【海水魚】小型水槽におすすめのフィルターを条件別に紹介〈7選〉
というわけで今回は小型水槽で海水魚やサンゴを飼育する際におすすめなフィルターを7つ紹介していきます。

・小型水槽にはどんなフィルターが必要か
・海水水槽で使うフィルターの種類
・海水魚・サンゴ飼育におすすめのフィルター
小型水槽にはどんなフィルターが必要なのか
小型水槽の条件
まず、本記事での小型水槽とは、30cmキューブ水槽から45cm水槽くらいまでで考えていきます。

どんなフィルターがあればいいのか

海水水槽では淡水水槽よりも高いろ過能力が要求されるので、フィルターは「推奨サイズよりも1サイズ大きいもの」を購入しましょう。
具体的には、30cm水槽には45cm水槽向けのフィルターを、45cm水槽には60cm水槽向けのフィルターを、といった形です。
▼フィルターの選び方について詳しくはこちら
小型水槽で使うフィルターの種類

小型水槽で使われることが多いのは「外掛けフィルター」「外部フィルター」「外掛けプロテインスキマー」です。
外掛けフィルター
外掛けフィルターは水槽のフチに引っ掛けて使うフィルターです。
ろ過能力は高くないので大型水槽には使えず、飼育匹数も少し制限されますが、45cmくらいまでの小型水槽なら使用可能です。また外部フィルターに比べるとメンテナンス性にも優れます。
ちなみに外掛けフィルターを海水水槽で使う場合、純正のろ材ではろ過能力が不足してしまいます。純正ろ材は使わずにそのスペースにセラミックやガラスリングなどの生物ろ材を入れることをおすすめします。
▼海水水槽でおすすめの生物ろ材
外部フィルター
外部フィルターは水槽の横や下に設置するもので、水槽からホースで水を引き込んでろ過し、またホースを通して水槽に水を戻すというフィルターです。
大きなろ過槽を持つのでろ過能力は高いですが、ろ過槽が密閉されているためメンテナンスの際は毎回開けなければならず、やや面倒です。
オーバーフロー水槽を除けば、海水水槽で最もよく使われているフィルターです。
外掛けプロテインスキマー
外掛けプロテインスキマーは、水槽のフチに引っ掛けて使うプロテインスキマーです。プロテインスキマーは一般的にオーバーフロー水槽のサンプに入れて使うものですが、それを外掛けでも使えるようにすることで小型水槽にも対応させたのが外掛けプロテインスキマーです。
プロテインスキマーは泡の力を使って水槽から汚れを取り除く機械で、海水水槽のろ過能力を高めるためによく使われます。
▼プロテインスキマーについて詳しくはこちら
おすすめのフィルター
海水魚数匹のみの飼育

海水魚のみの飼育の場合は、外掛けフィルターか外部フィルターの単体使用で問題ありません。
コトブキ プロフィットフィルターZ
プロフィットフィルターZは見た目がかっこいい外掛けフィルターです。
呼び水が不要なほか、水が流れ出す部分の”足”が長いので、水が水槽に入る時にバチャバチャしません。
小型水槽だとバチャバチャによる蒸発と塩ダレの影響が大きいので、これは地味に助かるポイントです。
30cm水槽ならZ40、45cm水槽ならZ+50がおすすめです。
▼Z40
▼Z+50
GEX スリムフィルター
スリムフィルターはその名の通りスリムさが売りの外掛けフィルターです。スリムながら外掛けフィルターとして十分なろ過槽容量を持っており、さらに水中モーターのため音が静か、かつ呼び水が必要ありません。
30cm水槽ならMサイズ、45cm水槽ならLサイズのものがおすすめです。
▼Mサイズ
▼Lサイズ
海水魚を多数飼いたい場合
テトラ フリーパワーエックスフィルター
一般的な外部フィルターは水槽の横に設置できないのですが(下に置く必要がある)、フリーパワーエックスフィルターはそれが可能です。
また水中フィルターなので音が静かかつ、呼び水が不要と便利。おすすめのサイズは30cm水槽でも45cm水槽でもFPX-60です。
GEX メガパワー
メガパワーはGEXさんから販売されている外部フィルターです。このフィルターも水中モーターなので、音が静かかつ呼び水不要。水槽の横に置くこともできます。
メガパワー2045というかなり小型のサイズがあり、30cm水槽におすすめです。45cm水槽にはメガパワー6090が使えますが、ややオーバースペックかもしれません。
▼2045
▼6090
サンゴも飼育する場合

サンゴは種類にもよりますが、一般的に海水魚よりも清浄な水質を要求します。
なのでサンゴを飼育する場合は、「外掛けのプロテインスキマー単体使用」か、「外部フィルター+外掛けプロテインスキマー」の組み合わせがおすすめです。
カミハタ 海道河童(大)
海道河童は基本的な構造は外掛けフィルターなのですが、なんとプロテインスキマーの機能も併せ持っているのです!プロテインスキマーの重要な機能である細かい泡を発生させるための「ウッドストーン」を定期的に交換する必要はありますが、その分高いろ過能力を持つ優れた商品と言えるでしょう。
海道河童には小と大がありますが、30cm水槽でも45cm水槽でも大の使用をおすすめします。
ゼンスイ QQ1
QQ1は小型水槽向けとしては最も優れている外掛けプロテインスキマーです。
細かい泡を発生させる方式はベンチュリー式という方式で、ウッドストーンの交換は必要ない上、汚れを取り除く力が非常に高いです。
しっかりライブロックを設置した30~45cm水槽であれば、これ単体でも魚の飼育が可能でしょう。
ゼンスイ ナノスキマーコンパクト
「ナノスキマーコンパクト」は厳密に言うと外掛けではなく水槽内に引っ掛けるタイプですが、ベンチュリー式で高いろ過性能を確保しているものでは最も安価なものです。
小型なものの泡上がりや流量を調整できます。別途エアーポンプが必要になることにも注意ですが「手軽にろ過能力を上げたい」という方にはおすすめです。
まとめ

小型水槽におすすめのフィルター
*小型水槽には「外掛けフィルター」「外部フィルター」「外掛けプロテインスキマー」がおすすめ
*外掛けフィルターはろ過能力はそこまでだがメンテが楽
*外部フィルターはろ過能力はとても高いがメンテは面倒
*外掛けプロテインスキマーはサンゴを飼いたいときに外部フィルターと併用で使おう
今回は小型水槽におすすめなフィルターを7種類ご紹介しました。
今回紹介したのはどれも個性的で有用なフィルターたちですので、海水魚やサンゴの飼育に挑戦する際はぜひ参考にしてみてください!




