サンゴフードとして有名なリーフエナジープラス。
自分の水槽で使ってみたので、今回はその感想や効果について記していきます。
本記事で分かること
・リーフエナジープラスとは
・リーフエナジープラス使ってみた
・リーフエナジープラスの効果
まず最初に、実際に使ってみた感想としては「超おすすめできる!」です。
それについてここからお話しします。
リーフエナジーAB+とは
リーフエナジーAB+の特徴
リーフエナジープラスはレッドシーさんが出しているオールインワンタイプのサンゴフードです。
他のサンゴフードと異なる特徴は
・1週間までなら冷蔵なしでも利用できる(つまりドーシングポンプでの添加が可能)
・給餌後のオーバースキミングが最小限
・吸収率が高く水槽への汚れの蓄積がない
・拡散給餌とターゲット給餌の2つの給餌方法がある
などです。
今回はこれらの特徴に注目して使ってみました。
給餌のコツ・さらなる利点
給餌のコツについてはレッドシーさんが作成した、
で説明されています。説明は英語ですが、日本語字幕があるのでそれをonにすれば大丈夫です。
特に2分15秒あたりのリーフエナジーを与えられたサンゴの反応がとても面白いのでぜひ見てみてください。
この動画ではリーフエナジーの給餌方法についてやそのコツ、リーフエナジー利用によるメリットが説明されています。
この動画によるとどうやらリーフエナジーはサンゴの成長促進だけでなく、HLLEというビタミン不足により海水魚の頭皮がはがれてしまう病気の治療や、サンゴが傷ついたり白化してしまった時の回復にも効果があるようです。
リーフエナジープラス使ってみた
給餌の仕方と添加量
早速購入して使ってみました。
今回購入したのはこちらの250mL入りです。
給餌の仕方にはそのまま水槽に入れるだけの拡散給餌と、飼育水と混ぜ合わせたのち給餌したいサンゴに直接かけるターゲット給餌があります。
それぞれ解説していきます。
今回添加を行った水槽はこちら。
サンゴは
ソフトコーラル
スターポリプ、マメスナギンチャク、ウミキノコ、カワラフサトサカ、チヂミトサカ×2、ナグラカタトサカ、ツツウミヅタ、バブルディスク
LPS
マルハナガタサンゴ、ハナガタサンゴ、バブルコーラル、カクオオトゲキクメイシ
拡散給餌を行う際には、水槽の循環ポンプとプロテインスキマーを止めます。水流ポンプは止めません。オーバーフロー水槽でない場合も、外部フィルターなどは止めたほうがよいでしょう。
なお、ターゲット給餌の場合には水流ポンプも停止します。
拡散給餌の場合の添加量の目安は水槽で飼育しているサンゴや、目指す水質の環境によって違います。
こちらのレッドシーさんの「リーフケアレシピ」で確認できます。
私の水槽はソフトコーラルとLPSの混合なので、リーフケアレシピにおける「ミックスドリーフ」で、添加量は水量100Lにつき4mLです。
サンプと本水槽を合わせた総水量は130~140Lほどなので、添加量は5mLほどになります。
拡散給餌
早速添加してみます。蓋に目盛りがついていたので、測りとるのは簡単でした。
リーフエナジープラスそれ自体の色は黄色なのですが、水槽に入れるとこのように緑色になって水流によって広がります。
広がりきったらこの状態で30分放置します。
放置中に観察していると、特にLPSに変化が見られました。
こちらは添加前のカクオオトゲキクメイシですが、添加後には…
添加後には明らかに形が変わり、リーフエナジープラスの成分を吸収している様子がよくわかります。
また、普段は全く動かないハナガタサンゴも、
わかりますでしょうか。口が開いており、明らかにリーフエナジープラスを吸収しているようです。
また、バブルコーラルにもポリプに変化があり、吸収している様子が確認できました。
このように、特にLPSのサンゴには明確な反応が確認できました。
ソフトコーラルではバブルディスクに反応が見られました。かなりわかりづらいのですが、普段よりもマウス(口)が大きく開いています。しっかりと成分を吸収しているようです。
