今回はシッタカ貝の掃除能力についてお話しします!
本記事で分かること
・シッタカ貝について
・実際の掃除能力
シッタカ貝能力まとめ
シッタカ貝のお掃除能力をレーダーチャートにまとめてみました。
得意フィールド:ガラス面、ライブロック表面
掃除可能なコケ:ガラスや石の表面上の茶ゴケ(珪藻)
※掃除能力は「その生き物が掃除するコケをどれだけ取るか」
シッタカ貝とは?
「シッタカガイ」は「バテイラ」とも言う巻貝で自然界では潮間帯に生息し、岩につく藻類を食べて生活しています。
藻類を食べる生態から、海水水槽では主にガラス面やライブロック上の掃除役として珍重されます。底砂の上のコケはあまり食べません。底砂上のコケには「マガキガイ」がおすすめです。
食べるのは主に「茶ゴケ」と呼ばれる水槽立ち上げ初期にガラス面やライブロック上に広がるうっすらとした茶色いコケです。茶ゴケならうっすらとしたもの以外にも、ふわふわした感じのものも食べます。
なお、茶ゴケ以外のコケや海藻はあまり食べない印象です。あくまでも「ガラス面・ライブロック上の茶ゴケキラー」といった感覚でいいと思います。
潮間帯に生息する関係から水から出ることもあるようで、水槽からの脱走にはやや注意が必要のようです。
一応私は脱走された経験はないですが、確かに水面すれすれのところによくいる印象があります。
シッタカ貝自体は大体どこの海水魚ショップでも安価で取り扱っており、1匹100円程度から購入が可能です。
シッタカガイの掃除効果
導入する水槽
今回はこちらの45cm水槽にジッサイにシッタカ貝を6匹投入していって効果を見ていきます。
今思うとコレやばいですね。何も見えん。
まあ、この検証のために掃除しなかったというのはあるんですが、それにしてもきたねえ。
1日目
シッタカ貝は入れてすぐに「歯舌」でコケをガンガン齧りとっていき、掃除してくれました。
コケを齧りとった痕がよく見えておもしろいです。
1日目はこんな感じで痕がポツポツつくくらいで終わりました。
2日目
だいぶ掃除してくれています。
掃除してくれたところは齧ったような痕がついている感じですが、今まで何も見えなかったものに比べたら奥はよく見えるようになっています。
3日目
齧り痕がどんどん増えていきます。
イイ感じです。
5日目
だいぶスケスケになってきました。
うっすらモザイク。
7日目
もうほとんど消えてきました。
齧った痕が見えるくらいで、初めに比べたらすごい変化です。
10日目
すべてのコケが消えました。ちなみにこの10日間、自分からの掃除は一切していません。
写真からはわからないのですが、水槽裏面のもさもさのコケもなくなっています。
45cm水槽で6匹のシッタカ貝で、10日でコケがなくなる…。コレすごすぎますね。
補足の知識
餓死注意!
10日でコレなわけですが、逆に言えば水槽に対してシッタカ貝の収容数が多すぎると「餓死」の危険があるということです。
一応ワカメや海苔などを与えると食べるという話がありますが、シッタカ貝のために給餌というのは結構大変なのでそもそもの水槽に合った飼育数に留めるほうがいいですね。
45cm水槽なら3匹程度でしょうか。我が家でもコケが完全になくなったのちはほかの水槽にシッタカを3匹移すつもりです。
ガラス面へのシッタカの張り付け方
シッタカを水槽に導入するときにはライブロック上などに置いておくのもいいのですが、何かの拍子にひっくり返ってしまうとそのまま死んでしまいます。
なので最初にガラス面に貼り付けてあげたほうがいいです。
そしてこれが地味に難しく、コツがあるので解説します。
まずシッタカの殻を持って、ぎりぎり殻の口の部分がガラス面に当たらないように添えます。
するとシッタカの本体が出てきてガラス面に張り付こうとするので、イイ感じに本体が張り付いたら手を放すだけです。
結構しぶとく殻の中に引きこもる個体もいるのですが、一旦どっか別の場所に置いといてしばらくたってからやると張り付いたりします。
まとめ
*シッタカ貝の掃除能力は超優秀!
*食べるのはうっすら茶ゴケやふさふさ茶ゴケ
*ひっくり返ったら死んでしまうので注意!
*ガラス面に張り付ける際にはちょっとコツがいる
今回はシッタカ貝の掃除能力についてお話ししました。
シッタカ貝の掃除能力は以前からすごいとは思っていましたが、ここまでとは思いませんでした。
ガラス面、ライブロック上の茶ゴケにはほんとうに効果テキメンですので、皆さんも水槽の掃除役にいかがでしょうか。
▼水槽のコケ対策には、バクテリア剤の使用や生物層の増強も非常に有効