今回は初めてのプロテインスキマーに超おすすめな「海道達磨」について紹介していきます。
本記事で分かること
・海道達磨とは
・実際に使ってみた
海道達磨とは?
海道達磨はカミハタさんより販売されているベンチュリー式プロテインスキマーです。
90cm~120cm水槽向けの性能で、他のフィルターと併用する場合には360Lまで、海道達磨のみのベルリン式の場合は150Lまで使用できるとされています。
なお、流量やエア量の調節ができませんが、これはある意味調整が不要ということでもあり、特にプロテインスキマー初めての方におすすめの性能となっています。
また、ベンチュリー式のプロテインスキマーではオーバーフロー水槽のサンプに設置するものが一般的です。
しかし海道達磨はベンチュリー式のプロテインスキマーとしては異例で、外掛け式での設置も可能です。
このプロテインスキマーの非常に高い能力を考えると、外掛け式でも設置できる点はとても有用といえます。
海道達磨をレビュー
性能:素晴らしい
結論から行きましょう。皆さんが一番気になるであろう性能ですが、実に素晴らしいです。
上の写真でも海道達磨の汚水カップの半分程度汚水が集まっていることがわかります(皆さんはここまでたまる前にカップを洗浄しましょう)。この汚水も、「汚水」というより「汚泥」といった方がいいくらい濃いのが取れてくれます。
さすがにここまで取れると、水槽のろ過能力が上がっているんだろうというのをひしひしと感じますし、実際スキマーを設置してからは硝酸塩の上昇速度も減少しました。
海道達磨の特徴であるは「調整できない」ところは初心者の私にはある意味で助かります。なんも考えなくてもガンガン汚れを集めてくれますからね。
ただそんな海道達磨にも、唯一調整できるポイントがあります。
それが「汚水カップの高さ」。
プロテインスキマーはたまに泡上がりが良くなりすぎてタンパク汚れだけでなく飼育水まで集めすぎてしまう「オーバースキミング」状態になることがあります。
オーバースキミングの判断基準は難しいですが、汚水カップに濁りの薄い透明な水がたくさん溜まっていたらそう考えてよいと思います。
普通のプロテインスキマーでは流量や泡の量を調節するところですが、海道達磨の場合は「汚水カップの高さを上にあげる」ことで不要な水がカップに入ることを防ぐことができます。
なお、普段の汚水カップの位置はセットできる一番下で構いません。
それでオーバースキミングになってしまうようなら、カップを高くして調節しましょう。
外掛け式での設置
我が家では以前運営していた60cm水槽に外掛け式で海道達磨を設置していました。
海道達磨自体の容量が5Lくらいとかなり大きいので、60cm水槽ではシステム全体の水槽容量が10%くらい増えます。
水槽の安定性向上に貢献するので割と助かる点だと思います。
容量が5Lあるということはプロテインスキマーの重さが5kgにおよぶということです。
それをフレームレス水槽に引っ掛けると、ガラスとガラスを接着しているシリコンに大きな負担がかかることになります。
そのため海道達磨を外掛け式で使うときは、引っ掛けた海道達磨本体の下部になんかしらの支えを置くことをおすすめします。
プロテインスキマーではスキミングに使用する泡が水槽に戻って景観を悪くしてしまう「泡戻り」が問題になることがあります。
海道達磨でも特に外掛け式の設置の場合では問題になる可能性があります。
実際に我が家で使っていた時も、10日から2週間くらいは泡戻りが起こっていましたが、次第になくなっていきました。
泡戻りの原因はプロテインスキマー容器のプラスチックが飼育水に馴染んでいないことによって起こるみたいなので、我が家での例のようにしばらく我慢すれば解決すると思います。
サンプ内に設置する場合
我が家でも、60cm水槽から60cmワイドオーバーフロー水槽にサイズアップしてからは、海道達磨をサンプに入れて使用していました。
サンプ内に設置する場合は、ごく一般的なベンチュリー式のプロテインスキマーと使い方は同じです。
海道達磨を外掛け用のカバーから出して、サンプ内で使用する際に使う付属のパイプをくっつけて、あとはサンプ内にぶち込むだけ。
稼働させれば自動でタンパク汚れを集めてくれます。
ちなみに外掛け式として使っていた時期を含めると我が家の海道達磨は4年以上使用していますが、いまだに現役です。耐久性も素晴らしいですね。
注意点・デメリット
性能をフル発揮できるのは60~120cm水槽
生物ろ過を併用する場合は120cmまで使用することが可能と公式サイトに記載があります。
また本体の大きさが割と大きいので、水槽の深さやガラスの厚みが十分でない水槽には設置できません。
したがって性能をフルで発揮できるのは、60cm(非オーバーフロー)~120cm(オーバーフロー)水槽程度でしょう。
カップの高さ以外が調整できない
海道達磨において調節できるのは「汚水カップの高さ」のみです。
他のベンチュリー式のプロテインスキマーのようにポンプの流量や泡の量などの細かい調節ができないので、水槽に合わせた細かい管理は得意としていません。
もっとも、あまり考えなくてもしっかり汚れを取ってくれるのでいい商品であることは間違いありません。
「ごおお」という音がする
これはすべてのプロテインスキマーに共通なのですが、やはりポンプと泡を使う関係上、「ごおお」という音が常になっています。
といっても水槽のポンプやフィルターで発生する音と大差ありませんので、敏感な方でなければ問題ないと思います。
まとめ
*「海道達磨」はベンチュリー式初心者におすすめの万能スキマー!
今回は初めてにおすすめのベンチュリー式プロテインスキマー「海道達磨」についご紹介しました。
外掛け式でもサンプ内でも使えて、かつ能力も高いので本当におすすめの逸品だと思います。4年以上使っても壊れない耐久性もGOOD。
皆さんもぜひ使ってみてください!