本記事で分かること
・ソーラー充電式のダイブコンピューターとは
・CalmとDC Solarについて
ソーラー充電式ダイブコンピューター
太陽光で充電できるダイコン
ソーラー充電式ダイブコンピューターはその名の通り、太陽光に当てることで充電できるダイブコンピューターで、電池交換の必要がありません。
また、ソーラー充電池がダメにならない限り(寿命は7年以上とされる)半永久的に使用することが可能。
その他の機能は他のダイコンと変わりませんが、やはり管理の手軽さや万が一の電池切れの心配がないことから非常に人気があります。
CalmとDC Solar
ソーラー充電式のダイブコンピューターは各メーカーがこぞって機種を販売していますが、その中でも最も低価格帯かつ最も有名なのがこの2種。
アクアラングさんから販売されている「Calm plus+(カルムプラス)」と
TUSAさんから販売されている「DC Solar(DCソーラー)」です。
これらを両方購入した筆者が、それぞれの違いとどっちがいいかを目的別に解説します。
Calm plus+とDC Solar
基本性能の比較
基本性能を比較するとこんな感じです。一般的なファンダイビングにおいて気になる部分かつ、両者に違いがある部分のみ抜き出しています。
ちなみにどちらのダイコンも「ダイコンとしての基本の機能」は持っており、通常の使用において不便は全くありません!
ではそれぞれについてお話していきます。
Calm Plus+(以下カルムプラス)
アニバーサリー機能
まずカルムプラスのポイントとして「アニバーサリー機能」があります。
50本ずつ達成したときに画面にお祝いメッセージが表示されるというもので、まあ別になくても良いのですが、ふとした時に見るとちょっとうれしい気分になれます笑。
水面休息シミュレーション
これはプランモードにおいて使える機能で、反復ダイビング時に使用できます。
任意の水面休息時間を設定すると、その後のダイビング時に指定の水深に何分滞在することができるかを示す機能。
潮汐、月齢、日の出・日の入り
これは個人的に気に入っている機能です。
満潮、干潮によって海の流れや見やすい生きものは変わってくるので、ダイコンの画面でこれを確認できるのは結構便利だと思っています。
スマホで確認すれば事足りることではあるのですが、いちいちスマホを開かなくていいのは楽ではあります。
Bluetooth
カルムプラスには「Bluetooth機能」があり、ダイビング後にスマホアプリに直接情報を送ることができます。
これも個人的にかなり好きな機能で、ダイビングの際の水温や潜水時間を一目で確認できるほか、潜水時の水深がどのように推移したかなどもグラフで確認できます。
そのほか、海況やバディの入力欄、写真の追加などもでき、アプリをそのまま電子ログとして使うことも可能です。
価格
一番気になる価格ですが、一般的な通販では69800円で販売されています。
ただ例えば楽天だとクーポン配布やポイント増量が行われているタイミングが多いので、そのタイミングだと最安値50000円程度で購入することが可能です。
DC Solar
DC Solar(IQ1203)とDC Solar Link(IQ1204)
まずDCソーラーにはIQ1203とIQ1204の2機種があります。
ちなみにIQ1203は旧バージョンなので、おそらく市場流通分のみで販売終了のはずです。ただ在庫自体は十分にある印象。どの店にも普通に売っています。
両者の違いは「Bluetooth機能」があるかどうかのみで、お好みで選べます。
アルゴリズム・M値警告機能
減圧症予防のための計算アルゴリズムが、カルムプラスとは異なり「ビュールマンZH-L16C改」になっています。
また体内の窒素圧が既定の値まで高まると警告してくれる「M値警告機能」があります。
ぶっちゃけどちらも難しいので、カンタンに言えば他のダイコンよりも減圧症に対する安全性が高まっている、ということです。
Bluetooth
IQ1203にはありませんが、IQ1204には「Bluetooth機能」があります。
使い方は先ほどのカルムプラスと同じ。ダイビング後にログを専用のスマホアプリに送信する感じです。
私はBluetooth機能が好きなのでIQ1204の方を購入しましたが、これがないIQ1203の方が当然価格も安いので、お好みで選ぶとよいと思います。
価格
IQ1203は一般的な通販では59800円で販売されていますが、カルムプラスと同じくクーポンやポイント増量の利用で実質4万円~くらいの金額で購入が可能。
Bluetooth機能がない分価格はかなり抑えめで、初めてのソーラー式ダイコンにおすすめの機種は間違いなくDC Solar(IQ1203)でしょう。
IQ1204はなぜか通常の通販ではかなり手に入りにくく、通販では一部店舗でしか販売していません。
実店舗には豊富に在庫があるようですが、値切り交渉しない限り定価購入になります。
ちなみにそのごく一部の通販では割引などはないですが、7万円~ほどで購入が可能です。
デザインを比較
まずデザインを比べますが、正直、大きな違いはありません。
個人的にはややDC Solarの方が好きかな?
IQ1203のみカラーは3種しかありません。カルムプラスとIQ1204はカラーバリエーションが多いので、デザインの好みで選ぶのも手だと思います!
ソーラー充電性能
どっちも数十ダイブ以上使いましたが、差はないです。
どちらも太陽に普通に当てていれば充電が終わっているし、どっちかのほうが使い切るのが早いということもないですね。
結局どっちを買えばいい?
機能・性能的にはほぼ変わらないのでどっちも◎
そうなんです。ぶっちゃけると、どちらを買ってもほぼ同じです。
細かい便利機能はカルムプラスに軍配が上がりますが、正直あってもなくても大きな差はありません。
安全性で選ぶ
アルゴリズムとM値警告にこだわりがあるDCソーラーの方が、ダイビング時の安全性は高いと言えます。
より安全にダイビングをしたい場合は、DCソーラー系列がおすすめです。
価格で選ぶ
価格で言うと、最安値での購入はIQ1203がダントツで安く、4万円程度で購入できます。
「Bluetooth機能なんかいらない!」「とにかく安く購入したい!」という場合はIQ1203がおすすめです。
Bluetooth機能がどうしても欲しい場合は、次点でカルムプラスが5万円程度で購入できます。
デザインで選ぶ
今回の結論はこれです!
デザインは全体としては似ていますが、基本的にカルムプラスがかわいい系、DCソーラーはシックで落ち着いた感じのデザインが多いです。
なので最後は、Bluetooth機能が必要かどうかだけ決めたうえで、残りは好みで選んでしまってよいと思います。
ちなみに、カルムプラスには交換用ベルトがあるので、DCソーラーよりもデザインにやや拡張性があります。
ベルト部分までこだわりを持ってデザインを決めたい場合はカルムプラスがおすすめですね!
まとめ
*CalmとDC Solarはどちらもおすすめのソーラー充電式ダイコン!
*どちらも性能はほぼ同じ。価格や安全性、デザインを考慮して決めよう!
今回はCalm Plus+とDC Solarについて、性能などを踏まえてどちらがおすすめかご紹介しました。
どちらもソーラー充電式ダイブコンピューター入門にとってもおすすめのダイコンなので、ぜひ使ってみてください!