このほかのソフトコーラルには明確な反応は見られませんでした。成分としては吸収しているはずなのですが、この段階ではまだ効果はわからないようです。
また、30分経ったら循環ポンプやプロテインスキマーなどのシステムを復旧させるのを忘れないようにしなくてはなりません。
ターゲット給餌
別日での撮影です。
まずはリーフエナジーと飼育水を1:2の比で混ぜ合わせます。
なんだか粒のようなものが入っていますがこれは私がすりつぶして入れた魚の餌ですので気にしないでください。
そのほうが与えられるタンパク質が増えるかなと思って勝手に入れています(笑)。
ここのつくる液の量は与えるサンゴの量に合わせて調節しましょう。今回は合計12~15mLほど作りましたが、我が家のサンゴの量では多く感じたため、もっと少なめでもよいと思います。
これを注射器で吸って、直接サンゴに与えます。
もっと「さぁっ」と消えてなくなるのかと思っていましたが、意外とその場に残留します。
こんな感じ。
この状態で、サンゴが吸収するまで30分間放置します。
こちらも放置中の観察でサンゴにかなり変化が見られました。
こちらは給餌する瞬間のマメスナギンチャクです。左奥にカクオオトゲキクメイシもありますね。
こちらは給餌後のマメスナと先ほどのカクオオトゲキクメイシです。与える前と比べて明らかにポリプを縮めて吸収している様子です。
少し見づらいですがハナガタサンゴは、拡散給餌の時よりも触手を出して本気で吸収するつもりのようです。
スターポリプやバブルディスクも明らかにポリプを縮めて吸収している様子です。
拡散給餌と同じく30分後には停止させたシステムを忘れずに復旧させましょう。
使用した感想
サンゴの反応について
与えてみた感想としては、ターゲット給餌のほうが拡散給餌よりも確実に与えたサンゴの反応はいいです。
拡散給餌では反応が見られなかったソフトコーラルも、盛んに吸収するような反応を見せました。
これを考えると、時間がないときや全体的にサンゴを育成したいときには拡散給餌、狙って増やしたいサンゴがいる場合にはターゲット給餌が向いていると感じました。
特にマメスナやスターポリプの反応は明確に違ったので、この辺のサンゴを増やしたいときにはターゲット給餌がおすすめです。
オーバースキミングについて
オーバースキミングの影響は最小限に抑えられているようですが、実際に私の水槽ではプロテインスキマーのオーバースキミングなどは一切起こりませんでした!
本当にオーバースキミングの影響は抑えられているようです。
汚れの蓄積について
リーフエナジープラスは汚れの蓄積も抑えられているということになっています。
私の水槽でも添加を続けるうえで硝酸塩の測定を行っていますが、普段以上の上昇は見られません。
成分は確かにサンゴに吸収されているようです。
ただ他のサンゴフードと同様、与えすぎにはモチロン注意ですね。
サンゴの成長について
まだ添加を始めて間もないので、成長の様子はまだ確認できません。
確認でき次第また記事にいたしますので、その時はぜひご覧ください!
【追記】
サンゴの成長が確認できてきたので、こちらで紹介しています!
まとめ
*リーフエナジープラスはオールインワンタイプのサンゴフード
*ドーシングポンプでの添加も可能
*拡散給餌とターゲット給餌の2つの給餌方法がある
*時間がないときや全体的に育成したいときには拡散給餌
*狙ったサンゴを増やしたり調子を上げたいときにはターゲット給餌
*オーバースキミングが起こりにくい
*硝酸塩の蓄積も見られない
リーフエナジープラスはサンゴフードの中ではかなり優秀な商品で、サンゴが吸収している様子もよくわかるので、非常に面白く本当におすすめできる商品だと思いますよ!
皆さんも気になったら一度使ってみてください。
リーフエナジープラスはこちらから購入できます!
▼250mL
▼500mL
▼1L