今回は「シュリンプ」さんのヨコエビ&付着性のプランクトンをジッサイに水槽に投入して利用してみたので、感じられた効果をご紹介します。
本記事で分かること
・「シュリンプ」さんについて
・プランクトンを水槽に投入してみた
・効果は…?
「シュリンプ」さんについて
シュリンプさんは自家採集した天然海水やプランクトンなどを販売されている通販限定のショップさんです。
その他にはお魚やサンゴ、ヤドカリなどの生き物や、海藻なども販売されています。
公式サイトはコチラ
商品の購入には無料の会員登録が必要になります。
シュリンプさんのスゴイところは何といっても質のいいプランクトンを販売してくれることにあります。
自然界の海では多様な生き物の関係が絡み合って環境を形成しているわけですが、水槽内ではどうしてもその場所の環境に強い生き物だけが残るので、生態系に偏りが生じてしまいます。
そのような環境ではダイノスやその他のコケが多く発生したり、お魚に病気が出てしまったりと、何かと安定しません。
▼ダイノスの発生原因についての考察
そこでシュリンプさんで販売されているような微小な生き物たちを水槽に入れてやることで、水槽の環境を安定させられる効果に期待できるんですね。
シュリンプさんの微生物系の商品としては「浮遊性プランクトン」や「コペポーダ」、「ヨコエビ」や「付着性プランクトン」、「ゴカイ」や「植物性プランクトン」、「ワムシ」などがあります。
プランクトンを購入して水槽に投入してみた!
というわけでここからはジッサイに購入してみたときの様子を紹介します。
今回購入したのは「ヨコエビ+多彩な付着性プランクトン MIX(ゴカイ無し)」です。
かわいい絵とともに送られてきました。
ちなみに付着性プランクトンはゴカイ入りかゴカイ無しかを選べます。
ヨコエビ&付着性プランクトンの定価は2000円なのですが、何百円かプラスすることでゴカイ入りにすることができたはずです。
ゴカイは見た目の面で敬遠されがちですが(ジッサイ私も見た目はかなりニガテ)、水槽内においては底砂をかき混ぜてくれる上にデトリタスを処理してくれるので、かなり有用な存在といえます。
まあ、ここはお好みですね。今回はゴカイ無しを選択しました。
「付プ多彩」と書いてありますね。
また今回は通常のものを選択しましたが、こちらもオプションで袋の水量を元の3.8Lから10Lくらいまでアップさせることができます。
プランクトンは天然海水とともに入っているので、水量アップすることでその水をそのまま水槽の水換えに使用することができるようになるんですね。
なお、今回は一番ノーマルなやつで効果を見たかったので、水量アップはナシにしました。
袋を取り出したら、まずは袋を水槽につけて水温合わせをしていきます。
シュリンプさんのプランクトンは当然生き物なので、通常のお魚を水槽に導入するときと一緒で水温合わせ・水合わせを行う必要があるみたいです。
また、プランクトンは水換えをあまりしてない古い水槽の水に入れるとショックで死んでしまうこともあるみたいです。
なのでプランクトンを水槽に入れる前までに水換えをしておく必要があります。この日も事前に水換えをしておきました。
袋の中にはこんな感じで海藻が入っています。
海藻にはたくさんのプランクトンが付着している様子が袋の上からでも見てわかりました。
袋から海藻を取り出したら、通常のお魚導入時と同じように水合わせをしていきます。
水合わせが済んだのでいよいよ導入です。
海藻に付着しているプランクトンはゆすったりしても落ちないみたいなので、海藻ごと水槽に入れることで水槽にプランクトンを連れてきます。
バケツに残った分のプランクトンは目の細かい網などですくって水槽に入れます。
なお今回は水量アップをしていないためもともと袋に入っていた海水は水槽になるべく入らないようにしました(シュリンプさん曰く、ヨコエビやプランクトンが高密度で封入されているため袋の中の海水は水質悪化している可能性があるからだそうです)。
逆に言えば水量アップしていればそのまま海水ごと入れられそうですね。
水槽に入れた様子がコチラ。
ドアップで撮影してみると、細かいワラワラとした生き物たちがたくさんいるのがわかります。
ワラワラ…ワラワラ… pic.twitter.com/cRNEaVzkkO
— りるたき@海大好き理系大学生 (@rirutaki_sakana) November 20, 2021
肉眼で見てもた~~~っくさんいて、ちょこまかと動き回っているので眺めているとなんだかおもしろかったです。
この通称「ワラワラ」たちが、水槽の環境を整えてくれることに期待できるんですね。
なおプランクトンを入れてしまった後、海藻については調子が悪かったりとけたりするようなら取り出しちゃっていいみたいです。
プランクトンの導入法や取り扱いについては、シュリンプさんのコチラのページが参考にできます。
効果はいかに…
プランクトンを入れてしばらくして、明らかに効果が感じられてきました。
というのも、私の水槽では以前から「ダイノス(茶色いねばっとした原始的な藻類)」が大量発生していて、かなり困っていました
このダイノスはバクテリアやプランクトンを含む、水槽の生物多様性が低い場合に発生する傾向にあるようです。
そのため多様なバクテリアを含むバクテリア剤「ビオアクアマリン」の添加でダイノスの撲滅を図ったんです。
▼ビオアクアマリンでダイノスが減衰した話
その結果確かにダイノスは減衰したのですが、いまだに消えることなく水槽に残り続けていました。
そこでシュリンプさんのプランクトンたちに白羽の矢が立ったわけですね。
ジッサイにダイノスの対策として「シュリンプさんのプランクトンや天然海水によって水槽内の生物多様性を向上させることが効く」との意見をいくつか見かけましたので、今回試してみることにしたんです。
そして今回実施してみたわけですが、結果としては…
ダイノスが消えました!!!
