【RAW現像】水中写真を「黒抜き」にするための編集方法<ダイビング>

・黒抜き写真とは
・RAW現像で黒抜きにするための編集方法
黒抜き写真の概要
黒抜き写真とは

ダイビングにおける黒抜き写真とは、
背景を真っ黒またはそれに近い状態にすることで、被写体をより強調する写真のことです。
特にハナダイやベラなどの浮遊するお魚や、ムチカラマツなどのホストに住む甲殻類やガラスハゼなんかを被写体にするときによく使われている印象です。
▼ダイビング中に黒抜き(にできる)写真を撮るためのコツはこちら
RAW現像で黒抜き写真を作ろう
RAW現像とは

「RAW」は「生」のデータのことで、撮影時の情報をそのまま持ったファイルであることから、撮影後でもほぼ劣化なしに写真の編集を行うことが可能です。
そのRAWファイルを編集し、閲覧に適した「JPEG」に変換することを「RAW現像(レタッチとも)」と言います。
RAW現像を行うことで「光」や「色」の調整を容易に行えることから、美しくてカッコいい黒抜き写真にするには非常に有用な手札となるのです。


黒抜きにするための編集項目

黒抜き写真にするためには背景を暗くし、被写体を明るくする必要があるので、主な編集項目は「光」に関する項目です。
その中でも、写真中で最も黒い場所の黒さを決定する「黒レベル」、暗い場所の明るさを調整する「シャドウ」が活躍します。
また、被写体の明るさを調節するために「露光量」や「ハイライト」も使用します。

ちなみにRAW現像にはパソコンを使用し、AdobeのLightroomなどの編集ソフトを利用して行います。
そのためカメラメーカーの公式の無料ソフトなどでも構いませんので、事前にパソコンに編集ソフトをインストールしておくことが必要です。
実際の編集方法

それではこちらのアカオビハナダイの写真を用いて、具体的な編集項目を見ていきましょう。
ちなみに今回はLightroomでの編集方法をお見せするので、編集ソフトによって項目が多少異なる場合があります。
ただ名称が異なっていても、できることはどんなソフトでもほとんど同じなので参考にはできると思います!
シャドウで背景を暗く

まずは背景を暗くするために「シャドウ」をマイナスの方に振っていきます。
シャドウは暗い部分の明るさを調整する項目で、背景を暗くする必要のある黒抜きにぴったりの項目です。
思い切って-100までいってしまいます。
黒レベルで背景を完全に黒く

シャドウでも暗くしきれない部分は、「黒レベル」で調整します。
黒レベルは写真の中で最も黒い部分の黒さを調整する項目で、今回は-80ほどにしてしっかり黒めにしていきます。
これで背景が暗くなりましたね!
被写体の明るさ調整

黒レベルを下げたことで少し全体的に暗くなりすぎたので、被写体の明るさを調整します。
今回は「露光量(写真全体の明るさを調整する)」を+1.0としっかり上げてハナダイの輪郭を出しつつ、眩しくなりすぎないように「ハイライト(明るい部分の明るさを調整する)」を-30にします。
これでだいぶそれっぽくなってきました。
色合いを調整

色合いが少し弱いような気がするので、「コントラスト(明るい部分と暗い部分の差を調整)」や「かすみの除去(もやを軽減する)」でハナダイの美しい色合いを引き出して、メリハリをつけます。
コントラストは+15、かすみの除去は+10にしました。
ノイズ除去で滑らかに

最後に「ノイズ除去」を行います。
今回の写真はTG-7+外部ストロボ1灯(S-220)で撮影していますが、TGはセンサーサイズがかなり小さく、ストロボ使用でもどうしてもノイズが入ってしまうので、私はいつもノイズ除去を行っています。
滑らかで画質を良く見せることができる反面、細かなディティールは失われてしまうのでここは好みですね。

黒抜き写真の完成

これで完成です!
しっかり黒抜きになってカッコいい写真になりました。

まとめ

*「黒抜き写真」は背景を真っ黒にして被写体を強調する撮り方
*RAW現像は画質の劣化なしに写真の編集ができる
*「シャドウ」「黒レベル」などの光の項目が重要
*RAW現像(レタッチ)なら写真を後天的に黒抜きにできる
今回は水中写真をRAW現像(レタッチ)で黒抜きにするためのコツをご紹介しました!
この技術をマスターすれば、カッコいい黒抜き写真を撮影後でも作ることができて水中写真を撮る楽しみが増えること間違いなしなので、皆さんもぜひやってみてください!







