。
そして、数日ごとにメガバイトと一緒にビオアクアマリンを与えるのを2週間弱くらい続けると…
←before after→
ダイノス、消える。
どっちも汚いですがダイノスに関してははほぼ撲滅しました😊
サンゴもマメスナ1種溶けた以外復調😆
ビオアクアマリンすげえ…
以前スペースで教えてくれた方ありがとうございました🙇♂️ pic.twitter.com/3ezbli5A7Q— りるたき@海大好き理系大学生 (@rirutaki_sakana) October 26, 2021
ダイノスが急速に収束しました。
ダジャレじゃないですよ。おおまじめですから。おおまじめ。
ほんとうに驚きました。まさかビオアクアマリンがここまで効果があるなんて。
一応この時はライトの減光も実施していたのですが、それはビオアクアマリンの使用前から行っていてあまり効果は感じられませんでした。
我が家の水槽では減光に効果はあってもダイノスが消えた主要因ではないと思われます。
ビオアクアマリンは、生物相の強化にかなり効果があるということと、環境にはよると思いますがダイノス撲滅にも効果があるということがわかりました。
ちなみにこの時、カクレたちがビオアクアマリンを食べてるかどうかはよくわかりませんでした。
たぶんメガバイトと勘違いして食べていたと思いますが、全ては食べきれていなかったと思うのでやっぱり必ずしも食べなくても効果はあるみたいです。
追記
勢いはほとんどなくなったのですが、いまだに存在自体はするようで、プラスチックの隔離ボックスにダイノスがわずかにでてきています。
処理は物理的に行えるくらいの量なので再び蔓延するようなことは今のところありません。
ビオアクアマリンのバクテリアのすべてが水槽内で長期生存できるわけではないでしょうし、水槽の環境がしっかり安定するまでは定期的に添加を続けたほうがいいと思います。
あと、我が家の水槽では絶大な効果を発揮しましたがすべての水槽において効果があるとは言い切れない部分もあるので、その点はご容赦ください。
まとめ
*ビオアクアマリンは「食べさせるバクテリア」
*多様なバクテリアが休眠保存されていて消費期間は1年間
*内容量は20gで値段は税抜き1000円
*2、3日に1回、魚に与えるエサの5~10%の量を与える
*魚が食べなくても大丈夫
*ビオアクアマリンは生物相の強化に効果アリ!
*ダイノスが消えた
今回は「ビオアクアマリン」の詳細や効果についてお話ししました。
必ずしもすべての環境で効果があるとは言い切れませんが、水槽内のバクテリアの多様性を確保するうえでは非常に有用だと感じました。
少なくとも私の飼育環境では絶大な効果を発揮しました。
皆さんもコケの大量発生やダイノス、白点病の発生などに困っている場合には検討してみるといいかもしれません。
ナチュラルさんの販売ページはこちら