喜界島はまだまだダイビングサイトとしての開拓は進んでいない場所かと思いますので、微力ながらここに記録を残しておきます。
本記事で分かること
・実際のダイビングの様子
喜界島

喜界島は奄美群島の一部の島で、人口は7000人弱。離島としては中堅の規模でしょうか。
規模感は沖縄の久米島に似ていますが、久米島と異なりほぼ観光地化されておらず、リゾートホテルはありません。ただ近年では一棟貸しのコテージなどが整備されつつあります。
24時間営業のコンビニもなく、私の知る限り進出しているチェーン店はほっともっとのみ。スーパーは数軒あり、都市部は割と生活感の強い島です。

ただ一歩市街地を出るとそこに流れるのは「島時間」。
サトウキビや白ごま(生産量日本一!)の栽培が盛んで、オオゴマダラという蝶の生息(飛来)の北限でもあるなど自然も豊かです。

喜界島は12万年前にできた比較的新しい島(地球規模では余裕で新参)で、隆起したサンゴ礁によるごつごつとした海岸が特徴のひとつ。またサンゴ礁段丘によって特徴づけられる壮大な地形が広がっています。
さて、そんな喜界島ですが、ダイビングショップは島内に2軒。
ヨネモリダイビングサービスさんと、ビーグラッドさんです。
ヨネモリさんは島東部の早町(そうまち)に位置しており、漁師と兼業かつ、民宿や商店も営まれています。民宿は2食付き5000円で宿泊可能なので、ダイビングと合わせて利用すると楽かもしれません。
ビーグラッドさんは島西部で最も栄えているエリアの赤連(あかれん)に位置しています。民宿などを営まれたりはしていないようです。
なおどちらも当日の送迎は対応しています。

ダイビングポイントはよく開拓されており、島周囲に数多く存在します。
今回は潜っていませんが、「荒木の巨大ハマサンゴ」「小野津の北限アオサンゴ群落」などは一見の価値あるポイントだと思います。
実際にダイビングしたときの様子
伊実久
24年の7月に1日だけですが3ダイブ潜ってきました。1、3ダイブ目はいずれも伊実久(いさねく)というポイントです。


ここは岩礁の畝と砂地の道が交互に現れるサンゴ礁らしい景色を楽しめるポイント。

キレイすぎる…。
この日はたまたま海流が当たったのか、透視度は35m越えで本当に清々しい景色でした。

所々にパラオハマサンゴの大きな群体も見られます。

サンゴ礁によくある洞窟も点在。中ではお魚たちが休憩していました。

あんまり撮ってませんが、マクロ生物ももちろんいましたよ!カンザシヤドカリは相変わらずのかわいさです。
ウミヘビとも一緒に泳げました〜
素晴らしい時間だった…! pic.twitter.com/OfnQHKgkv9— りるたき (@rirutaki_sakana) July 22, 2024
そしてウミヘビとも泳いでしまいました。それにしても海が美しい。これが奄美群島のポテンシャルです。
伊砂
2本目は伊砂です。

ここは水深20mくらいにあるY字の根がメインのポイント。

水底まで下りるとこんな感じでボトム20、トップ15くらいの大きな根があります。

根の中を覗くとすごい数のキンメモドキ!
目まぐるしく形を変えながら泳ぎ回っていてとてもダイナミックです。

根の下から上を見上げると、根と船がシルエットになってとても絵になります。

根の周りにはハナダイの仲間が乱舞していました。

根の周りをふよふよ漂っているだけで、幸せな時間がゆっくりと流れます。

根の上はこんな感じ。意外とまっさらです。
そういえば私はワイドに意識を向けていたのですが、、ウミウシをじっくり探している方がいらっしゃったので、根の上にはウミウシが多数いるのかもしれません。
感想

ちなみに今回利用させていただいたのはヨネモリダイビングサービスさんです。
ずんずん行ってしまうというよりは比較的まったり自由にさせてくれたので、まったり好きな自分としてはとても楽しめました。
そしてダイビング後船に上がったらこんな光景が!

ヨネモリさんは漁師と兼業なので、イントラだった方とは別のスタッフさんが水中銃で漁をしていたようです。
本当にりっぱなイラブチャーやハタですね。ちなみに奥の袋に入っている巻貝は夜光貝で、喜界島の特産のひとつ。
そしてスタッフの方が他のダイバーの方に夜光貝を丸ごと配っています。なんとフリーダムなことでしょう。これが島クオリティ。
さも当然のように私にも声がかかりましたが、調理する方法がなかったので今回は遠慮しておきました。

閑話休題。ダイビングは最高の透視度で最高に気持ちいい時間でした。
今度来た時は「荒木の巨大ハマサンゴ」や「小野津の北限アオサンゴ群落」を見てみたいものです。
数年以内に再訪したいと思います。
まとめ

*喜界島は美しい海が楽しめる最高のポイントだった!
今回は喜界島でのダイビングについてお話ししました。
まだまだ有名ではないですが、奄美群島の紺碧の海を楽しむにはぴったりの海ではないでしょうか。
現状では比較的一般的なワイド重視の海といった感じですが(つまらないとは言ってない。最高に楽しい)、同じ奄美群島の与論や沖永良部ではニラミハナダイやシコンハタタテハゼなどのレアものも見つかっています。
もしかしたら今後喜界島でもレアものマクロの発見があるかもしれませんね。