というわけで今回は殺菌筒と殺菌灯を比較しつつ、どんな時にどちらを使えばいいのかをお話しします。
本記事で分かること
・殺菌筒と殺菌灯の違い
・どちらを使えばいい?
また、殺菌筒に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
殺菌筒と殺菌灯の比較
まずは両者のポイントをまとめて比較してみます。より優れているほうを赤色で示してあります。
殺菌筒 | 殺菌灯 | |
殺菌方法 | ヨウ素 | 紫外線 |
値段 | 安い(数千円) | 高い(数万円) |
設置の簡単さ | 簡単 | ポンプに接続する必要がある |
病原菌(白点病など)に対する効果 | あり | あり |
病原菌以外(コケ・アオコ・有機物)に対する効果 | なし | あり |
交換頻度 | 3か月~半年 | 半年~1年(使用状況による) |
交換のコスト | 2000円程度 | 商品によるが2000~7000円 |
殺菌方法
▼殺菌筒
▼殺菌灯
両者の最大の違いは殺菌方法です。
「殺菌灯」のほうは紫外線を照射して病原菌を殺すのに対して、「殺菌筒」ではプラスに帯電するヨウ素で、マイナスに帯電した病原菌を吸着して殺すことで殺菌します。
値段・設置の簡単さ
殺菌筒は値段が非常に安価で、数万円かかる殺菌灯に対して数千円で水槽に導入できます。
さらに、いくつか商品がありますが、どれもオーバーフロー水槽や外部フィルターの排出口に取り付けるだけだったり、水槽の壁に吸盤で貼り付けるだったりと設置も簡単です。
対して殺菌灯は外部フィルターや水中ポンプに接続する必要があり、すでにある水槽に後から設置するのは少し面倒です。
効果
両者ともに病原菌に対する効果は十分にあります。
しかし殺菌灯ではコケやアオコの増殖抑制や有機物の分解、水の透明度上昇にも効果があるのに対し、殺菌筒では病原菌のみに対する効果しか持ちません。
交換について
両者ともに基本の交換の目安は半年ほどです。
殺菌筒は商品ごと交換するものや、中身のヨウ素ろ材のみを交換できるものがありますが、いずれも2000円程度です。
対して殺菌灯は中の紫外線を出す部分を交換する必要がありますが、商品によりますが安くても数千円はするので、コストに関しては殺菌筒が勝っているといえます。
結局どっちを使えばいい?
条件次第ですが、病気に対する性能はどちらも問題なく持ち合わせているため、やはり値段と目的で選ぶとよいでしょう。
コストや手軽さ重視で、とりあえず病気対策ができればいいという場合は殺菌筒がおすすめです。
対してお金などに余裕があり、病気だけでなくコケやアオコなどの対策もしたいという場合には殺菌灯がおすすめです。
まとめ
*殺菌筒と殺菌灯では殺菌方法が違う
*殺菌筒のほうがコストやお手軽さでは上
*殺菌灯はコケやアオコに対する性能も持つ
*コスト・手軽さ重視なら殺菌筒
*コケやアオコ、透明度上昇といった副作用も得たい場合は殺菌灯
殺菌筒と殺菌灯。似たようで違う両者ですがどちらも特色があり、海水水槽にはぜひどちらかでも設置しておきたい商品です。
この記事が検討の助けになれば幸いです。