今回はイエローヘッドジョーフィッシュとパーリージョーフィッシュの違いについて紹介します。
本記事で分かること
・イエローヘッドジョーフィッシュとパーリージョーフィッシュの違いについて
イエローヘッドジョーフィッシュ(パーリージョーフィッシュ)とは?
まずはイエローヘッドジョーフィッシュ(パーリージョーフィッシュ)は海水水槽でよく飼育される小型のジョーフィッシュの仲間です。
どちらも白い体に黄色い顔をしているのが特徴で、底砂を掘って巣をつくるという生態があります。
飼育に関して簡単にまとめるとこんな感じ。
水槽の大きさ | 30cm水槽~ |
---|---|
環境変化に強いかどうか | 比較的強い |
水温 | 25℃ |
水流 | あったほうがよい |
食性/おすすめエサ | 肉食性/メガバイトレッド、冷凍ブラインシュリンプ |
性格 | しんちょうだけど飼い主になつくことも |
魚との混泳の相性 | 他種:ベントスゴビーやカエルウオなど底ものには注意 同種:ペアにとどめるのが無難 |
サンゴとの相性 | 砂を激しく掘るため、底に置くサンゴはとは△ |
特記事項 | 巣をつくるための底砂が必要。飛び出し注意。 |
総合飼育難易度 | ★★☆☆☆ |
まず結論から言ってしまうと、実は「イエローヘッドジョーフィッシュ」と「パーリージョーフィッシュ」は分類的には全くの同じ種です。
違いについて
下アゴを見よう!
イエローヘッドジョーフィッシュとパーリージョーフィッシュの違いで代表的なものが、下アゴの模様です。
わかりましたか?
実はパーリージョーフィッシュには下アゴにふたつの黒い点があります。
それを踏まえてもう一度。
これが、見た目の面におけるイエローヘッドジョーとパーリージョーの見分け方です。
またさらに一応、イエローヘッドの方が顔の黄色みが強いのと、身体の色味もイエローヘッドの方が青みが強いようです。一般的にはイエローヘッドの方が美しいとされています。
ただこの辺は正直見てもわからないので、下アゴの黒い点を見るのが最もシンプルかつ分かりやすいですね!
ちなみにイエローヘッドもパーリーもカリブ海の、それぞれイエローヘッドはフロリダ、パーリーはバハマに生息しており、分類学的な種としては同種として扱われています。そのためこの模様の違いはどうやら地域変異によるもののようです。
値段の違い
値段もかなり違います。
イエローヘッドジョーはだいたい1匹10000円~程度。
パーリージョーはだいたい1匹5000円~程度です。
値段的にはイエローヘッドの方が倍くらい高い場合が多いので、特にこだわりがなければパーリーの方でいいのかなとも思います。
生態や飼育法にも違いはないので、ここはもう完全に好みの部分ですね。
まとめ
*イエローヘッドジョーフィッシュとパーリージョーフィッシュは分類的には同じ!
*パーリーには下アゴに黒い点の模様がある
*イエローヘッドは10000円~程度、パーリーは5000円~程度
今回は「イエローヘッドジョーフィッシュ」と「パーリージョーフィッシュ」の違いについてお話ししました。
どちらもかわいくて飼育法も全く変わらないので、値段とあとは見た目の好みで選ぶといいでしょう。
飛び出しにさえ気をつければ飼育もしやすいので、見かけたらぜひ飼育してみてくださいね!
▼イエローヘッド、パーリーにおすすめのエサについて
※本記事を執筆するにあたり使用した参考文献
https://www.saltwaterfish.com/product-pearly-jawfish-super-special
https://www.kpaquatics.com/product/yellowhead-jawfish/
https://en.wikipedia.org/wiki/Yellowhead_jawfish
https://www.iucnredlist.org/species/190079/16510687
Patrick L. Colin(1973)「Daily activity patterns and effects of environmental conditions on the behavior of the yellowhead jawfish, Opistognathus aurifrons with notes on its ecology」Zoologica : scientific contributions of the New York Zoological Society、57、10、137-169