今回は、底砂をきれいに保ちたいときにおすすめなミズタマハゼについてお話しします。

本記事で分かること
・ミズタマハゼの底砂掃除能力
・導入するときの注意点と対策
・おすすめの導入時期
▼なお、ミズタマハゼの詳しい飼育法についてはこちら

ミズタマハゼは底砂掃除において最強
ミズタマハゼは、砂中に存在する有機物を濾しとって食べるベントスハゼの仲間です。
その習性から絶えず底砂を口に含んではエラから出す、ということを繰り返しているため結果的に底砂が攪拌され、きれいに保つことができます。


残ったエサやフンなどが砂中に残ると分解しきれなかった有機物などがデトリタスとなりますが、ミズタマハゼがいるとそもそも有機物が残らないためデトリタスが発生しません。
また砂が攪拌される影響でコケも生えません。

その掃除能力は凄まじく、我が家ではミズタマハゼ1匹で底面が60×45cmの水槽の全てをカバーできています。
地面に落ちた餌は食べない魚が多いなか、ミズタマハゼは落ちた餌をほぼ専門に食べますので、残りエサが減るのもGOODポイントです。
底砂をきれいに保ちたい時にはもってこいの魚と言えるでしょう。
ちなみに、底砂の大きさはパウダータイプから3、4mmくらいまでの大きさなら掃除してくれます。
ウミケムシを食べるかもしれない
これは最近目撃したのですが、ふと水槽を覗くとミズタマハゼがウミケムシのちぎれた破片を口にくわえて吐き出す瞬間でした。
気になって遊んでいただけかもしれませんし、本当に食べていたのかはわかりません。しかし、もしかしたらミズタマハゼはウミケムシを食べるのかもしれませんね。
ミズタマハゼは底砂中に生息する生物を捕食しているはずなので、底砂の中のゴカイやウミケムシを食べるのは意外とありえる話なのかもしれません。
なお、ウミケムシの破片は予想される本体の長さより圧倒的に短くなっていたにもかかわらず、うねうね動いて逃げていきました。
再生したら嫌ですね…(泣き)
導入するときの注意点と対策
餌もきちんと与えよう
底砂の掃除能力は確かなミズタマハゼですが、意外と痩せやすく、人工餌も与える必要があります。
基本的にはすぐ人工餌に餌付きますが、餌付かないとそのまま痩せて死んでしまうこともあるので水槽に放つ前に隔離ボックスなどで人工餌への反応を確認することをおすすめします。
隔離ボックスの底に餌を落として、それを食べるような動作があれば痩せて死なせてしまう心配はありません。

▼我が家では水槽に放つ前に隔離ボックスを設置して人工餌に餌付いているか確認した。なお、導入した瞬間に餌付いた。
▼テトラマリン ミニグラニュールはコスパ最強の粒餌
比較的臆病
ハゼ類の例に漏れず臆病な傾向があります。
我が家ではすでに7、8匹ほど魚がいる60cm水槽に5cmほどの小さな個体を導入したところ、いじめられてはいなかったのですが、プレッシャーですぐに死なせてしまったことがあります。
しかし同じ環境でも10cm弱の大きな個体を導入したところ難なく馴染めたため、すでに魚のいる水槽に導入する際は大きめの個体を選ぶことをおすすめします。
サンゴ水槽での注意
ミズタマハゼは口に含んだ砂を泳ぎながらエラから吐き出すという行動を取るため、サンゴが底砂の上や低い高さに置かれているとサンゴに砂がかかってしまいます。
これはサンゴ(とくにLPS)にとってストレスなため、サンゴの設置する高さには注意が必要です。

病気をばら撒いてしまう可能性
底砂をかき回す特性上、砂の中に白点虫などの病原菌がいた場合、それを水槽内にばら撒いてしまう可能性があります。
ミズタマハゼ自身は強健なため病気にはあまりなりませんが、まだ水質が安定していない頃にヤッコやハギなど特に白点病になりやすい魚が水槽内にいる場合は注意が必要です。
▼免疫力増強におすすめの餌「メディマリン」について

▼殺菌灯や殺菌筒の導入もGOOD

おすすめの導入時期
これらの注意点を考えると、ミズタマハゼの導入は水槽立ち上げ時や、底砂を交換・水洗いしたときなどのリセット・半リセット時がおすすめです。
また、実はミズタマハゼは底砂を掃除するという特徴を持ちながら、すでに汚すぎる底砂の水槽に入れるのは、早死にさせてしまう可能性があるためあまりおすすめしません。
まとめ

*ミズタマハゼは底砂掃除において最強
*意外と痩せやすい。人工餌に餌付いているのを確認してから水槽に放とう
*臆病なのでスターターフィッシュにしないときは大きめ個体がおすすめ
*サンゴ水槽(特にLPS)では砂がかからないように注意
*病気をばら撒いてしまうかも。きれいな底砂を利用したり、魚の免疫力増強や殺菌グッズの導入もおすすめ
*「きれいな底砂をきれいに保つ」のは得意だが「汚い底砂をきれいにする」のは不向き
今回はミズタマハゼがいかに底砂掃除に強いかと、導入時の注意点をお話ししました。
ミズタマハゼの飼育には意外と気をつける点が多いのですが、1匹いれば底砂の汚れには全く困らないほどの優秀なコです。
美しい底砂を保ちたい皆さんはぜひ1匹どうぞ!
▼ミズタマハゼ