ビオアクアマリンで減衰するも未だ残っていたダイノス。
シュリンプさんのプランクトン投入後、減光しつつ4泊の旅行に行って帰ってきたら明らかに減ってる🤩
まだ増えるかもだけど、とりあえずスゴイ👏
やっぱり単一の何かが爆殖するのは多様性に欠ける環境が原因なのかなぁ pic.twitter.com/0jJgySmeoM— りるたき@海大好き理系大学生 (@rirutaki_sakana) November 30, 2021
ここからは具体的な経緯をお話ししますね。
シュリンプさんのプランクトンを水槽に導入したのは11/20でした。
その翌日から2日の遮光を実施し、ダイノスの勢いを弱めつつプランクトンたちに働いてもらいましたが、遮光をやめるとダイノスは出てきました。
その後、関西に4泊5日の旅行に行く予定があったので、11/25~11/29まで家にいなかったのですが、この時は2つあるライトのうちのひとつを消灯して減光した状態で旅行に行きました。
そして帰ってくると、ライトをつけてもダイノスが出てこなくなっていたんです。
数日おきのビオアクアマリンの添加もしっかり行いつつの検証になりましたが、ビオアクアマリンの添加については購入後からずっと行っていました。
また遮光や減光は一時的な効果こそあれど根本的な解決にはならないことが多かったので、今回の効果はシュリンプさんのプランクトンたちの働きによるものでしょう。
シュリンプさんのプランクトンは前々から良いとは聞いていたのですが、やはり期待を裏切らずに素晴らしい働きをしてくれたと思います。
また水槽のカクレクマノミも、ガラス面に移動したヨコエビやプランクトンたちをここぞとばかりに突っついて食べていました。
ちっちゃな甲殻類はお魚にとっては最高のおやつなので、カクレたちが喜んでいたのも頷けますね。
ホントにここまでスゴイ商品だとは…。
シュリンプさんありがとうございました!今後もぜひ利用させていただきます。
なお、シュリンプさんのプランクトンは非常に人気商品なので、入荷してもすぐ売り切れてしまいます。
Twitterで入荷時に毎回お知らせくださいますので、Twitterをフォローしてシュリンプさんのツイートの通知をONにしておくのがおすすめですね。
あと、シュリンプさんのプランクトン販売はちょっと特殊で、プランクトンなどを鮮度のいい状態で受け取れるように、商品ごとにシュリンプさんの側から受取日が指定されています。
2日(木)お届け分が入荷しました😊ご注文をお待ちしております🙏#プランクトン #コペポーダ #ヨコエビ #活餌 #天然海水 #海藻 #ヤドカリ #ケヤリムシ #ウミウシ #コーラル https://t.co/H6GE01WOIm pic.twitter.com/49U62dWTOg
— 海をお手本にしたアクアリウム🐠シュリンプ (@shrimp_aquarium) November 30, 2021
こんな感じで、シュリンプさん側から受取日を指定している商品をこちらが購入する形になるので、確実に受け取れる日のお届け分の商品を購入するようにしましょう。
上の場合は購入すれば、必ず12/2にこちらに届くことになります。商品自体はだいたいお届け日の2、3日前に入荷する感じですね。
入荷頻度はけっこう高く2~5日に一度は入荷しているイメージです。土日のお届け分も基本的に毎週ありますので、土日しか受け取れない場合にも安心ですね。
まとめ
*シュリンプさんは通販限定のショップで、海水魚やサンゴのほか自家採集した天然海水やプランクトンを販売している
*ヨコエビ&付着性プランクトンではゴカイ入り/無し、水量アップするか否かを選択可能
*プランクトンの導入前に水換えしておくことが必要
*プランクトンの導入時には、通常のお魚の時と同じように水温合わせ・水合わせを行う
*プランクトン導入でダイノスが消えた!
*多様なプランクトンの存在は水槽の環境安定に効果アリ
*シュリンプさんのプランクトン商品はお届け日が決まっている
*Twitterの通知をONにして入荷のお知らせを確認することがおすすめ
今回はシュリンプさんのプランクトンについてお話ししました。
シュリンプさんのプランクトンは、水槽内の環境を自然界の完成されたシステムにより近づけて、安定性を高める効果が非常に高いように今回使ってみて感じました。
内容は異なりますが、考え方としては「ビオアクアマリン」に近いようにも感じます。
▼ビオアクアマリンについて
ビオアクアマリンとの違いはシュリンプさんのほうは”ナマ”の生き物を水槽に導入できるということですね。
そのぶん保存性は落ちますが、やっぱり”ナマ”の生き物の力はすごいです。
バクテリア補充のビオアクアマリンを合わせて使うことで水槽の安定性をより高められますので、「なーんか水槽が安定しないなー」という方や、「より安定が欲しい」という皆さんもぜひ利用してみることをおすすめします。