というわけで今回はサンゴイソギンチャクが移動してしまう原因とその対処法について解説します。
本記事で分かること
・サンゴイソギンチャクが移動する原因
・どうしたら移動しなくなる?
・移動してしまった時に気をつけること
▼サンゴイソギンチャクの飼育法についてはこちら
サンゴイソギンチャクが移動する原因
サンゴイソギンチャクが移動する原因は単純です。それは「より過ごしやすい場所を見つけるため」です。
そもそも、サンゴイソギンチャクはよく移動する種類です。したがって移動すること自体は普通です。
我が家のサンゴイソギンチャクも盛んに動き回っていました。
普通はしばらく動き回ったのち、落ち着ける場所を見つけると移動が落ち着きます。
しかし水槽内に気に入る場所がないと、毎日ずっと動き続けるということもありえます。
この対処法を次にお話しします。
どうしたら移動しなくなる?
サンゴイソギンチャクが落ち着くためには、水槽内に「サンゴイソギンチャクが気にいる場所」が必要です。
サンゴイソギンチャクが気に入りやすい場所には特徴があります。それを知った上で水槽内にそのような場所を作れば、必ずとは言えませんがある程度狙った場所に定着させることも可能です。
気に入りやすい場所の特徴
サンゴイソギンチャクが気に入りやすい場所の特徴は以下です
・適度な水流がある
・くぼんだ場所である
・光量がある程度ある
この中でも「水流」と「くぼみ」が特に大事で、サンゴイソギンチャクは適度な水流があってくぼんでいる場所に、はまり込むように定着することが多いです。
「光量」に関しては、全く当たらないということでなければ光のよく当たる場所まで身体を伸ばして解決してしまうこともあります。
したがって、このような条件を満たす場所を水槽内にいくつか作ってやればそこに定着させることができるかもしれません。
再び動き出したら?
サンゴイソギンチャクそのものの成長や、水流などの変化により、一度定着した場所から再び動き出すことがあります。
そのような時は、その時のサンゴイソギンチャクの大きさに合わせて定着するための場所をまた作ってやりましょう。
移動してしまった時に気をつけること
サンゴイソギンチャクの移動自体は仕方ないことですが、移動してしまった際に気をつけなければならないことがあります。
他のサンゴやイソギンチャクなどに触れないようにする
サンゴイソギンチャクは毒を持っています。
毒性自体は弱く、人間や魚に悪影響をもたらすことはありません。しかし水槽内で他に飼育しているウミキノコなどのサンゴに触れてしまうと、弱らせてしまうことがあります。
またサンゴイソギンチャクより毒性の強いサンゴやイソギンチャク(ハタゴイソギンチャクなど)に触れても、サンゴイソギンチャク自身が弱ってしまうこともあります。
サンゴイソギンチャクと他のサンゴやイソギンチャクを同時に飼育している場合は、サンゴイソギンチャクが動き回った時にお互い触れないように気をつけましょう。
水流ポンプに巻き込まれる事故
サンゴイソギンチャクの移動は本当に激しく、一晩で水槽中を動き回ります。この移動中に水流ポンプに巻き込まれてバラバラになる事故はサンゴイソギンチャクの飼育で最も気をつけなければならない事故です。
有効な対策は、水流ポンプを網で覆ったり、イソギンチャクがいかないように水流ポンプを岩で囲ったりするなどです。
実際我が家では、定着していると思って油断していたサンゴイソギンチャクが突然動き出し、水流ポンプに巻き込まれてしまったことがあります。サンゴイソギンチャクを飼育する上では水流ポンプには本当に気をつけなければなりません。
また水流を求めるあまり、自分から水流ポンプに向かっていくこともあります。イソギンチャクの投身自殺を起こさないためにも事故対策は必須です。
まとめ
よく移動する
*気に入る場所を見つけるために移動する
*気に入る場所のためには水流・くぼみ・光が大事
*移動した際に他のサンゴやイソギンチャクに触れないようにする
*水流ポンプに巻き込まれる事故には注意
サンゴイソギンチャクはイソギンチャクの入門種と言われますが、意外と飼育が難しい面もあります。
ぜひともサンゴイソギンチャクが気に入る場所を用意して、定着させてあげちゃいましょう!