今回は、底砂をきれいに保ちたいときにおすすめな「ムシロガイ」についてお話しします。
本記事で分かること
・ムシロガイの能力について
ムシロガイとは?
ムシロガイは象の鼻のような器官が特徴的な巻貝の仲間で、海水水槽では底砂の掃除と撹拌役としてよく飼育されます。
種類は「アツムシロガイ」「リュウキュウムシロガイ」「カニノテムシロガイ」などがいて、どの種類も掃除役としておすすめです。
底砂を撹拌!
上の写真のようにムシロガイは砂の中に潜ることで隠れるため、出たり入ったりする際に底砂が攪拌されます。
底砂が撹拌されることで底砂にデトリタスがたまりにくくなるのでこの効果はデカいですね。
残りエサを食べつくす!
また、コチラの動画(閲覧注意です!)を見ていただければわかるのですが、ムシロガイは肉食で、エサが砂の上に落ちてくると速攻で反応して砂の中から這い出てきて、それを貪り食います。
お魚に与えたエサにはどうしても底砂上に落ちてしまうものもあり、それが残ると水槽の汚れの原因やデトリタスになってたまってしまいます。
ムシロガイがいると残りエサをひとつ残らず食べてくれるので、水槽に発生するデトリタスをめちゃめちゃ減らせます。
ちなみにエサが落ちてきたときだけ速攻出てきてそれを食べつくし、食べたらすぐ砂の中に戻るので、ムシロガイの見た目がニガテな人でも大丈夫。
水槽の観賞価値を落とさずに掃除だけになってくれるなんて優秀すぎますね!
匹数の目安
ムシロガイは1匹1匹が優秀なのでそんなに大量に導入する必要はないと感じます。残りエサの処理という意味では我が家の45cm水槽で3匹もいれば事足りています。
底砂の撹拌が目的ならもう少し多くてもよさそうです。
ムシロガイの飼育について
ムシロガイ飼育に必要な環境
やっぱり貝なので環境変化に強く、環境について特に注意することはありません。
小型水槽で十分飼育できます。水温は25℃で大丈夫。
エサ
ムシロガイのためにエサを与える必要はありません。
魚のフンや残りエサを食べて生活しています。
混泳について
他種・同種混泳について
ムシロガイ同士で喧嘩したりはしないので、ムシロガイの仲間同士の混泳は気にしなくて大丈夫です。
ただフグのように貝類を食べてしまう種類との混泳には適していません。
サンゴとの混泳について
ムシロガイは底砂に潜るのでレイアウトを破壊する…と思いきや力は強くないので気にしなくて大丈夫です。
サンゴ水槽でもしっかり働いてくれます。
導入するときの注意点と対策
底砂の粒は大きすぎないくらいがおすすめ
ムシロガイは底砂に潜りますが、底砂の粒が大きすぎると砂に潜れず本来の目的が果たせませんので、底砂の粒は小さめのほうがいいです。
まあ写真の通り数ミリの粒なら全然大丈夫ですのでそこまで気にする必要はないですが、ひと粒が数センチとかの大きさの底砂はおすすめしません。
コケは食べない
よく勘違いされている印象ですがムシロガイはあくまでも肉食なので、コケは食べません。
あくまでも砂の撹拌と、残りエサの処理のためと考えておいた方がいいでしょう。
まとめ
*ムシロガイは底砂の撹拌と残りエサの処理について最強!
*コケは食べないことに注意
今回はムシロガイの掃除能力についてお話ししました。
その能力は高いながら、掃除したらすぐ砂の中に消えていくのでホントに優秀な子だと思います。
皆さんの水槽にも数匹いかがでしょうか?