というわけで今回はアクアスケープの使用感などについて実際に使った感想を踏まえてお話ししていきます。
本記事で分かること
・アクアスケープとは
・アクアスケープを使ってみた!【ライブロックの固定・サンゴの固定】
・アクアスケープを安価で手に入れる方法
アクアスケープとは
概要と使用法
アクアスケープは海外のD-Dが作成し、株式会社エムエムシー企画が販売するアクアリウム用のエポキシ樹脂のパテです。
上の写真に載っているように2種類のパテがあり、それを混ぜて使います。
混ぜると3、4時間で半硬質になり、半日もあればだいぶしっかりと固まります。水中での使用ではもう少し時間がかかるようです。
色は「石灰藻カラー」と「グレー」があり、海水水槽での利用の場合はライブロックの色になじみやすい「石灰藻カラー」をおすすめします。
▼石灰藻カラーはライブロックの色によくなじむ
▼グレーのカラーは淡水水槽での流木などへの使用がおすすめ
アクアスケープを使ってみた!
ライブロックの固定
今回は水槽に入れるためのライブロックのレイアウトを作成するために、ライブロック同士を接着していきます。
使用するのはこちらの「マメライブロック」です。
まずパテを取り出すとこんな感じです。
これを適当な大きさにちぎって、
こんな風に混ぜて、
しっかりと混ぜ合わせるとこんな感じです。
混ぜる過程で手がわりと汚れるうえ、肌が敏感な方は直接触ると手があれてしまうこともあるようなので、ポリエチレンの手袋などを使って直接触らないようにするとよさそうです。
気にならないならそのまま手で混ぜても問題ないのですが、そのままの手で物に触ると色が物にこびりついて取れなくなるので、気をつけることをおすすめします。
手についた色自体は手を洗えば普通に落ちます。
そしてライブロック同士を接着していきます。
こんな感じで、接着したいライブロックの触れる場所同士を覆うようにくっつけていきました。
この時点では接着力はほぼなく、引っ張ると普通にちぎれて取れてしまいますが、剥がしてもう一回コネコネすれば問題なく接着しなおせます。
硬化するまでの時間が長いので、作成中に固まってしまうということはありません。
また後から付け足しもできますし、接着したいものにもよりますがそもそも接着に量を必要としないので、一度にちぎってコネコネする量はさっきの写真くらいの少なめで大丈夫です。
うまくくっつけられたら、つくった形が崩れないように固定してしばらく置いておきます。
そしてできた形がコチラです。
固まるまでの間は固定していないといけないため、こんな風に輪ゴムをつけて、さらに壁にもたれかかるようにして崩れないように固定していました。
そして、最終的に完成したレイアウトがコチラです。
まだ仮止めのゴムがついたままですが、レイアウトはこれで完成です。
見た目も石灰藻カラーがかなり馴染んでおり、接着箇所がわかりにくいこともプラスポイントですね。
サンゴの固定
ここからはサンゴの固定に使ってみた様子です。
固定するのは▼こちらのオオバナサンゴ。
これを▼こちらの既にグリーンのオオバナサンゴがマメグルーで固定されているマメライブロックの欠片に、さらに固定していきます。
こんな感じでライブロックを取り出したら…
練ったアクアスケープをくっつけます。
この時に大事なのが▼こちらの接着剤。
ダイソーの接着剤です。
アクアスケープ自身に接着力はあまりないので、サンゴを乗せるだけではうまく固定はできません。
そのため、瞬間接着剤でくっつけてアクアスケープがしっかりと固まる前でもしっかりと固定できるようにします。
この写真でもアクアスケープの上に瞬間接着剤の液体がのっているのがわかりますね。
そしたらその上にオオバナサンゴをくっつけて…
やはりこのままだと不安定なので隙間にも瞬間接着剤をつけてしっかり固定します。
これで固定完了です!
接着剤は固まり切っていなくても水の中に入れてしまって大丈夫です。
ポイントとしては、アクアスケープ自身の接着力は高くないのでライブロックやフラグ、サンゴを固定するときなどは、飛び出た部分を包み込むようにするとよさそうです。
感想・注意点・どんなときに使うべきか?
使用した感想として、まず接着剤としてアリナシでいえば
断然アリだと思いました。
ただ一つ注意点として、これはアクアスケープの説明書にも書いてあることなのですが、水中で接着しようとすると樹脂内の滑石成分が溶けだして水槽が濁ります。
実際に試してみると、確かに動かすたびに石灰藻カラーの粉が水中に溶けだしている感じでした。もし濁ったら水換えが必要になるようです。
また固まるにも時間がかかることも考えると、水槽内での使用はあまりお勧めしません。
しかし、水槽内での使用でも接着時にあまり動かさなければ粉が溶けだしませんし、すでに固まっている場合は全く粉が溶けだしません。
したがってアクアスケープの使用に向いているのは、
・今回紹介したように水槽に入れるためのライブロックを水槽外でレイアウトするとき
・サンゴの接着で、狙った場所につけてすぐ終わりのとき
などかなあと思います。
固まるまでの時間が長いことは、何度も剥がしたり付けたりを繰り返しできることを考えればマイナスポイントではありませんし、また固まった後の強度は非常に高いです。
色も海水水槽に馴染みやすく目立ちにくいところが非常に良い点です。(くっつけるのが白いデスロックだと結構目立ちますが、そういう時は「グレー」カラーの使用がおすすめです!)
総合的にはいい商品だと思いました。
アクアスケープを安く手に入れる
生体だったら実店舗でしっかりと見極めて買いたいところですが、アクアスケープは生体ではないので通販で安く手に入れてしまうのがよいでしょう。
▼おすすめはこちら。送料無料が助かりますね。
▼チャームさんで他のものとまとめて購入するのもいいでしょう。
まとめ
・アクアスケープは水槽のレイアウト接着に使えるエポキシ樹脂のパテ
・2種類のパテを練って使う
・カラーは海水水槽(サンゴ・ライブロック)用の「石灰藻カラー」と、淡水水槽(流木など)用の「グレー」がある
・3~4時間で半硬質になる
・水中での使用では滑石成分が溶けだすことに注意が必要
・固まるまでに時間がかかるが、その分レイアウトの手直しが可能でじっくりと接着できる
・石灰藻カラーは海水水槽によく馴染む
・水槽外でじっくり接着するか、水槽内で手早く接着するか
今回はアクアスケープの使い方や、実際の使用感についてお話ししました。
条件があっているときには非常におすすめできるアクアリウム用パテなので、皆さんも必要があればぜひ使ってみてください!
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