というわけで、今回は外掛けできるプロテインスキマーを何種類かご紹介します!
本記事で分かること
・プロテインスキマーとは
・おすすめの外掛けプロテインスキマー5選
プロテインスキマーとは
プロテインスキマーとは
プロテインスキマーとは簡単に言うと
「泡の力で海水の汚れを除去する機材」
です。
お魚のフンや、残ったエサなどの「タンパク質」は時間がたつと有害な「アンモニア」になり、それがバクテリアに酸化されて「亜硝酸」「硝酸」とより無害な成分に変化していきます。
この過程がいわゆるフィルターによる「ろ過」です。
しかし「プロテインスキマー」は泡にタンパク質汚れが吸着するという性質を使って、汚れのもとになる「タンパク質」を強力に水槽内から除去してしまう素晴らしい機材なのです。
▼プロテインスキマーとは?詳しく解説
Coming soon…
プロテインスキマーの形式
プロテインスキマーには
・水槽のふちに引っ掛ける外掛け型
・オーバーフロー水槽のサンプに設置する設置型
の2種類があります。
また「エアーリフト式」「ベンチュリ―式」の2つの方式があり、一般的には以下の表のような能力になっています。
外掛け型 | 設置型 | |
エアーリフト式 | ろ過能力:△ | ろ過能力:△ |
ベンチュリ―式 | ろ過能力:○ | ろ過能力:◎ |
もちろん商品によって差はありますが、基本的にエアーリフト式は値段が安く設置も簡単ですが、能力が低いです。
逆にベンチュリ―式は値段が高く設置が面倒なものもありますが、能力はかなり高く、エアーリフト式に比べると圧倒的です。
この理由や方式についての解説は別の記事に乗せる予定ですが、とりあえず「ベンチュリ―式のほうがろ過能力がずっと高いけど値段も高い!」と覚えてもらえば大丈夫です。
▼プロテインスキマーの方式について
Coming soon…
おすすめの外掛けプロテインスキマー
海道河童(大)
「海道河童(大)」はエアーリフト式のプロテインスキマーです。
一般的なプロテインスキマーとは異なりろ過槽がついているため、そこにろ材を入れることで外掛けフィルターとしても使えることが特徴です。
お魚の飼育数にもよりますが、これ一つで45cm水槽くらいまではカバーできるでしょう。
値段も低めで手を出しやすいですが、エアーリフト式のためあまり大きな水槽にはおすすめできません。
また泡を出すためのウッドストーンの交換も定期的に必要になります。
なお、海道河童には(小)もありますが、これは30cmよりも小さいような小型の水槽向けです。
ナノスキマーコンパクト
「ナノスキマーコンパクト」は厳密に言うと外掛けではなく水槽内に引っ掛けるタイプですが、ベンチュリー式で高いろ過性能を確保しているものでは最も安価なものです。
小型なものの泡上がりや流量を調整でき、ベンチュリー式プロテインスキマーの基礎的な機能はしっかり備えています。
対応水量は60Lまでなので水槽サイズでは60cmくらいまで。
別途エアーポンプが必要になることにも注意ですが「ベンチュリー式のプロテインスキマーを試してみたい!」という方には持ってこいの商品です。
QQ1
「QQ1」はベンチュリ―式のプロテインスキマーとしては最も手が出しやすい商品のひとつです。
値段もベンチュリ―式としては控えめで、汚水カップも取り外しやすく掃除しやすいです。
ただし対応水量は100Lまでと控えめ。
お魚の匹数にもよりますが、60cmくらいまでの水槽でLPSなどのサンゴをメインに飼育する場合におすすめではないでしょうか?
外部フィルターなどのサブフィルターとの併用もおすすめです。
QQ3
「QQ3」はQQ1の強化版で、値段が高くなる分、対応水量が300Lまで大きくなった商品です。完全にQQ1の上位バージョンです。
90×45×45cm水槽から120×45×45cmくらいの大きさまでの水槽であれば使用できるのでかなり強化されていますね。
海道達磨
「海道達磨」はベンチュリ―式のプロテインスキマーで、個人的には最もおすすめの商品かなと思います。
細かい調整ができないので玄人向けではありませんが、その分考えることが少ないので私のようなずぼらな人間にはピッタリ。
値段もQQ1の少し上くらいなので手を出しやすいです。
性能もしっかりしていて、対応水量はベルリン式(プロテインスキマーのみをろ過に使用)で150Lまで、他のろ過との併用で360Lまでとされています。
だいたい90~120cm水槽に適したサイズといえるでしょう。QQ3と同じくらいか、やや劣るくらいですね。
また海道達磨の利点の一つとして「外掛け型」「設置型」のどちらの方式でも使用できるということが挙げられます。我が家では設置型として使っています。
海道達磨は外掛けパーツを取り外すことで、そのままオーバーフロー水槽のサンプに入れて使用することができるのです。
なので途中で水槽をサイズアップしたくなってしまい、ろ過方法を外部ろ過などからオーバーフローに変更するときなんかにもそのまま使用できます。
まとめ
*小型でお手軽「海道河童(大)」
*ベンチュリー式最小「ナノスキマーコンパクト」
*手軽に高性能「QQ1」
*QQ1の正統進化バージョン「QQ3」
*使用型を変更できて能力も優秀「海道達磨」
今回は初めてのおすすめの外掛け式プロテインスキマーを5種類ご紹介しました。
どの商品も目的別に使い勝手のいい商品なので、プロテインスキマーを初めて使用してみたい!という方は
・水槽の大きさ
・お魚の飼育匹数
・サンゴをどれくらい飼育するか
などを踏まえて選んでいただけるといいのかなと思います。
それでは、よい海水魚飼育ライフを!